D1GP 2017第2戦「TOKYO DRIFT」@お台場【イベントレポ】

新年度を迎えた4月1日(土)、2日(日)、景気のいい派手なカーイベントが東京・お台場で開催されました。それが2017 AUTO SALON LIVE “TOKYO DRIFT”。このイベントは、クルマを横に向けて派手に煙と音を撒き散らしながら駆け抜けていく日本発祥のモータースポーツ「ドリフト走行」をプロ競技化したシリーズイベントです

入り口からスーパーカーがお出迎え!

会場となるお台場NOP地区特設会場の入り口(無料エリア)に入ると、10台近いスーパーカーが来場者をお出迎え。このスーパーカーたちは、「CarGuy」というチームメンバーの愛車です。

奥のスペースでは、これらのスーパーカーやランボルギーニ・ウラカンGT3 の同乗体験、スーパーカードライブ体験が行われた

フェラーリ最強のFRスーパーカー、F12 TdFやニュルブルクリンクを6分59秒で周回したランボルギーニ・アヴェンタドールSVなど、そうそうたるクルマがズラッと並んでおり、クルマ好きから家族連れまで、たくさんの人が写真撮影に勤しんでいました。

また、このエリアの奥に行くと、4月28日(土)に全国公開されるカーアクション映画「ワイルドスピード ICE BREAK」に登場する「ダッジ・アイスチャージャー」が展示されており、記念撮影する来場者が列を成していました。

アイスチャージャーが東京エリアにやってきたのは日曜日のみ。イベント終了後、すぐに別のイベント会場へ向かってしまった

ドリフトでの車庫入れ、ドリフト分析など午前中から盛りだくさん!

朝10時半に特設コースのある有料エリアがオープンすると、最初にJ-WAVEのラッピングが施されたピストン西沢さんのS15シルビアが登場。

自身もプロ級のドリテクを魅せるピストン西沢さん。司会の鈴木学さんとのコンビはD1になくてはならない存在だ

ドリフト走行での「車庫入れタイムアタック」から始まって、大迫力のD1マシン同乗体験、ピストン西沢さんと司会の鈴木学さんによるD1GPでの「ドリフト分析」が行われました。このドリフト分析では、D1GPでどのように得点が付けられるかをわかりやすくおもしろく解説。こうした解説があると、本戦をより楽しく観戦できていいですね!

本戦中かと思うほど思い切ったドリフトを披露する末永正雄選手。マシンは昨年、川畑選手が駆ったGReddy 35RX

2000万円クラスの高級車でもお構いなしにドリフト走行!

本戦開始前のランチタイムには、ピストン西沢さんが公道を走っている普通のクルマでドリフト走行をする「ノーマルカードリフト」が行われ、トヨタ・86やメルセデスAMG・GT Sで豪快なドリフトを披露し、会場を沸かせました。

およそ2000万円の高級車、メルセデスAMG ・GT Sでもドリフトを披露。見守る鈴木学さんは気が気じゃなかった様子…

ピストン西沢さんは、このとき走らせたクルマの中ではBMW・M4が一番のお気に入りだった様子。パワーもあってドリフトしやすいのに実用性も十二分というのが理由です。ちなみにこのM4は会場前にあるBMW GROUP Tokyo Bayから持ってきた試乗車なのだとか。

BMW・M4を巧みに操っていとも簡単にドリフト走行に持ち込んでいくピストン西沢さん。ちなみにM4のお値段は1154万円!

「単走決勝」では宣言通りの完璧なドリフトで田中省己が勝利!

午後一番に行われたD1GP第2戦の単走決勝では、本戦前のトークショーで「今日の単走は優勝します!」と宣言していた田中省己選手が、宣言通りの優勝! 豪快な飛び込みから狙いすましたような安定したドリフトを披露し、99.54点という高得点での勝利でした。

今回の単走決勝は2回の走行チャンスがあり、1本目で高得点を出せば2本目は走行しない

田中選手がライバルとする同じシルビア使いの横井昌志選手は僅差で2位。今シーズンからホンダ・S2000にマシンスイッチする(今回は昨シーズンのスープラ)日比野哲也選手は、コース全体を真っ白にしてしまうほど派手なスモークで3位表彰台を獲得しました。お台場の特設コースは、直線が非常に短いのでスタートからの加速が勝負のカギを握るようです。

日比野哲也選手は今回、昨年のマシン(スープラ)での走行だったが、S2000でもこれ以上の走りが見られると期待

決勝トーナメントは横井選手が優勝! チャンピオン川畑選手はまさかのデフトラブル

単走決勝のあとに行われた「追走トーナメント」では、今までのお台場ラウンドとは異なり、すべての対戦でクラッシュもなくハイレベルな戦いが見られました。追走トーナメントは、先の単走決勝のベスト16で行われます。

単走決勝で優勝した田中選手は、単走ですべてを出し切ったのかなんと1回戦で敗退…。優勝したのは、単走決勝で惜しくも準優勝だった横井選手でした。

追走トーナメントは、単走決勝上位の選手が1対1で対戦する競技。左のシルビアが横井選手、右のAE86が松川選手

決勝の1本目は、D1でも数少ないAE86使いの松川選手との対戦で、松川選手先行でピッタリとシルビアを並べてアドバンテージ獲得。そのままリードを崩さず2本目で振り切り優勝を飾りました。「今年からタイヤをナンカンタイヤにスイッチし、マシンと抜群の相性を実現。シーズンオフ中にチームメイトと特訓したお陰で自信を持って臨めた」とコメントしています。

川畑選手vs藤野選手の3位決定戦。この先のヘアピン直前で川畑選手のGT-Rのデフが破損し藤野選手が勝利した

今回、2日連続で行われる大会の2日目に訪れましたが、昨年以上にマシンもドライバーもレベルアップして、より豪快かつ精密なドリフトが見られたように感じました。マシンのバリエーションも豊かで、レクサス・ISが登場したりアメリカのスポーツカー、シボレー・コルベットが豪快は走りを見せてくれたり、年々賑やかになってきています。

次回、第3戦は6月24日(土)~25日(日)に筑波サーキットで行われます。筑波サーキットでは、お台場以上のハイスピードドリフト走行が見られるので、ぜひ観戦しに行ってみてください!

(クリハラジュン+ノオト)

[ガズー編集部]

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