旅先で飲んでも安心!クルマ旅に便利な「ぐるめパーク」

キャンピングカーやミニバンで車中泊旅行をする人は年々増えている。電車での旅とは違い、自分のペースで好きな場所にふらりと立ち寄れるなど、その楽しみはほかの旅行手段には代えがたい。しかしデメリットもある。そのひとつが、お酒を飲めないこと。お酒好きなら、旅先では土地のものを食べ、地酒を飲むというのも旅の楽しみのひとつ。でも、夕食後に車中泊場所まで運転しなければならないため、そうもいかないのだ。

食事のあと、そのまま車中泊できる「ぐるめパーク」が増加中

JRVA(一般社団法人RV協会)が、「くるま旅クラブ」会員向けに提供する車中泊システムのひとつに「ぐるめパーク」がある。簡単に説明すると、食事の後、翌朝まで駐車スペースを貸してくれる飲食店だ。夜間でも利用可能なトイレを備えるお店や、電源を利用できるお店もある。なんといっても、車中泊のために用意された駐車スペースなので気兼ねなく過ごせる上、食後に運転する必要がないので安心してお酒を楽しめる。

キャンピングトレーラーを元に作られたカフェの雰囲気もオシャレな「バグダッド・カフェ」

そんなぐるめパークのひとつ、「バグダッド・カフェ」を利用してみた。1泊2日の滞在に必要な費用は電源利用料込みで1000円。100V電源が用意されており、サブバッテリーや照明、冷暖房などに利用できる。日曜は定休日になっているが、土曜日の営業時間内にチェックインできれば週末でも利用できるので問題ない。

美味しいハンバーガーに、ハイボールを楽しんでから、ゆっくり休憩

バグダッド・カフェの看板メニューは、「B.B.バーガー」。うすっぺらいミートパテではなく、肉汁あふれるハンバーグを挟み込んだボリューム感たっぷりのハンバーガーだ。濃厚なソースとの対比を考えて、ドリンクはハイボールをオーダーした。

看板メニューであるB.B.バーガーの濃厚なソースとハイボールの爽やかさもマッチ

この日のプレートには、ハンバーガーのほかにペンネとサラダが盛られていた。テーブルに置かれた時点ではペンネの量が心もとないと感じたが、ハンバーガーをかじり始めたらそんな心配は吹き飛んだ。ハンバーガーのボリューム感に圧倒され、ペンネは味を変えるアクセント程度でちょうどよかった。見えない部分だが、バンズの断面が炙られているのもポイントが高い。肉感たっぷりのハンバーグの弾力に、ベーコンのカリっとした食感、バンズの焼き目のザクッとした食感がいいコンビネーションを見せていた。

ハンバーガーのソースの濃厚な味で脂っこくなった口に、さっぱりしたサラダと、ハイボールの炭酸が心地いい。しかも、満腹になったあとはキャンピングカーでごろりと寝転んで休めるのだ。天国である。

ランチタイム営業は11時半から15時で、事前に予約しておけばバータイム営業にも対応してくれる。5名程度から受け付けてくれるとのことなので、ぐるめパーク予約時にバータイムの予約もしていくといいだろう。キャンピングカー仲間で落ち合って、洒落た空間で食事とお酒を楽しんでからのんびり一泊、そんなプランもよさそうだ。翌日は渋川温泉の立ち寄り風呂でも楽しんで帰れば、首都圏から2時間もかからない範囲で有意義な週末を過ごすことができる。

(重森大+ノオト)

[ガズー編集部]