アプリでより手軽に!Googleのナビ機能「Android Auto」

Googleが提供するカーナビ機能「Android Auto」が、Androidスマートフォン向けのアプリとして登場した。これまでは、対応カーナビとAndroid搭載スマートフォンを連携し、カーナビの画面上で操作するものだったが、アプリの登場でより手軽にスマートフォンをカーナビとして利用できるようになった。

使い勝手はGoogle Mapのナビ機能とほぼ同じ

導入は簡単だ。Android 5.0以上を搭載するスマートフォンでGoogle Playにアクセスし、「Android Auto」アプリをダウンロード。あとは、アプリを起動するだけだ。スマートフォンを運転席の周辺に設置すれば、準備はOK。

Android Autoの画面。横表示もできる。下のアイコンは左から終了、ルート案内、電話、音楽だ

アプリを起動すると、画面がAndroid Autoモードに切り替わり、最近の通話履歴などが表示される。右上のマイクボタンを押して目的地を音声で入力すると、検索結果が表示され、ルート情報を表示する。

新宿駅を検索し、地図が表示されたところ。目的地をタップすると、ルート案内が始まる
複数のルートを案内。渋滞地点なども表示してくれる

ルート案内機能は、Google Mapのナビ機能を表示しているため、それまでのナビ機能とほとんど変わらない。そのため、Google Mapのナビ機能でありがちな、狭い道に入り込むといったことがあったため、このあたりは注意しておきたい。交差点など曲がるところでしっかりと音声で案内をしてくれるところは、使いやすいと感じた。

スマートフォンに最適化したシンプル表示も

機能と同様、画面の表示もGoogle Mapのナビ機能に準じるもの。画面上部に、右左折などの案内が表示されるほか、画面下部にAndroid Autoのメニューボタンが配置される。

地図にルートを表示しながら案内をしてくれる

車載型カーナビの画面サイズは7~9インチ台が多いが、スマートフォンは5インチ前後が中心。そのため、どうしても地図表示は小さくなる。スマートフォンに合わせた表示となるが、それでも見づらいと感じる人もいるだろう。そこでAndroid Autoは、地図ではなく案内情報のみのシンプルな表示に切り替えられるようになっている。

最低限の情報を表示したモード。曲がるところだけがわかる。ルート以外の情報も表示

ルート案内時にルートアイコンをタップすると、この表示モードに。細かな地図よりも、曲がる地点を知りたいときにも便利だ。また、この表示モードの場合は、天気や再生している音楽情報も表示する。

電話や音楽の操作も簡単!

このほかAndroid Autoでは、電話モードと音楽モードを用意。ボタンを押すだけで簡単に切り替えることができる。Androidスマートフォンに収録している音楽を再生できるほか、定額音楽サービス「Google Play Music」に加入している場合、それらの音楽をストリーミングすることも可能だ。

ドライブ中の音楽再生もコントロール可能。ただし、カーオーディオからの出力は別途設定や接続が必要
通話モードも用意。着信履歴やお気に入りを素早く選べる仕組み

最近では、車載ナビの代わりにGoogle Mapのカーナビ機能を使っている人が増えている。特に、新しい道路ができた、高速道路が繋がったといったシーンでは、Google Mapの方が新しいルートを利用できるため、より最適な道を走れることも多い。Android Autoは、そういったシーンで、Androidスマートフォンをカーナビとして使いやすくしたアプリなのだ。

(コヤマタカヒロ+ノオト)

[ガズー編集部]

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