140台のポルシェが横浜・赤レンガ倉庫に大集合!

さる11月13日(日)、雲ひとつない青空のもと、横浜赤レンガ倉庫で「エキサイティング・ポルシェ・ミーティング」が開催されました。このイベントは、「インターネットやSNSで知り合った全国のポルシェオーナーが集まる機会を」という趣旨で、2007年から開催されているもの。9回目となる今年は、およそ140台のポルシェが全国からやってきました。

空冷ポルシェから日本で1台しかないRUF RGTまで!

台数として多かったのは、最後の空冷ポルシェである993型911と、その前の世代のモデルである964型911。最近のモデルでは、ケイマンの姿もたくさん見られました。ここからは写真とともに、イベントの模様をお伝えします。

台数が多かった964型911。「湾岸ミッドナイト」を知っている人なら、黒の911が気になるのでは?
この89年式の930ターボは通称F1タービンが装着され、600馬力を発生。新車から29年間、大切に乗られている1台
993型911が20台ほど集まっていた。オーナー同士のネットワークを築き上げるのが長持ちの秘訣とのこと
左奥から911E、911S、912というナロー911トリオ。ルーフキャリアをつけた912に、ポルシェの使い道の幅広さが伺える

参加した人は、同じ型式のモデルに乗るオーナー同士で情報交換をするだけでなく、愛車を会場に置いて普段なかなか会う機会が少ない仲間と横浜観光をするなど、思い思いの楽しみ方をしていた様子。赤レンガ倉庫はみなとみらいの人気スポットであるため、通りがかった観光客や買い物に訪れた人たちは、ずらりと並ぶポルシェの写真を撮ったり子供をポルシェの前に立たせて記念撮影したりと、会場はとても賑やかでした。

希少なポルシェ・924(1988年式)。フォルクスワーゲン・アウディのパーツを流用して誕生した不思議な2+2シーターのFRモデル
この944Sのオーナーは、944に関する資料やグッズを集めているそう。当時の新聞広告や雑誌、ミニカーなどを並べていた
ケイマンも数多く来ていたモデルのひとつ。こちらは限定車のケイマンGT4。たくさんの人から注目を集めていた
ドイツのRUF社が997をベースに作り上げたコンプリートカーのRGT。日本にあるのはこの1台のみ!

会場に並んでいるポルシェは、1台1台すべて違う顔を見せ、オーナーの愛情に包まれていることが感じられるクルマばかり。中でも注目を集めていたのは、メアリー・ステュアート型の1970年式911Sと、実写「湾岸ミッドナイト」に首都高最速のポルシェ「ブラックバード」として登場したフルチューンの930ターボ、通称“イエローバード”と呼ばれているRUF CTRでした。

イベントで飛び抜けたオーラを放っていたメアリー・ステュアート型911S。以前、GAZOOでも取り上げていた個体だ
白い2台はともに、930型911カレラRSR。こうしてみるとアリー・ステュアート型911Sのワイドボディが際立つ
イエローバードこそRUF CTR。日本には11台のみ正規輸入された。当時、市販車最速の342km/hを記録したスーパーカーだ

イベントが始まった午前10時からイベント終了の午後5時まで、太陽の位置とともにポルシェたちは、その都度さまざまな表情を見せてくれました。どのクルマも「いつでも走り出せるぜ!」と言わんばかりの元気なオーラを発していて、「やはりポルシェは走りのクルマなんだな」と思い直しましたね。オーナーの愛情とポルシェというクルマの素晴らしさに触れられたイベントでした。10周年となる来年は、どんなポルシェがやってくるのでしょうか? 今から楽しみです!

(クリハラジュン+ノオト)

[ガズー編集部]