このクルマはどこでつくってる? 車種で異なる工場

工業製品である自動車は、当然ながら大きな工場で生産されているということはイメージできると思いますが、メーカーによっては車種によって生産工場が異なっているということをご存じでしたでしょうか? 今回はトヨタの車両がどこで作られているかをご紹介します。

本社工場

愛知県豊田市トヨタ町に位置する本社工場は、1938年11月から生産をスタートしている歴史ある工場です。現在はハイブリッド用部品、シャシー部品などを生産しており、車両の生産はしていませんが、過去にはクラウンやランドクルーザーを生産していました。

元町工場

愛知県豊田市元町に位置する元町工場は1959年8月から稼働しており、過去にはスープラやソアラなどのラグジュアリースポーツカーなどを生産。現在はクラウンやマークX、MIRAIなどを生産しています。

高岡工場

愛知県豊田市本田町に位置する高岡工場は、1966年9月から稼働し、初代カローラを生産スタート。現在ではオーリスやハリアー、ウイッシュなどを生産しています。

堤工場

愛知県豊田市堤町に位置する堤工場は、1970年12月から稼働し、当時はセリカやカリーナを生産。現在はプリウスやプリウスα、カムリなどハイブリッド車を多く生産しています。

田原工場

愛知県田原市に位置する田原工場は1979年1月から稼働している工場で、現在はレクサスの多くの車種やランドクルーザー、そして同車に搭載されるV8エンジンなどを生産しています。

トヨタ自動車九州(株)

福岡県に3つの工場を擁するトヨタ自動車九州(株)では、日本向けのレクサス・HS、CT、NXやエンジン、ハイブリッド部品を中心に生産しています。

http://www.toyota-kyushu.com/

トヨタ自動車東日本(株)

宮城・大衡工場、岩手工場、静岡の東富士工場などを持つトヨタ自動車東日本(株)では、シエンタ、カローラアクシオ(宮城・大衡工場)、アクア、ラクティスなど(岩手工場)、ポルテ、センチュリーなど(東富士工場)を生産しています。

http://www.toyota-ej.co.jp/

トヨタ車体(株)

1945年にトヨタ自動車からトラックボディの専門メーカーとして分離したトヨタ車体ですが、現在はトヨタ自動車の完全子会社として、アルファードやヴォクシー、エスティマなど、ミニバンを中心に生産しています。愛知県刈谷市の本社工場をはじめ、愛知県豊田市、三重県いなべ市などに工場を持っています。

http://www.toyota-body.co.jp/

一口に「トヨタのクルマ」といっても、車種によって生まれた場所が違うということがお分かりいただけたでしょうか? 工場によっては見学ができる場所もありますので、自分の愛車が生まれた場所を見に行くのも面白いかもしれませんね。

(小鮒康一+ノオト)

[ガズー編集部]