高級車ディーラーは何が違う?「メルセデスAMG」の場合

クルマを買おうと思ったら、まずはディーラーに足を運び、詳しい説明を聞いたり試乗してみたりするのが一般的です。では、限られた人だけが手にする高価格帯のクルマ、いわゆる「高級車」を販売している店舗ではどうなのでしょうか? もしかしたら、普段私たちがイメージするディーラーとは異なるサービスがある?? そこで、東京都世田谷区上野毛にオープンした「AMG東京世田谷」にお邪魔してきました。

世界初の「メルセデスAMG」専門ディーラー

環状8号線、瀬田交差点から田園調布方面へ入って束の間、突如現れる黒い外観が目を引く

「メルセデスAMG」は、メルセデスブランドの中でも、ハイパフォーマンスモデルを担当するブランド。「AMG東京世田谷」は、世界初のメルセデスAMG専売店として2017年1月13日、東京都世田谷区にオープンしました。メルセデスAMGのブランドカラーでもある黒を基調とした、存在感のある店舗には、さまざまな仕掛けとこだわりが隠されています。

サーキットのような雰囲気が演出されるショールーム。2000万円近い「GT S」も複数台、展示されていた

外からもわかる重厚感に押されながら店舗に足を踏み入れて、まず「あれ!?」と違和感を覚えたのが地面の感触です。サーキットの雰囲気を表現するため床にはアスファルトを敷き、細部まで臨場感を漂わせているのだとか。

臨場感を出すため、使用感を出したアスファルト敷きの店内。「赤白」のコーナー縁石も設置されている

ショールーム内には、常時8~10台ほどのメルセデスAMGを展示。ミーティングルームはコックピットをイメージしており、ちょっとしたアトラクションを楽しんでいるようで、気分が高揚してきます。セールススタッフは、スーツではなくユニフォームを着用しているそう。

スーツではなくメルセデスAMGのユニフォームをまとい、サーキットのピットクルーのような雰囲気に

ショールームには他にも特別な仕掛けがいっぱい

非日常的な空間で、思わずアトラクションを楽しんでいる気分になってしまいましたが、ここはクルマの販売店。実際に商談を行なう際には、店内のタブレットを使って、ボディカラーやインテリア、オプション装備などのイメージを確認していきます。

タブレットを操作すると、奥の大画面ディスプレイにイメージが映し出される仕組み

また、サウンドカウンターでは、AMG各モデルのエグゾースト音が体感できます。「スポーツカーを楽しむならコレだけど、やっぱり聴いていて心地よいのはこっちかな」と、クルマに対する愛着や好みが出てきます。ちなみに、世界初のAMG専門ショールームということで、海外から足を運ぶAMGファンもいるそうです。

AMGのクルマのサウンドが体感できる。どれも胸にズンとくる重低音がスポーツカー好きにはたまらない

メルセデスAMGの購入者はどんな人?

ところで、こんな夢のような空間でクルマを買うのはどんな人なのでしょうか。少しお話をうかがうと、やはり40~50代の方が多いものの、CクラスやGLCなどの「43モデル」は、30代の若い方が購入することも多いと言います。

また、メルセデスやAMGのみならず、他社の高級車やスポーツカーを複数所有している方も多く、中には“即決”する人もいるのだとか。「クルマを即決!?」と驚いてしまいましたが、高級車を購入される方は、やはり普通とは異なる購買行動をされることが多いんですね。

商談ルームにはメルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツのヘルメットやレーシングスーツも展示されていた

クルマの素晴らしさはさることながら、ショールームに仕掛けられたさまざまなサービスに釘づけになってしまった今回の「AMG東京世田谷」訪問。ショールームを後にして感じるのは、胸に残るエンジン音や、店舗全体から感じたメルセデスAMGの特別感と“かっこよさ”でした。「もし自分がオーナーになったら?」と何度も想像してしまったのは、技術と歴史が詰まった特別なブランドだからこそかもしれません。

<取材協力>
AMG TOKYO Setagaya(AMG東京世田谷)
住所:〒158-0093 東京都世田谷区上野毛4丁目36-8
営業時間:9:30-19:00(定休日:水曜日)
TEL:03-5758-2511
Webサイト:http://mercedes-amg.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/AMGTOKYOSetagaya/

[ガズー編集部]

(おおしまりえ+ノオト)