懐かしの名車を間近に! Nostalgic 2days【イベントレポ】

2月18(土)~19日(日)の2日間、横浜みなとみらいにある「パシフィコ横浜」で開催されたのが、日本最大級の旧車トレードショー「Nostalgic 2days(ノスタルジック2デイズ)」です。このイベントは、芸文社発行の旧車雑誌3誌「Nostalgic Hero」、「Nostalgic SPEED」そして「ハチマルヒーロー」が主催するイベントで、全国の旧車専門ショップがスペシャルコンディションの旧車を展示・販売する日本最大級の旧車トレードショー・イベントです。「あのショップ行きたいけど遠いなぁ…」と思っている旧車ファン、旧車オーナー予定の方にはまたとない機会でもあります。

入口から大興奮!「表紙掲載車&特別展示車両エリア」

会場に入った来場者を迎えるのは、芸文社各誌の表紙を飾ったクルマと、日産の座間記念庫で動態保存されている「ケンメリ」日産・スカイライン2000 GT-Rのレーシングコンセプトモデル、博物館からやってきた映画「007は2度死ぬ」で活躍したトヨタ・2000GTのボンドカー、2台の特別展示車両です。

「ハチマルヒーロー」の表紙を飾った5代目トヨタ・マークⅡ。キャッチコピーは「輝きは、時を越えて」など
「ハチマルヒーロー」の表紙を飾った5代目トヨタ・マークⅡ。キャッチコピーは「輝きは、時を越えて」など
「Nostalgic Hero」最新号の表紙を飾ったトヨタ・2000GT。より貴重な左ハンドル仕様
「Nostalgic Hero」最新号の表紙を飾ったトヨタ・2000GT。より貴重な左ハンドル仕様
当時の日産レース活動休止で「幻のGT-R」となったKPGC110型スカイライン2000 GT-Rレーシングコンセプト
当時の日産レース活動休止で「幻のGT-R」となったKPGC110型スカイライン2000 GT-Rレーシングコンセプト
ショーン・コネリー主演「007は2度死ぬ」で登場したトヨタ・2000GTボンドカー。2台作られたうち、この個体はプロモーション用
ショーン・コネリー主演「007は2度死ぬ」で登場したトヨタ・2000GTボンドカー。2台作られたうち、この個体はプロモーション用

ただ見るだけじゃもったいない?! その場でオーナーにもなれる!

このイベントの最大の魅力は、何といっても展示してあるクルマを購入できること。日本全国の旧車ショップが手塩にかけたクルマをひとつの会場でじっくりと見るだけでなく、その場でオーナーになることもできるのです。今回、販売されていたクルマを何台かご紹介します。

R31スカイライン専門ショップ「R31HOUSE」から、3万キロという低走行車の昭和62年式GTS-R。価格は500万円
R31スカイライン専門ショップ「R31HOUSE」から、3万キロという低走行車の昭和62年式GTS-R。価格は500万円
手前からパッカード12、メルセデス・ベンツ300C、ロールスロイス・カマルグ。オートショップ タキーズ(静岡県)のブース
手前からパッカード12、メルセデス・ベンツ300C、ロールスロイス・カマルグ。オートショップ タキーズ(静岡県)のブース
超希少車の日産・フェアレディZ432。お値段は当然ながらASK(要相談)とのこと
超希少車の日産・フェアレディZ432。お値段は当然ながらASK(要相談)とのこと
カーチェンジショップ フルハート(福島県)より、昭和42年式トヨタ・カローラ1100 2ドアDX ノンレストア車 75万円
カーチェンジショップ フルハート(福島県)より、昭和42年式トヨタ・カローラ1100 2ドアDX ノンレストア車 75万円
ビンテージカー ヨシノ(神奈川県)のトヨタ・クラウンピックアップ。昭和44年式で220万円。筆者も初めて見たクルマだ
ビンテージカー ヨシノ(神奈川県)のトヨタ・クラウンピックアップ。昭和44年式で220万円。筆者も初めて見たクルマだ

なんでこんな物が?掘り出し物いっぱいのスワップミートコーナー

開場早々に人だかりができていたスワップミートコーナー入口
開場早々に人だかりができていたスワップミートコーナー入口

スワップミートコーナーでは、旧車のプラモデルやミニカーから当時のノベルティグッズまで、「なんでこんなものが?」と思わず首をかしげてしまうようなお宝の数々が、フリーマーケット形式で販売されていました。会場の中でももっとも人口密度の高かったコーナーのひとつで、筆者も取材の合間にカタログを2冊購入しました。展示車を見るのではなく、このコーナーでの買い物を楽しむために訪れた人も少なくないようです。

個人タクシーの“ちょうちん”もたくさんありました。その下には年代物のトースターが。しかも美品!
個人タクシーの“ちょうちん”もたくさんありました。その下には年代物のトースターが。しかも美品!
プラモデルも品揃えもご覧の通り。中央の2000GTのプラモデルはモーター走行ができるもので4000円とのこと
プラモデルも品揃えもご覧の通り。中央の2000GTのプラモデルはモーター走行ができるもので4000円とのこと
非常にめずらしいトヨタ・ライトエースワゴンのプラモデル。1万円で販売されていた
非常にめずらしいトヨタ・ライトエースワゴンのプラモデル。1万円で販売されていた

愛情が伝わるオーナー車展示エリア「選ばれし10台」

最後に紹介するのは、「Nostalgic Hero」「ハチマルヒーロー」の読者公募から選出されたオーナー車の展示コーナー。非常にめずらしい日産・シルビアのカブリオレから、当時のコンディションを徹底的に維持した昭和60年式のトヨタ・カローラなど10台が展示されていました。

もっとも注目を浴びていた日産・シルビア・コンバーチブル。オーテックジャパンが手がけたもの。2桁ナンバーも残る
もっとも注目を浴びていた日産・シルビア・コンバーチブル。オーテックジャパンが手がけたもの。2桁ナンバーも残る
トヨタ・カローラ1600GT。オーナーは当時の状態を維持するためにカーナビやETCなどを一切取付けないのがこだわり
トヨタ・カローラ1600GT。オーナーは当時の状態を維持するためにカーナビやETCなどを一切取付けないのがこだわり
父親の愛車を受け継いだというトヨタの“ダルマ”セリカ1600GTV。3000kmのツーリングをノートラブルで走りきるコンディション
父親の愛車を受け継いだというトヨタの“ダルマ”セリカ1600GTV。3000kmのツーリングをノートラブルで走りきるコンディション
10年の月日をかけて完成したマツダ・サバンナRX-7。スポット増し&溶接ロールケージボディとドライサンプ式13Bペリチューン
10年の月日をかけて完成したマツダ・サバンナRX-7。スポット増し&溶接ロールケージボディとドライサンプ式13Bペリチューン

筆者にとって初めてのNostalgic 2daysだったのですが、ここでは紹介しきれないほど魅力的なクルマが並ぶ、内容の濃いイベントでした。ちなみに筆者が欲しいと思ったクルマは、ポルシェ930ターボ(1458万円)。いつかは乗りたい!

筆者の愛車もあと2年で新車登録から20年目になります。まだまだ旧車というには早いですが、今回展示されていた数々のオーナー車のように、大事に長く接していきたいと思ったイベントでした。次回は、お財布をパンパンにして掘り出し物をいっぱいゲットしたいと思います!

(クリハラジュン+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road