春の運転で気をつけたい4つのポイントとは?

3月に入って寒い日も少なくなり、春らしさを感じる日が増えてきましたね。外出が億劫になりがちな冬に比べて、春はいろいろなところへ出かけたくなります。そこで今回は、春のクルマの運転で気をつけたいポイントをJAF東京支部 事業課交通環境係の高木孝さんにお伺いしました。

春はバッテリートラブル&路面凍結に注意!

「春先で意外に多いのがバッテリートラブル。救援依頼も多く入ります。特に普段はあまりクルマを使わない人は、運転前に必ずバッテリーの確認をしましょう。そのとき、タイヤの空気圧や摩耗なども一緒に点検してくださいね」

事故やトラブルを未然に防ぐためには、まずはクルマの事前点検が大切です。エンジンのかかりが悪いと感じたら、バッテリーが弱っているかもしれません。またこの季節に注意したいのは、路面凍結によるトラブルだそう。

「運転中は、路面凍結に充分な注意を。地方によっては、まだまだ冷え込む場所もあります。日中は太陽が反射するので、路面の凍結がわかりやすいですが、夜間はアスファルトと同化してしまうため、パッと見ただけでは判断ができません。特にトンネルの手前や橋の上、日陰などを走る時には『路面が凍結しているかもしれない』と意識して、速度を落として運転をしましょう」

春の居眠り運転には要注意!

春はポカポカ陽気につられて、ついウトウトしてしまいます。しかし、居眠り運転は言語道断! 眠気を防止するのに最適な方法はあるのでしょうか。

「少しでも疲労や眠気を感じたら、窓を開けたり、ガムを噛んだりして気分転換をしてください。停車できるのであれば、クルマを止めてストレッチをするか、仮眠を取ってスッキリとした状態で運転を再開することが一番の眠気防止につながります。眠気を伴ったまま運転すると、標識を見逃したり速度のコントロールができなくなったりと、判断能力が低下して危険の回避行動が取れなくなってしまうもの。眠気を起こさないためにも前日は充分な睡眠を取り、自分の体調を万全にしておくことも大切です」

長距離ドライブのときには、眠気を誘いがちな渋滞に巻き込まれないよう、早めに出発をする、渋滞前に充分な休憩を取るといったことも大事ですね。

初心者ドライバーや観光ドライバーへの配慮を

春は運転免許を取り立ての初心者ドライバーや、観光で遊びに来たドライバーも多くなります。こうしたドライバーにも配慮をすることが、事故を防ぐポイントだそうです。

「運転に慣れている方や地域の特性をよく知っている地元ドライバーは、『周囲のクルマも自分と同じような運転をするだろう』と思いがち。しかし、初めての運転や見知らぬ土地のため、慣れない運転をするドライバーもいることを意識しておきましょう」

イライラすることがあるかもしれませんが、自分も昔は初心者ドライバーであったこと、観光地へ行けば初めての道で不慣れな運転をする場合があることを考えれば、お互いさま。寛容な気持ちで運転することが大切ですね。

事故を未然に防ぐには「●●かもしれない運転」を心がける!

もうひとつ、事故を防ぐために必要なのが「先を読む運転をすること」だそう。

「見て判断するだけの運転をしていると、突然のトラブルに対処が遅くなってしまいます。例えば、信号のない交差点や見通しの悪い道路では『クルマや人が飛び出してくるかもしれない』という意識を常に持って、あらかじめスピードを落とし、いつでも停止できるようにブレーキペダルに足を乗せておきましょう。場合によっては、一時停止の標識がなくても、停止して安全確認を行うことも必要です」

またトラブルを防ぐには、走行中の車間距離も重要なポイントとなります。

「走行中の車間距離は、間隔が空きすぎても詰めすぎてもトラブルにつながります。最適な車間距離を簡単に把握するには、前方のクルマが通過したポイント(道路標識や電柱など)から0、1、2と数え、自分が通過するまでにどのぐらいの時間がかかるのかを把握するといいでしょう。たとえば、40km/hなら、2を数えたところで自分のクルマも同じポイントを通過するのが適度な車間距離となります。あまりに詰めた車間距離では、前方のクルマの急ブレーキに対応できず事故へつながることもありますから、たまに車間距離をチェックしながら運転するといいですね」

事故やトラブルに巻き込まれては、せっかくのお出かけ日和も台無しです。事前の点検と運転の仕方に気をつけて、楽しいドライブをしてくださいね!


(ヤマウチ+ノオト)


[ガズー編集部]