2016年「クルマ業界」10大ニュース
年始から国内ではSMAP解散騒動などの芸能ニュースがにぎわい、世界に目を向けると新しいアメリカ大統領が決まるなど様々な動きがあった2016年。クルマ業界では、どのようなニュースがあったのでしょうか。振り返ってみましょう。
1. フォードが日本市場から撤退することを発表(1月)
2016年最初のビッグニュースは、フォードの「2016年内に日本市場から撤退する」という発表でした。「収益性確保に向けた合理的な道筋が立たず、投資に対して十分なリターンは見込めない」というのがその理由。6月には、アフターサービスをピーシーアイ株式会社が引き継ぐことが発表され、12月末までにすべての国内事業から撤退しました。
2. トヨタがダイハツを完全子会社化(1月)
トヨタ、ダイハツ両ブランドで小型車事業を強化するため、トヨタ自動車とダイハツ工業は、株式交換によりダイハツ工業の完全子会社化に同意。8月1日(月)より、ダイハツ工業は正式にトヨタ自動車の完全子会社となりました。12月には「新興国小型車カンパニー」発足を発表。2017年1月1日(日)づけで正式発足し、グローバルで小型車事業の強化を図ります。
3. BMWが100周年を迎える(3月)
ドイツのBMWが、2016年3月17日(木)に、創立100年を迎えました。3月7日にはドイツ・ミュンヘンにあるBMW本社で記念式典を実施。次の100年のヴィジョンを描くコンセプトカー「VISION NEXT100 Concept」を発表したほか、100周年を記念した特別仕様車「Celebration Edition」シリーズが、12のモデルに設定され、日本でも発売されました。
4. カローラ50周年を記念した限定車を発表(7月)
2016年は、今もトヨタの主力車種で有り続けるカローラが、50周年となった記念すべき年。そこで、初代カローラと同じ色調を再現した赤いシートが特徴の特別仕様車「カローラアクシオHYBRID G“50 Limited(ゴーマル リミテッド)」を500台限定で販売することを発表。9月1日(木)より発売されました。また、10月にはカローラ生誕50周年特設サイトもオープンしています。
5. ホンダ・NSXが復活!受注を開始(8月)
日本が誇るスーパースポーツ、ホンダ・NSXが11年ぶりに復活。8月25日(木)より注目を開始しました。新生NSXは、3.5L V6ツインターボエンジンに、前後3基のモーターを持つ、ハイブリッドの4輪駆動に。ホンダでは「エンジンだけでは達成することが難しい高いレベルのレスポンスとハンドリング性能による、新たな走りの喜びを追求しました」としています。発売は2017年2月27日(月)から。
6.「CROWN JAPAN FESTA」開催!歴代クラウンが430kmを走破(8月)
2015年に60周年を迎えたクラウンのDNAを残そうと、「DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT」を立ち上げ、1年かけて全国のディーラーが歴代クラウンをレストア。その活動の集大成として、5日間にわたって「CROWN JAPAN FESTA」を開催しました。クラウンの故郷、トヨタ自動車元町工場に54台の歴代クラウンが集結し、そのうちの24台が、東京・代官山T-SITEまで430kmを走破しました。
7. スズキとトヨタ、業務提携に向けた検討を開始(10月)
スズキとトヨタ自動車は、両者の協力関係の構築に向けた検討を開始することを決めたと発表。先進・将来技術の開発に危機感を持つスズキと、欧米各社よりも仲間づくり、標準づくりの面で遅れているトヨタ自動車、「両者の課題を解決するためには、業務提携が有効である」との考えから、検討を始めています。
8. 日産自動車が三菱自動車株の34%を取得してアライアンス強化(10月)
日産自動車が、三菱自動車の発行済み株式の34%を取得し、三菱自動車の筆頭株主になったと発表。日産自動車によると、三菱自動車の燃費不正問題発覚後、三菱自動車の益子修CEOからの要請を受け、アライアンス強化を決定したとのこと。これによりルノー、日産、三菱からなるアライアンスは、世界トップ3の自動車グループに。2016年度のグローバル販売台数は1000万台に達する見込みです。
9. 新型ノートが好調。日産車が30年ぶりに月間販売台数1位に!(11月)
日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した11月の新車販売台数ランキングで、15784台を記録した日産・ノートがプリウスやアクアを抑えて1位に。日産車が月間販売台数で首位となるのは、1986年9月のサニー以来、30年ぶりという快挙です。ノートは、11月2日(水)の新型登場とともに追加された、新しい電気自動車「e-POWER」の登場が注目されました。
10. トヨタ、2017年WRC参戦体制を発表(12月)
TOYOTA GAZOO Racing は、12月13日(火)にフィンランド・ヘルシンキでWRC参戦体制発表を開催。2017年シーズンを戦うドライバーの発表と、参戦車両であるヤリスWRCのお披露目が行われました。トヨタがWRCにワークスチームとして参加するのは1999年以来、18年ぶり。WRC2017年シーズンは、1月16日(月)から始まるモンテカルロ・ラリーで開幕します。
フォードの日本撤退や三菱自動車の燃費不正問題など、悲しいニュースもありましたが、自動車業界全体で見ると未来につながるいい動きが多かったように思います。2017年は2年に一度の東京モーターショーが開催される年。きっと、たくさんの新型車や新技術が登場し、私たちと楽しませてくれることでしょう。
(木谷宗義+ノオト)
[ガズ―編集部]
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