ロードスター「軽井沢ミーティング」の7つの驚き
2017年5月27日(土)と28日(日)にかけて、マツダ・ロードスターの「軽井沢ミーティング2017」が開催された。今年で25回目を迎えた同イベントは、ロードスター・ファンの、ファンによるファンのためのもの。そのため、普通のクルマ系イベントではありえない驚きが数多くあるのだ。
- 晴天に恵まれた「軽井沢ミーティング2017」のメインの第1駐車場
その1の驚き 毎回1000台以上のロードスターが集まる
今年のイベントに駆け付けたロードスターは、ちょうど1100台。その内訳は、初代(NA型)が387台、2代目(NB型)が242台、3代目(NC型)が176台、現行モデル(ND型)が259台、ショップデモカーが36台というものであった。参加者数は2076名であった。同一車種で1000台が集まるイベントは、そうそう存在しない。朝の開場時間と、夕方の閉会後は、周囲にロードスターだけの渋滞が発生するほどである。
- ドローンから撮影した会場全景。手前の第1駐車場だけでなく、右上に第2駐車場と第3駐車場がある
その2の驚き わざわざ電車や他のクルマで参加する人も多い
ロードスターのファン・ミーティングであるが、現役のオーナーでなくても参加はOK。昨年と今年は、事前予約だけで駐車場がいっぱいになっていたので、申し込みが遅い場合、イベント会場から離れた場所にクルマを置かなければならなくなった。それを嫌って、あえて電車で会場入りする人も。さらに、家族みんなで参加したくても、2人乗りのロードスターでは乗り切れないため、ミニバンなどロードスター以外のクルマでやってくる人もいるのだ。
- 電車で来場した参加者は、電車の切符を持参していた
その3の驚き ロードスターの開発者もプライベートで参加
国内屈指のロードスターのビッグイベントということでマツダも、このイベントには力を入れる。そのため、毎回、ロードスターの開発チームや広報だけでなく、数多くのマツダの社員が参加する。その多くは、社用として公費でやってくるが、わざわざ休日に自腹で広島から愛車のロードスターを走らせて参加する人も。今回は、ロードスターの開発陣だけでなく、取締役の人間も広島から参加していたのだ。さらに、すでに退社している初代NAロードスターの主査やNBからNCモデルの主査を担当した人たちもプライベートで参加。会場で見つけて声をかければ、気軽に応えてくれるというのも、このイベントの楽しみのひとつだ。
- 広島から、自らの愛車のロードスターで会場入りしたマツダの社員たち
その4の驚き 前夜祭では開発者たちとの会食がある
日曜日のミーティングばかりに注目が集まるが、実はイベントは2日間にわたって開催される。初日の夜は、宿泊するホテルのホールで前夜祭が開催されるのだ。そこでは、一般の参加者に交じって、ロードスターの開発陣も。一緒に食事やお酒を楽しみながら、ロードスター談議に花を咲かせることができるのだ。
- 写真は2016年の前夜祭の様子
その5の驚き 運営スタッフも参加費を払っている
通常、クルマのイベントでは、駐車場の誘導やゲート係、音響などのスタッフは人を雇うもの。しかし、「軽井沢ミーティング」は、ファンによるファン・イベントなので、参加者は全員、参加費を払う。つまり、駐車場の誘導係もロードスターのファンであり、金を払って1日炎天下で働いているのだ。今年は、朝の開場での駐車場への誘導は、マツダの現役主査である中山氏が担当。嬉々として仕事を楽しんでいた。
- 朝に会場の駐車場誘導を行ったロードスター主査の中山氏。朝の様子を再現していただいた
その6の驚き マツダによるサプライズ発表がある
マツダが、このイベントをいかに大切にしてきたかはマツダの出品車にも表れている。今年は、「NAロードスター レストアプロジェクト」のトライアル車を参考出品。昨年は、「ロードスターRF」を日本初公開。3代目のNCロードスターの日本初公開も「軽井沢ミーティング」であった。マツダは「メディアよりも先にファンへ!」という姿勢を守っており、それがまたファンを引き付ける同イベントの魅力となっているのだ。
- 初代NAロードスターをレストアするプロジェクトのトライアル車が参考出品された
その7の驚き 外国からもオーナーが駆けつける
このイベントはスタッフによる、文字通り「手弁当のイベント」。派手な広告を打つわけでもない。しかし、その存在は広く海外にまで知られており、海外のロードスター・ファンも訪れている。今年はフィリピンの「ミアータ・クラブ・フィリピン」のメンバー40名が参加した。クラブ結成20周年を記念して、1週間の予定で来日したという。
- フィリピンからやってきたロードスターのオーナーズクラブの面々
実のところ、マツダ・ロードスターには、こうしたファン・イベントが「軽井沢ミーティング」以外にも全国各地で数多く開催されている。そのほとんどがメーカーとは関係なく、ファンの有志による運営だ。こうした充実したファン・イベントの存在も、マツダ・ロードスターが長寿を保っている理由のひとつなのだろう。
(鈴木ケンイチ+ノオト)
(写真提供:軽井沢ミーティング実行委員会)
[ガズー編集部]
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