祝50周年! カローラの歴史を振り返る

トヨタが誇るベーシックカーのひとつ、カローラは1966年に初代モデルが登場し、今年で50周年となります。そこで今回は初代モデルから現行モデルとなる11代目までの歴史を振り返ってみましょう。

初代(1966~1970年)

当時のエントリーモデルであったパブリカと、中核的な乗用車であるコロナの間を埋めるモデルとして登場したのが初代カローラです。当初は2ドアセダンのみのラインナップで、排気量は1100cc。これは一足先にデビューしていたダットサン・サニーの1000ccに対抗したものでした。翌’67年には4ドアセダンとバンが、'68年には2ドアクーペの「カローラスプリンター」が追加され、'69年には排気量が1200ccへ拡大されました。

2代目(1970~1974年)

1974年に2代目へとフルモデルチェンジを果たしたカローラは、先代と同じく2ドアセダン、4ドアセダン、2ドアクーペ、そしてバンと不変のラインナップに。2ドアクーペのカローラスプリンターは、カローラクーペとスプリンタークーペへ二分されました。’72年にはカローラクーペのハイパフォーマンス版としてカローラレビンが追加。2代目からすでにワイドバリエーションの片鱗が見えてきていたのでした。

3代目(1974~1979年)

衝突安全性能の向上や排気ガス規制をクリアするために大型化された3代目は、一部併売されていた先代モデルとの差別化を図る意味で「カローラ30(サンマル)」の愛称で販売されました。ボディバリエーションは先代から引き継いだ4種に加え、Bピラーを廃したハードトップと、大きなリアハッチを持ったリフトバックも加えられ6種類に増加。搭載されるエンジン排気量バリエーションは先代と共通なものの、世代末期までに排出ガスの「53年(1978年)規制適合」を果たし、車名別生産台数世界一を記録しました。

4代目(1979~1983年)

すでに世界的なベストセラーカーとなっていたカローラは、4代目に進化したタイミングでリアサスペンションが初代から続いていたリーフリジットから4リンクコイルスプリングへと変更がなされました。また、それまでカローラレビン専用だったDOHC1600ccエンジンをセダンにも採用(GT)したほか、現在のカローラフィールダーの祖となるワゴンモデルが初めて登場したのもこの代からでした。

5代目(1983~1987年)

それまで後輪駆動を維持していたカローラにも前輪駆動化の波がついにやってきました。しかし、前輪駆動化に慎重だった当時のトヨタは、スポーツ系のレビンのみ後輪駆動を維持したのです。これが現代でも高い人気を誇るAE86なのはご存じの通り。多岐にわたったボディバリエーションは整理され、4ドアセダンと5ドアリフトバックに集約。ワゴンは先代を継続販売し、FFシリーズのハッチバックはカローラFXとして遅れて追加となりました。

6代目(1987~1991年)

前輪駆動となって2世代目となった6代目カローラは、おりからのバブル景気にも後押しされ「クラスを超えた世界のハイクオリティセダン」をテーマに上級車種に迫る質感を手に入れました。搭載されるエンジンは多くのグレードでDOHC化を果たしたほか、スポーツモデルのレビンにはスーパーチャージャーを加えた4A-GZE型エンジンも搭載されました。'89年にはカローラシリーズ初の4WD車を追加設定し、降雪地に住むユーザーにも好評となりました。なお、先代が継続販売されていたワゴンとバンもフルモデルチェンジを果たしています。

7代目(1991~1995年)

先代に引き続き高級化路線を進んだカローラはさらにボディサイズを拡大し、あらゆる面で高級感のある大衆車となりました。ガソリンエンジンはすべて電子制御燃料噴射装置を備えたツインカムとなり、スポーツグレードに搭載された4A-G型エンジンは1気筒当たり5バルブへと進化します。またレビンの一部グレードには、ストラット式ながらダブルウイッシュボーン式サスペンションに匹敵する性能を目指したスーパーストラットサスペンションが採用されました。

8代目(1995~2000年)

高級路線をひた走っていたそれまでと変わり「シェイプアップしてスリムで健康的に」を開発テーマに据えて登場した8代目は、ボディサイズはほぼ変えず、セダンで最大50kgもの軽量化を成功させました。先代まで存在していたハッチバックモデルのFXは消え、4ドアハードトップのセレスと、ミニバンのスパシオが新たにカローラファミリーに追加。ワゴンとバンは先代が引き続き販売されました。

9代目(2000~2006年)

9代目となるカローラは「New Century Value」をコンセプトに掲げ、それまでのプラットフォームやエンジンを一新し、今まで存在していたスポーツグレードのレビンは廃止され、ワゴンはフィールダーと新たな名前を冠しました。また、兄弟車として存在していたスプリンターも廃止されています。9代目は安全装備にも力を入れ、横滑り防止機構やトラクションコントロールなどが装備されるグレードも存在しています。2001年には一時消滅していたハッチバックモデルがランクスの名前で復活し、スパシオも2代目へとフルモデルチェンジを果たしました。

10代目(2006~2012年)

記念すべき10代目モデルからはアクシオのサブネームがついたカローラ。搭載されるエンジンは1500ccと1800ccの2機種に絞られ、先代のフィールダーやランクスにあったスポーツグレードも廃止となりましたが、2009年にTRDからターボで武装したカローラアクシオGTが登場したほか、GT300にもアクシオで参戦するなど、スポーツイメージの強いモデルとなっています。2007年には輸出仕様のカローラのプラットフォームを使用したカローラルミオンが登場。ユーザーの若返りを狙いました。

11代目(2012年~)

現行モデルとなる11代目は新たにヴィッツ系のプラットフォームを使用し、小型、コンパクト化が図られました。セダンには先代にはなかった1300ccエンジンが復活し、2012年に廃止となった小型セダン、ベルタの受け皿となり、フィールダーは1800ccエンジンを設定し、若者向けのスポーティなイメージを持たせています。2013年にはシリーズ初のハイブリッドモデルを追加し、2015年にはトヨタの衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」装着車を設定し、安全性を向上させました。

かなり駆け足での紹介となってしまいましたが、その年代ごとに多くのバリエーションや派生車種が設定されていたカローラ。これからはどんなカローラへ進化していくのか目が離せませんね。

(小鮒康一+ノオト)

[ガズー編集部]