空冷ワーゲンの祭典「Street VWs ジャンボリー」に行ってきた!

いまだに「フォルクスワーゲン」と聞くと、多くの人はフォルクスワーゲン・タイプ1(通称・ビートル)を頭に思い浮かべるのではないでしょうか? そんなビートルを筆頭とした空冷エンジン(冷却水ではなく、走行風でエンジンを冷却するエンジン)を搭載するフォルクスワーゲン車が集まるイベント「Street VWs ジャンボリー」が11月13日(日)にお台場で開催されました。間口は広いが奥も深い空冷ワーゲンの魅力がたくさん詰まったイベントとなっていましたよ!

今回で記念すべき10回目となる同イベントは、水冷ワーゲンの専門誌「Street VWs」(内外出版社)が運営しており、毎回全国各地から多くの空冷ワーゲンユーザーが集まることでも知られています。
会場には古い空冷モデルだけではなく、フォルクスワーゲングループジャパンによる最新型の展示も実施。新旧問わずファンが多いのもフォルクスワーゲン車の特徴と言えそうです。
また、洋菓子メーカーのモロゾフからは2016年に続き、再びビートルとのコラボチョコレートの発売が予告されました。今回はビートルだけでなく、タイプ2(通称・ワーゲンバス)も仲間入り。正式発表は2017年1月中旬とのことです。
キャンプサイトを再現した一角では、ワーゲンバスを中心にテントやタープを広げてくつろぐシーンが見られました。仲間や家族で楽しむシーンを見ていると「こういうクルマの楽しみ方もアリだな」と思いますね。
また、今回は空冷ワーゲンユーザー憧れのアイテム「BRMホイール」の生誕50周年を記念して、BRMホイールを装着した車両をフューチャーするエリアも設定。なお、BRMホイールの詳しい歴史などは「Street VWs最新号をみてネ!」(編集長談)とのことでした。
他にも由緒正しいクラシックモデルが一堂に会するスペースや、古いナンバープレートをずっと維持している車両が展示されるスペースなど、趣向を凝らした展示で多くの参加者を楽しませてくれました。
歴史的な価値を持つクラシックモデルだけでなく、遊び心満点の仕様の車両の姿も。こちらの車両はメキシコのタクシーを再現したもの。
ビートルはドイツの生産が終了したのちメキシコで生産が続けられ、メキシコの国民車とも言われるほど多くのユーザーに愛されました。そのため、現地ではタクシーとしても活躍する姿も見られたのです。さすがにここまで車高が決まったタクシーはいないと思いますが……。メキシコで実際に走っていた元ネタのタクシーが気になる方は、「ビートル メキシコ タクシー」で検索してみてくださいね。
ピカピカからカサカサ、クラシックから高年式まで、さまざまな空冷ワーゲンが集まったこの「Street VWs ジャンボリー」は、マニアじゃなくても楽しめるイベントです。少しでも空冷ワーゲンに興味がある方はぜひ次回、足を運んでみてはいかがでしょうか。

(小鮒康一+ノオト)

[ガズー編集部]