目指せ全問正解! クルマでおきる現象○×クイズ

クルマにはさまざまな「現象」が起こります。そのどれもがドライバーとして知っておくべきもの。そこで、クルマにまつわる現象を○×クイズにしました。あなたはいくつわかりますか? レッツトライ!

Q1 冬の寒い朝、屋外に駐車したクルマに霜がおりる原因は、「結露」である。〇か×か。
Q2 クルマが曲がるときに前輪と後輪の軌跡が異なる現象を「内輪差」という〇か×か。
Q3 水が溜まった路面を走行中、タイヤが水の上を滑るようになり、ハンドルやブレーキが効かなくなる状態を「スタンディングウェーブ現象」という。〇か×か。
Q4 自車のライトと対向車のライトが交錯する際に、道路中央付近を横断中の歩行者が突然見えなくなる現象を「蒸発現象」という。〇か×か。
Q5 AT車でアクセルペダルを踏まなくてもクルマが動き出す現象を「クリープ現象」という。〇か×か。

いくつわかりましたか? それでは、正解と解説を見ていきましょう

Q1 冬の寒い朝、屋外に駐車したクルマに霜がおりる原因は、「結露」である。〇か×か。

A1 ×

屋外に駐車されたクルマのフロントガラスに霜が降りることがあります。この現象が起きるのは「放射冷却」と「空気中の水蒸気」が関係しています。放射冷却は、昼間に暖められた地上の熱が、夜になり空へ放出し地上の温度が下がること。風がなく雲が少ない夜には放射冷却が起こりやすく、地上では冷え込みがひどくなります。冷え込むと空気中の水蒸気が氷(昇華)となり、クルマのフロントガラスに付着します。これが霜です。​

Q2 クルマが曲がるときに前輪と後輪のタイヤが通る軌道が異なる現象を「内輪差」という。〇か×か。

A2 ○

どんなクルマでも起こる現象ですが、全長が長いクルマほど内輪差は大きくなります。交差点を曲がるときや車庫入れ時など、ハンドルを切って曲がるときは内側を巻き込まないように注意が必要です。また、道を歩いているときや横断歩道で信号待ちをしているときには、曲がってくるクルマに巻き込まれないように、注意しましょう。​​

Q3 水が溜まった路面を走行中、タイヤが水の上を滑るようになり、ハンドル・ブレーキが効かなくなる状態を「スタンディングウェーブ現象」という。〇か×か。

A3 ×

​​タイヤが水の上を滑るようになってしまう現象は、「ハイドロプレーニング現象」といいます。ハイドロプレーニング現象が起きやすいのは、路面に水がたまったスピードの出やすい道路。雨の日や雨上がりで路面に水が溜まっているときに、高速道路などを走行する際は十分注意してください。

ちなみに「スタンディングウェーブ現象」とは、空気圧が低い状態で高速道路などを走ると起こるもので、タイヤが波状に変形することをいいます。ハンドルが取られるだけでなく、タイヤが破裂する恐れもありますので、日頃から空気圧には気を配っておきましょう。

Q4 自車のライトと対向車のライトが交錯する際に道路中央付近を横断中の歩行者が突然見えなくなる現象を「蒸発現象」という。〇か×か。

A4 ○

雨の夜は、路面が濡れてクルマのライトが乱反射し、歩行者が蒸発してしまったように突如、見えなくなってしまうことがあります。これを「蒸発現象」といいます。

ところで、昼間トンネルに出入りする際、前を走るクルマが突然消えたような錯覚に陥ったことはありませんか? 実はこの現象も蒸発現象によるものです。人間の目は、暗い色のものにさらに暗い色を重ねたとき、あるいは明るい色にさらに明るい色を重ねたときにその形状を認識できなくなってしまうことがあるもの。この現象によって、突然クルマが消えたような錯覚が起きるのです。

Q5 AT車でアクセルペダルを踏まなくてもクルマが動き出す現象を「クリープ現象」という。〇か×か。

A5 ○

AT(オートマチック)車では、シフトポジションが「D(ドライブ)」や「R(リバース)」など、「P(パーキング)」または「N(ニュートラル)」以外のところにある場合、アクセルペダルを踏んでいなくてもクルマは進みます。ブレーキを踏んで停車しているつもりでも、しっかりブレーキペダルを踏んでいないとクリープ現象により前のクルマにぶつかってしまうことも。信号待ちや渋滞で停車しているときは、十分に注意してください。


これらの現象は、 クルマに乗っている人なら誰にでも関係のあるもの。それぞれの現象を覚えておいて、安全運転に役立ててください。


(唐沢未夢+ノオト)


[ガズー編集部]