「ちょいのり保険」で友達のクルマを借りるときも安心

バーベキューにアウトドアにと、友人同士で出かけることも多くなる季節。では、そのときに乗るクルマはレンタカーでしょうか? それとも親や友人のクルマでしょうか? レンタカーであれば、借りるときに自動的に保険に加入するので問題ありませんが、親や友人などのクルマを運転する場合、そのクルマが契約している保険の条件によっては、保険が効かないことも。そこでおすすめしたいのが、一日単位で加入ができる便利な保険、「ちょいのり保険」です。

クルマの所有者orドライバー? 事故の責任は誰が負うの?

例えば友人のクルマで事故を起こしてしまった場合、責任を追求されるのはドライバーです。人身事故、物損事故、どちらの場合でも損害すべてに賠償する責任が及びます。「じゃあ所有者は関係ないのか」というと、そうではありません。

事故の内容が「身体に対する損害」である場合、自賠法には「運行供用責任」といって、「クルマの所有者にも責任を負わせる」という規定があります。クルマは立派な財産です。クルマを貸す側も借りる側も、「ちょっとそこまでだし…」と気軽な気持ちで貸し借りをするのは、おすすめできません。>

「ちょい乗り保険」ってどんな保険?

万が一を考えると、保険が適用されない友人のクルマを運転するのは、とてもリスクが高いもの。とはいえ、友人同士で出かけるときには、クルマの運転を交代することもありますよね。「保険に入っていないから運転できない」というのも、ずっと運転手になってしまう人に申し訳ない…。

そんなときに便利なのが、東京海上日動の「ちょいのり保険」です。これは、親や友人が所有するクルマを、保険が適用されない人が運転する場合に利用できるもの。事前に加入をしておけば、トラブルが起きたときに、一定の補償をしてくれます。

誰でも加入できるの?

クルマの免許を持った18才以上の男女であれば加入ができます。ただし、クルマの所有者とその配偶者は対象外です。これは「ちょいのり保険」のコンセプトが、あくまで「他人のクルマを運転するときの補償」であることが理由とのこと。そのため、自分のクルマに保険をかけず、乗るときにだけ「ちょいのり保険」を使うといった使い方はできません。

1日500円から!一体どこまで補償してくれるの?

「ちょいのり保険」は、保険料が1日あたり500円、1500円、1800円の3プランから選ぶことができます。保険料が500円と一番安い「車両補償なしプラン」は、賠償に関する補償、自分と同乗者の補償などがセットされ、1500円の「車両補償ありプラン(スタンダード)」には、これに車両補償や各種のロードアシストがプラス。

一番高い1800円の「車両補償プラン(プレミアム)」では、さらに弁護士費用特約などが加わります。また、複数の人が同じクルマを運転するときには、オプションで最大3人まで運転者を追加することができるので、1台のクルマを複数人で運転するときにも便利ですね。

スマホから簡単に登録できる!

指定のQRコードからメールアドレスを取得して、空メールを送信します。メールに届いたURLから免許番号など個人情報を入力すれば、登録は完了です。実際に「ちょいのり保険」を利用するときには、利用するクルマのナンバー登録や、保険適用対象者かどうかを判断するためのチェック項目があります。加入手続きが済んだら、「申込完了通知」がメールで届きますので、これで契約は完了です。

筆者も実際に登録をしてみました。免許証とスマートフォンのネットワーク暗証番号を手元に用意しておけば、5分ほどで登録することができます。ネットワークがWi-Fiやデザリングに接続されていると、サイトが表示されませんので注意してください。

クルマを借りるときには別途、保険加入の手続きが必要です。クルマのナンバー登録と、保険適用対象者なのかをチェックする項目がいくつか表示されます。

「ちょっとだけだから」と安易に他人のクルマを運転するのは、絶対にNG! 万が一、自分が加害者になってしまったら、何千万円もの賠償金を支払わなくてはならないケースも起こりえます。「他人のクルマ」だからこそ、運転するときにはいつも以上に気を付けたいもの。これからのドライブシーズンは、ぜひ保険のこともしっかりと考えて、楽しいカーライフを過ごしてくださいね。

(ヤマウチ+ノオト)

[ガズー編集部]