クルマ雑誌の編集部に潜入!「カーセンサーEDGE」

中古車情報誌『カーセンサー』誌の姉妹誌として、創刊から今年で11年目を迎える『カーセンサーEDGE』誌。輸入車、プレミアムカーに特化した中古車情報を届けるのが、『カーセンサー』誌との違いです。表紙は、クルマの一部を切り取ったインパクトのあるデザインとなっており、工夫をこらした誌面展開がなされています。

高級感のある『カーセンサーEDGE』誌、その狙いとは?

今回お話をうかがったのは、日本カー・オブ・ザ・イヤーの実行委員でもある、カーセンサーEDGE編集長の中兼雅之さん。まずは『カーセンサー』誌との違いをお聞きしました。

編集長の中兼雅之氏

「カーセンサー誌とカーセンサーEDGE誌、二誌の違いはたくさんありますが、特徴的なのは、カーセンサーEDGE誌では “ブックインブック製本”の形式をとっていることです。カーセンサーEDGE誌は、編集記事と物件情報の2冊からできています。物件情報は日々変化しますから、編集記事と物件情報を別々にすることで、必要な情報を読者が自由に選択・保管できるようにしています」

カーセンサー誌とは異なり、外部の編集プロダクションと連携しながら制作しているそうですが、さらに目を引くのが、アップになった車体イラストを毎号表紙に据えていることです。

取材中、思わず「これわかります!」と盛り上がりを見せる車体アップの表紙。インパクトがあります。

「カーセンサーEDGE誌の読者には、選ぶクルマ自体やクルマでの楽しみ方(ひいては生き方)に自分なりのこだわりが強くあり、クルマ自体のリテラシーが比較的高い方が多いですね。クルマの一部を見ただけで車種までわかるような人に、書店で手にとっていただき『〇〇だ!』と気づいてもらう。もちろん書店で目立ちたいという狙いもありますが、『わかる人にはわかる』という特別感を演出したい意図もあります」

クルマを楽しむ大人のためのプレミアムカーライフ実現マガジン!

メインの読者は「今、まさに中古車を探している!」という人だけでなく、「いつか手に入れたい!」と考えている輸入車、プレミアムカーの購入予備軍だそう。そのため、企画や人気の特集には特色があるといいます。

「カーセンサーEDGE誌では、特集テーマとしてメーカー軸で企画されるケースが多いです。読者は40〜50代の大人の男性中心で、今は手の届かない輸入車、プレミアムカーを、いずれは所有したいと思っている方。彼らは常にアンテナを立て続けていますから、目の肥えたクルマ好きの方に楽しんでもらえるような、エッジの効いた編集記事制作を日々意識しています」

そんなカーセンサーEDGE誌の人気記事についてうかがうと、そこにはクルマ好きの“ロマン”が見えてきました。

「人気の特集テーマは、やはりスポーツカーですね。あとはガレージハウスの連載も人気があります。こだわりのガレージハウスは、クルマ好きにとって夢であり憧れです。誌面ではさまざまなガレージハウスを連載で紹介しています」

ガレージハウスはおしゃれとこだわりがギュッと詰まっている。ただの車庫ではないのだ

カーセンサーEDGE誌の読者には、リピーターも多いといいます。それは、目の肥えたファンを満足させる誌面作りができているからこそなのかもしれません。

カーセンサーEDGE
発行元:リクルートホールディングス
発売日:毎月27日発売
価格:514円(税込)
ウェブサイト:http://www.carsensor-edge.net/

(文・おおしまりえ+ノオト 写真・小鮒康一)

[ガズー編集部]