20代前半の若者に聞いた「愛車購入」エピソード
若者のクルマ離れが叫ばれている昨今。私もその渦中の22歳です。たしかに、友人の中にはクルマに興味を持っていない人もたくさんいますが、一方でこの世代の両親はみんなクルマが好きだった世代。私のように親からクルマDNAを受け継ぐクルマ好きも、実は少なくありません。もちろん、こだわりのマイカーを所有している人も!
そこで今回は、20代でマイカーを購入した人に、愛車との出会いや楽しみ方など、愛車にまつわるエピソードを聞いてみました。
21歳:トヨタ ・MR-S
まずは、21歳でMR-Sを手に入れたAさんのエピソードから。このクルマは、MT車に乗りたくて親戚が乗っていたクルマを譲ってもらったものだそう。
「MTのクルマに乗りたくて、生まれてからずっと貯めていたお年玉で譲ってもらいました。特別MR-Sが好きだったわけではないのですが、自分で弄っていくうちに愛着が湧いてきて、今ではすっかりハマっています。純正スタイルを維持しつつ、カーボンボンネットなど、自分が変えられるものを変えていきました」
「クルマには大満足ですが、学生がクルマを持つ大変さを思い知らされましたね。週末は大学の部活があるので、平日は週5日バイトをして維持費や改造費に充てています。でも、親バカ的なもので、何をとっても最高のクルマ。軽いボディに使い切れるパワーのミッドシップは、とても楽しいです。しかも、オープンで。まさにFun to drive!」
すっかりMR-Sに魅了されたAさん。写真からも、愛車を大切にしていることがわかりますよね。これからも大切に乗ってください!
24歳: BMW・120i→BMW・Z4Mロードスター
次に紹介するのは、免許を取得して最初のクルマにBMW・120iを選んだBさん。ご両親がずっとBMWだったことから、最初のクルマはBMWにしようと決めていたそうです。
「免許を取得して最初のクルマなのでコンパクトなクルマを探して、何台か試乗した中で最終型の 120i のフィーリングがハマって決めました。ビジュアルの可愛さも購入の決め手です。当時は学生だったので、これまでのお年玉やバイトで貯めた貯金で半分をまかない、残りは両親から借りて購入しました。初めて所有したクルマなので、乗るたびに新鮮で大満足で。サーキットで、いろいろなパーツを試しながら走るのも楽しかったです」
両親から借りたお金も、アルバイトをがんばってすぐに返済したそう。しかし、120iには満足しながらも、持病の故障が悪化したため、次のクルマに乗り換えることにしたBさん。2台目のクルマに選んだのは、またもBMWでした。
「2台目はZ4Mロードスターです。小学生の頃からE85型のZ4がとにかく大好きで、いつかほしいと思っていました。特にMモデルは台数が少ないので、中古車市場に存在しているうちにどうしても手に入れたかったんです。そこで、120iの故障を機に思い切って購入。そのころには社会人になったので、金融機関のローンを使いました」
Z4Mロードスターも10年以上前のクルマなだけあって、年式相応の故障はあるそう。でも「やっぱり運転すれば、不満は一気に吹き飛びます!最高です!大満足です!!」と、愛車にベタ惚れのBさんでした。
22歳:日産・グロリア→BMW・318Ci
今、BMW ・318Ciに乗るCさんの最初のクルマは、日産・グロリア。アルバイトをしていたガソリンスタンドのスタッフが乗っていたクルマだそうです。
「グロリアの買い手を探していた社員さんに、お金が貯まるまで半年待ってもらって手に入れました。所有してからは、オーディオにお金をつぎ込んでいましたね。オーディオコンテストにも何回か出場したことがあります。カーオーディオってすごく奥深くて、スピーカーの配置などにも気を配ると『目の前で演奏しているのかな?』と錯覚するくらい感動する音になるんです。でもこのクルマは、残念ながら雪の日にスリップして廃車に…」
そして出会ったのが、BMWだったそう。知り合いのクルマ屋さんに乗せてもらって、運転の楽しさに目覚めたのだとか。「せっかく買うなら楽しいクルマを!」と、左ハンドルで5速MTの318Ciを探し4ヶ月後にやっと理想のクルマに出会います。
「運転がとにかく楽しくて、毎日ひたすら走っていましたね。その結果、月のガソリン代が5万にもなって、学生の私は結構キツいことも(笑)。でも、このクルマのおかげでクルマ友達もたくさんできました。いろいろなものを与えてくれた、思い入れのあるクルマです。でも、実はついこの前、ミッションが故障してまたも廃車に…。新たなクルマ探しの旅がまた始まりました」
気に入っていたクルマとお別れするのは寂しいですが、次のクルマにもまた新しい発見があったり新しい仲間と出会ったりするはず。いいクルマが見付かるといいですね!
「自分で運転したい!」、「クルマが好き!」という想いを持つ人は、今も少なからずいるもの。これからも、この“クルマ好きDNA”をつないでいきたいですね!
(たるみゆか+ノオト)
[ガズー編集部]
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