移動販売車な人たち-旅をしながらカエルのぬいぐるみ販売「FROG DRAGON2」

門司港(福岡県北九州市)で年に2回開催されている雑貨市「グランマーケット」で、カエルのぬいぐるみを販売している榊田竜二さんと出会いました。1972年式フォルクスワーゲン・タイプ2に、オリジナルのカエルのぬいぐるみを約100体積み込み、「FROG DRAGON2」の看板を掲げます。

サーフィンとともに旅する移動販売車

もともとタイプ1(ビートル)を3台乗り継いだ生粋の空冷フラット4(水平対向4気筒)ファンで、生活の中にサーフィンが溶け込んでいるという榊田さんは、移動販売を思いついたとき、まっさきにこのクルマが頭に浮かんだそうです。エンジンのチューニングや足回りの強化などを行い、長距離の移動も苦にならないクルマに仕上げました。定員は3人の4ナンバー。サーフィンをしながら旅先で移動販売をしています。

相棒のフォルクスワーゲン・タイプ2と榊田さん

フォルクスワーゲンユーザーは、車内に一輪挿しを置いたり小型扇風機を置いたり、このクルマならではのカジュアルなインテリアを楽しむ人がたくさんいます。榊田さんは、子どものころいつもそばにいたものをモチーフに作ったカエルのぬいぐるみを車内に置いてみたところ、とてもよくハマったことで、製品化を思いたったのだそうです。

価格は、小=3,780円~、大=4,320円~。着せ替えポンチョなどのオプションも用意

逆輸入でブランドイメージを

「最初は、デニム好きが高じて集めた自慢のジーンズを解体してぬいぐるみを作っていましたが、現在はシャンブレーや水玉模様など、大衆車としてのフォルクスワーゲンに似合うカジュアルな生地でぬいぐるみを作っています」と、榊田さん。最近では、海外と取引をするようになり、国外のユーザーグループやメディアなどに紹介されるようにもなったとか。「海外のフォルクスワーゲンユーザーから、徐々に浸透してきました。逆輸入のような形でブランドイメージを作っていきたいですね」と話します。

ギフト用の箱も用意し好みの生地でのオーダーも受け付ける

門司港でお店を開いたあとは、約1000kmもの距離を移動して、神奈川県藤沢市で行われる国内最大級の空冷VWイベント「FLASH BUGS MEETING(11月6日開催)」に出展すると言います。車内にはしっかりサーフボードも積み込み、「湘南の海も満喫したいですね」と笑顔で話していました。

(テッド・オオタニ+ノオト)

[ガズー編集部]