お手頃価格で買える! 最新キャンピングカー事情
ドライブ好きな人なら一度は思い描いたことがありませんか? クルマで寝泊まりしながら、自由気ままな旅をする――そんな夢を。
実際に車中泊旅行をしてみたことのある方も少なくないでしょう。車中泊はブームを超えて、旅の一形態として定着しつつありますし、車中泊を快適にするグッズも数多く発売されています。車中泊のためにミニバンを購入した方もいるかもしれません。でも、車中泊旅行の快適さでいえば、キャンピングカーに勝るものはありません。
でも、キャンピングカーってお高いんでしょう?
そんなイメージだけで、キャンピングカーを検討から外してしまう方が多いようです。そこで最新キャンピングカーの中でも手頃な価格の車両をいくつかご紹介しましょう。いずれもゆったり休めるベッドに、車中泊時に使えるサブバッテリーシステムなど十分な装備を与えられたクルマばかり。これらの車両価格を知ったら、キャンピングカーのイメージが変わるかもしれませんよ。
普段使いにも車中泊にも活躍するZelt WGは366万円から
東和モータース販売が制作するZelt WGは、2WDモデルが366万円、4WDモデルでも394万円と、ベース価格が400万円を切るお手頃モデルです。
- 東和モータース販売 Zelt WG
ベースとなるのはワイドミドルルーフのトヨタ・ハイエースGL。ベースモデルでは就寝可能な人数は2~3名。オプションの2段ベッドを加えることで4~5名まで対応可能です。乗車定員10名と、ミニバンとしての使い勝手の良さも魅力的な1台です。
- 家族がゆったりすごせる室内
通常時は10名が乗車できるスペースがあり、落ち着いたデザインの車内でテーブルを囲むことができます。シンクやコンロなどの調理設備は備わっていませんが、コーナーに設置されているキャビネットには、オプションで冷蔵庫やテレビを設置することが可能です。
- 就寝時はフラットで広いベッドに変身(2段ベッドはオプション)
より広いベッドスペースが必要な場合は、オプションで2段ベッドを選ぶこともできます。これなら家族での車中泊でもゆったり眠れますね。
FOCS DS COMPACTは冷蔵庫やシンクまでついて338万円から
フジカーズジャパンが制作するFOCSシリーズの中でも、装備を絞って手の届きやすい価格を実現しているのが、FOCS DS COMPACTです。
- フジカーズジャパン FOCS DS COMPACT
ベース車輌はこちらもトヨタ・ハイエースですが、標準ロングボディなので全幅1690ミリと5ナンバー車と同じ幅に収まっているのが嬉しいところ。ワイドではないものの、ハイルーフボディを採用することで室内のゆったり感も確保されています。
- 標準ボディながらもゆったりとテーブルを囲める広々空間を確保
シンクや冷蔵庫、カセットコンロなどキャンピングカーとしての基本装備を一通り揃えているのが、FOCS DS COMPACTの最大の魅力です。オプションで電子レンジを追加することもできます。本格的な調理をしないまでも、洗顔や歯磨きのために寝ぼけ顔で外に出ないで済むので、就寝人数にこだわらないのであればシンクはあるとうれしい装備です。
- ゆったりした室内を実現するシート下収納
就寝人数は2~3名ですが、ダイニング状態では広々としています。夫婦ふたりでの旅なら十分すぎる空間でしょう。また、ベッド展開時には使わないテーブル天板を、シート下にすっきり収納できるというのもすぐれもの。キャンピングカーに乗り始めてみるとわかるのですが、ベッド展開時に置き場所に困るもののひとつなんですよね、テーブルって。
FAMILY WAGON SSは就寝2名ながら300万を切る価格から購入可能
アネックスRVが製作するFAMILY WAGONシリーズにはトヨタ・ハイエースをベースとするラインナップと日産・NV200バネットワゴンをベースとするラインナップが用意されています。この中でもコンパクトなNV200をベースとしたFAMILY WAGON SSはなんと288万6600円から。新車のキャンピングカーが300万円を切る価格で手に入るなんて、ご存知でしたか?
- アネックスRV FAMILY WAGON SS
ベース車両に日産・NV200バネットワゴンを使うことで、全長4400ミリ、全幅1690ミリと5ナンバーサイズのコンパクトボディに収まっているのが最大の魅力です。全高も1850ミリと低めですから、ショッピングモールなどの立体駐車場にも入れます。大きいクルマの運転は苦手だけれど軽キャンピングカーではパワーやサイズに不安があるという方に最適なサイズです。
- アネックスRV FAMILY WAGON SS内装キャプション
コンパクトボディながら、ダイニングはゆったり対面でくつろげます。さすがにハイエースベースの車両に比べればスペースの余裕は少なくなりますが、それでもベッド展開時には1950ミリ×1200ミリとセミダブルサイズのスペースを確保。夫婦2名なら十分落ち着いて眠れます。運転しやすいコンパクトボディに1600ccエンジンの経済性、それらと家族が過ごせるスペースを両立したモデルと言えるでしょう。
- アネックスRV FAMILY WAGON SS ERキャプション
家族4人分の就寝スペースが欲しい場合には、FAMILY WAGON SSをベースにエレベーティングルーフを装備したFAMILY WAGON SS ERを選ぶこともできます。屋根をポップアップさせることでさらに2人分、合計で4人分の就寝スペースを確保できます。機能とは関係ありませんが、屋根を開く「変形メカ」は子どもウケもいいんですよ。
総支払い400万円から選べるキャンピングカーで、家族と過ごす時間を手に入れよう
いかがでしたか? ここに上げたのはほんの一例に過ぎず、他にも多くのメーカーが300万円台からラインナップを展開しています。車両本体が300万円台のモデルであれば、いくらかオプション装備を追加しても総支払い400万円前後で新車のキャンピングカーを手に入れることができます。これはミニバン試乗で人気のトヨタ・エスティマやアルファードと大差ない価格です。家族旅行のために室内の広い車種を購入しようと考えている方は、これを機会にキャンピングカーも検討に加えてみてはいかがでしょうか。
(重森大+ノオト)
[ガズー編集部]
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