BMWやフォルクスワーゲンも出展!EV・PHV普及活用技術展
9月28日から30日の3日間、東京ビッグサイトにて「EV・PHV普及活用技術展2016」が開催されました。EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)といった電動車両普及のための技術的課題の解決や新しい活用方法などを提案する、国内唯一のEV・PHV専門ビジネストレードショーです。会場にはBMW、フォルクスワーゲンや日本エレクトライクなどの実車とともに、メーカー各社による充電設備などが展示されていました。今回はその模様の一部をレポートします。
BMW・ i3
マイナーチェンジが実施されたBMW「i3」は、バッテリー容量をおよそ1.5倍に拡大。一回の充電で走行できる距離は、それまでの229kmから390kmへと約70%もアップし、EVのネックだった航続距離が改善されました。
2気筒ガソリン・エンジンが発電機になり電力を供給する「レンジ・エクステンダー」装着車なら約500kmまで走行可能です。ただし、発電機としてエンジンを載せているだけでエンジンの動力を走行に使うことはありません。万が一充電ができない場合にも対応できるよう、PHVの要素も併せ持ったEVだと言えるでしょう。
電気三輪自動車「エレクトライク」
こちらは昔、流行したオート三輪がリバイバルしたような形の電気三輪自動車。車体は、「トゥクトゥク」や「オート・リクシャー」などと呼ばれるインド製の三輪自動車のものを使用していますが、電動化にかかわる部分はすべて日本で作っています。最高速度は49km/h、駆動バッテリーはリチウムイオンで、3.9kWhと7.8kWhの2タイプがあります。
「側車付軽二輪」という扱いですが、普通自動車免許で乗車可能。ヘルメットとシートベルトは不要です。また、バイク登録なので維持費が安く、車検も不要なのだとか。
ハンドルはバイクのような「バーハンドル」で、座席をまたいで運転します。ドアはありません。一見するとエンジンをモーターに載せ替えただけに見えますが、左右駆動輪にそれぞれ取り付けられたモーターを個別に制御(アクティブホイールコントロール)する凝った機構を採用しています。担当者によると、「三輪車最大の欠点である転倒への不安を解消し、安定したコーナリングを実現しました」とのことです。
フォルクスワーゲン・パサートGTE
フォルクスワーゲンは「ゴルフ」と「パサート」の2モデルにPHVの「GTE」をラインナップ。そのうち、パサート・GTEヴァリアントが展示されていました。
GTEモードを選択すると、「エンジンの力100%」「モーターの力100%」の2つを合わせた状態となり、スポーティーな走行が可能。エコだけではない、走りのPHVとしているのが特徴です。充電は、普通充電のみでフロントグリル内に差し込み口があります。
おかやま次世代自動車技術研究開発センター「OVEC-TWO」
岡山県では、公募により参加した県内ものづくり企業16社と産学官連携により、三菱自動車工業(株)との共同研究も進めながら、次世代EV技術の開発、実用化に取り組んでいます。
展示されていたのは、実証実験車「OVEC-TWO」。三菱・i-MiEVがベース車両となっていますが、最大の特徴はアウターロータ式インホイールモータとなっていること。後輪の左右、それぞれのホイールの中にモーターを搭載し、直接タイヤに駆動力を与えて走行します。これにより車内空間に余裕ができ、バッテリーの搭載スペースを増やすことが可能になるなど、設計の自由度がアップします。
一般社団法人 電動車両用電力供給システム協議会(EVPOSSA)
安全・安心な普通充電器を普及させることを目的に設立された団体が、「一般社団法人 電動車両用電力供給システム協議会(EVPOSSA)」です。EV・PHV普及活用技術展では、加盟している充電器メーカー数社が出展していました。「充電する」という目的は同じですが、ケーブル巻き取り式、認証課金式、壁掛けタイプなど、各メーカーによってさまざまな充電器が作られています。
ブースには、家庭用だけでなく、商業施設、ビジネスホテル、病院、アミューズメントパークなどの駐車場で使用できる充電器が並んでいました。
一般社団法人 次世代自動車振興センター
今、CEV(クリーンエネルギー自動車)を購入すると補助金が交付されます。その申請先となるのが「一般社団法人 次世代自動車振興センター」です。補助対象となるのは、EV、PHV、FCV(燃料電池自動車)、CDV(クリーンディーゼル自動車)の4種類。また、クルマだけでなく、充電設備を設置する際にも補助金制度が利用できるそうです。
今後、本格的に普及していくであろうEV、PHV。クルマ本体だけでなく、充電設備インフラや補助金制度など、普及に向けた動きが加速しているように感じました。気になった方は各ホームページをチェックしてみてください。
(村中貴士+ノオト)
[ガズー編集部]







