特別な30台! 創立30周年記念マーチボレロ「A30」出荷式レポ
日産車をベースに、ひときわこだわった仕様やよりハイパフォーマンスなモデル、そして様々な福祉車両などを製造販売しているオーテックジャパン。1986年に設立され、今年で創立30周年目の節目を迎えました。
記念の年に合わせて、とっておきの1台、マーチボレロA30が誕生しました。愛くるしいマーチボレロの外観モチーフを採用しながら、エンジニアのこだわり、クルマ作りの理想を追い求め、一切の妥協を排して、とことん質にこだわった究極の一台です。30周年にちなんで限定30台のみの販売となるこの特別なマーチ。実はすでに納入先のユーザー様がすべて決まっている「完売」のモデルなのです。
- この日を祝うのは現行車種ばかりではない。オーテックジャパンの歴史を彩ってきたレジェンドそのものといってもよい名車の数々も、雨の中、記念モデルの出荷式を祝った
そんなクルマの出荷式は、オーテックジャパン30回目の誕生日である9月17日の前日の16日の金曜日。神奈川県茅ケ崎市のオーテックジャパン本社工場で開催されました。平日にも関わらず、30台のA30 オーナー予定者のうち17組計28名のオーナーが茅ケ崎に集結! 心待ちの愛車へのはやる気持ちと、30周年を迎えるオーテックジャパンへのお祝いの気持ちを携えて駆け付けました。
- 先進の運転支援装置が話題の新型セレナの福祉車両も展示されていた
社長のスピーチの中で20倍を超える応募があったことが明かされた、このマーチボレロA30は、オーテックジャパンいわく「笑顔製造マシーン」だといいます。
オーテックジャパンで製造されるクルマは、どんなにハイパフォーマンスであっても、どんな特殊装備を備えていても、日産車と同じ保証をはじめとするアフターサポートが付与されて、全国の日産ディーラーから納車されます。
これは様々な強度や性能マージンの範囲内でのアップグレードを強いられるため、メーカーとしてはハードルの高いもの。しかしハードルを越えて、オーテックジャパンは明確にユーザーメリットを感じられるクルマを製造しています。
- この日メディア関係者にはオーテックジャパンの工場の見学ツアーも用意された。こちらは福祉車両の製造工程。ほとんど手作業で行われていることがわかる。このスタンスがかなり細かいニーズにこたえることができるオーテックジャパンの懐の深さを見た気がする
マーチをベースにしながら車体で330万円(消費税・諸費用別)という安くはないと感じる価格ですが、成り立ちをひとつずつ見ていくと、実に綿密なほぼ手作りのクルマだということがわかりました。
専用のエンジンは手組みの1600㏄エンジン。重量が比較的軽いこともあり十二分なパフォーマンスが与えられているものの、ハイライトはそのトップパワーの大きさではなく、パワーの出方、贅沢なトルク感に主眼が置かれています。粘るし、ストレスも感じさせません。専用の排気系の設計が奏でるエグゾーストノートは華やかさすら感じさせます。街中から高速道路まで、実に高尚ないなし方をするサスペンションセッティングは、高められたボディ剛性と相まって、極めてフラット。こんな気合の入ったクルマが、愛嬌すら感じさせる外観を持つのです。
そして外観は「マーチボレロのよう」ですが、あくまでマーチボレロA30の専用のもの。ワイドフェンダーなど全体のプロポーションから、デザインスタジオにおいてA30のプロポーションが完成されたのです。
- マーチボレロA30のエンジン。まさかそれを組み上げている場にお邪魔することになるとは夢にも思わなかった。30台生産されるうち、およそ半数のクルマに載せるエンジンを組み上げたところだという
工場では15台目の生産車のためのエンジンがくみ上げられていました。
- 「HUND BUILT IN CHIGASAKI」エンジンルームに貼られたこのプレートを見ているだけで熱いものがこみ上げてくる
- 出荷式参加者一同に見守られながら、静かにエンジンは目覚め、いよいよ完成車が工場を出る。この後は日産栃木工場にあるテストコースでのテストランが待っている
出荷式で私の前を通過する、完成したばかりのマーチボレロA30を前にしただけで、思わず笑顔になってしまうのですから、確かに大した笑顔製造マシーンであります。
(中込健太郎+ノオト)
[ガズー編集部]
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