世界の名車が汐留に!第9回コッパ ディ 東京【イベントレポ】

第9回コッパ ディ 東京(COPPA DI TOKYO)が、東京・汐留のイタリア街にて開催されました。このイベントは、世界中の歴史的なクルマによって行われるラリーイベント。毎年、11月23日(水)の「勤労感謝の日」に行われ、今年は総勢114台もの名車が参加しました。

ラリーイベントといっても一般の車両が走る公道で行われるもの。速さを競うのではなく、交通法規を遵守しながら決められた区間を予め設定されたタイムにどれだけ近いタイムで走れるかを競う、クラシックカー独特の「PC競技」となります。今年は、スタートとゴールが汐留、京橋、浅草・今戸神社、柳橋、両国、晴海埠頭などがチェックポイントとされ、東京の街を数々のクラシックカーが走る姿が見られました。今回はそのスタート地、汐留の様子をお伝えします!

スタート/ゴール会場となるイタリア街・汐留西公園には、人の行き来が困難なほどたくさんのクラシックカーが集まった
このキツキツな感じはイタリアっぽい!? どのクルマも素晴らしいコンディションだ
イベントに協賛するゼニス社の最新モデル「エル・ブリメロ トゥールビヨン」が展示されていた。お値段は580万円

ここからは参加車両を写真とともに紹介していきます。特に注目が特に集まっていたのは、特別枠で参加したイタリアのスーパーカー、“ウルフ・カウンタック”ことランボルギーニ・カウンタックLP500S。多くの人はこのクルマの前で足を止め、写真を撮っていました。

全参加クルマの中でも異質なオーラを放っていたウルフ・カウンタック。足を止める誰もが子供の様に目を輝かせていた
もっとも古い参加車両は1924年製ブカッティ・T13(タイプ13)ブレシア。キャブレターはイベントに協賛する腕時計のゼニス社製
1962年製ボルボ・PV544。車名の意味は、「5人乗り」「4気筒」「40馬力」のPerson Van(乗用車)
1965年製アルファロメオ・グランスポルト4Rザガート。右ハンドルは日本仕様としてたった2台だけが作られた特注モデル
1963年製ハインケル・トロージャン。ハインケルというメーカーはロケットやジェット機のパイオニア的なメーカーだ

少ないながらも日本車も参加しており、「幻のZ」と言われた日産・フェアレディZ(Z432R)、ホンダS500などが素晴らしいサウンドを響き渡らせながら欧州車に混じってクルージングを楽しんでいました。どのクルマも非常に個性的で、生き物みたいにさまざまな表情を見せていたのが印象的です。

日本車も参加。1972年製日産フェアレディZ 432Rは、S30型の中でも特に貴重かつ過激なレーシングモデル
こちらはホンダS500。石造りの建物中にあるとタイムスリップしたかのように思えてくる
筆者のお気に入りはこの1947年製フィアット500「トッポリーノ」。しゃべりかけてくれそうなこの顔は「萌え度」100点満点!
総合優勝したアストンマーチン・インターナショナルは、「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」の横田館長がドライブ

総合優勝は、1930年製のアストンマーチン・インターナショナル。戦前車が走る姿は、その音や匂いとともになかなか感動的。クラシックカーはどれも、博物館で見るより外で意気揚々と走っている姿の方が美しく見えますね。

1963年製ランチア・フルビア2C。のちにラリーでランチアの名を知らしめる最初期のモデルで「ベルリーナ」というグレード
ドロドロとおなかに響く音とともに走る1967年製クライスラー・ニューポート。アメ車らしくクーペながら大人4人がゆったり乗れる
スタッフのクルマもまたマニアック。アルファロメオ・ジュリアスーパー・ジャルディネッタというワゴンモデル
アバルト124スパイダーは、先導車としてゲスト出場。クラシックカーの中でも負けない個性を放っていた

いかがだったでしょうか? 筆者も初めて見るクルマが多く、発見と感動が多いイベントでした。また、参加していたクルーやイベントを主宰しているスタッフの皆さんが常に笑顔だったのも印象に残的でした。114台すべてを紹介することはできませんが、コッパディ東京の雰囲気を感じていただければ幸いです。

(クリハラジュン+ノオト)

[ガズー編集部]