VRでモータースポーツ体験!渋谷「VR PARK TOKYO」

流行の最先端を行く街、東京・渋谷の中心部にあるVR(バーチャル・リアリティ)エンターテイメント施設「VR PARK TOKYO」で、6月9日(金)より本格的なモータースポーツをVR体験できるドライビングシミュレーター「T3R VR」の稼働がスタートしました。今回、一足先に開催されたメディア体験会に行ってきましたので、その様子をお伝えします!

そもそもT3R VRとは?

T3R VRは1台468万円!「VR PARK TOKYO」では、80分2,900円で他のVRアトラクションも遊べてお得!

「T3R VR」とは、株式会社アイロックの代表で「NASCAR K&N PRO SERIES」に出場するレーシングドライバーの古賀琢麻選手が監修したドライビングシミュレーター。特徴は、「フローディング4軸モーションテクノロジー」という、ゆりかごのようにシートを浮かせた機構で、クルマの左右・加減速の動きやタイヤの沈み込み、路面からの振動をより自然な形で再現します。

実際にクルマに乗っているかのように車内を見回したり、クルマを降りてさまざまな角度から眺められたりするのも、VRならでは。さまざまなカーディーラーやショップなどに導入され、注目を集めています。

2016年12月にオープンした「VR PARK TOKYO」

事前予約2,900円/人、当日受付3,300円/人で80分遊び放題。前売り電子チケットを購入するとさらに特典が!

「VR PARK TOKYO」は昨年12月、渋谷・センター街にあるゲームセンター「アドアーズ」の4階にオープンしたVRエンターテイメント施設で、フロアにはバンジージャンプ、アクションなど8種類のVRアトラクションが置かれています。

アドアーズ株式会社取締役・石井学氏もレーシングスーツで登場!

「よりリアルなドライビングゲームが求められている中で、近年のアミューズメント施設にはリアルなドライビングゲームがない。もしVRで体験できるなら、どんなに素晴らしいだろうという思いで探し続け、3月にT3R VRのリリースを拝見して、直感的に『これだ!」と思い、すぐにアポイントを取りました」と、運営するアドアーズ株式会社取締役・石井学氏。

なんでも石井氏は約束の前日に足を挫いてしまい、代わりに会社のメンバーが行くことになったものの、古賀選手がVR PARK TOKYOの存在を知っていて、すぐに意気投合。あっという間に今回の設置に至ったそうです。

週末にはアメリカでレースという超過密スケジュールの中、今シーズンのレーシングスーツで登場した古賀琢麻選手

古賀選手も「より多くの人にT3R VRのおもしろさと凄さを体験してもらいたい」と語っていましたが、T3R VRはプロレーサーや自動車メーカーでの使用を想定したもの。当初は、アミューズメント筐体として設置することに、慎重になっていたそう。VR PARK TOKYOの体制や、アドアーズの「物事をフィーリングで決めていく」姿勢から、「次のステップに進むタイミング的にもやっていこうと思った」と、設置を決定したそうです。石井氏は、「この渋谷で運営の経験値を上げていき、全国に展開していきたい」とも話していました。

T3R VRでドライビングを体験してみた!

シートレールで前後を動かせるので自然なドライビングポジションをとることが可能

プレスカンファレンスが終わり、体験試乗会が行われたので筆者も乗ってきました。まずは、シートに座らず、VRデバイスを被った状態で運転するマシン(今回はシボレー・コルベットのレーシングカー)をじっくりと観察します。首を振ったりしゃがんだりすると、画面内の視点も同じように動くので、エアロパーツの形状から内装にある消火器の位置、ロールケージの組み方もはっきりわかりました。実際に、RECARO製のフルバケットシートに体を沈めると、コルベットレーシングカーのコクピットが視界いっぱいに広がります。

前後5つのスピーカーから飛び込んでくるサウンドでより没入感を与える

現実に握るハンドルと視界に映るハンドルの位置が一致しているので、違和感なくドライビングが可能。コースは、世界有数の高速サーキット「スパ・フランコルシャン・サーキット」。最高速に近いスピードで一気に駆け上がる「オー・ルージュ」では、おもわず肩が強張るスリルが味わえました。コーナーで縁石をかすめると、タイヤがどれぐらい縁石に乗っているかまで、ハンドルの振動から伝わります。シミュレーターの動きが非常にスムーズなので、酔わずに快適にプレイできました。

今回はフリー走行のみでしたが、勿論対戦も可能。下の映像は、石井氏と古賀選手がデモ対戦した様子です。

自動運転化が進む今だからこそ「運転」の楽しみを!

古賀選手が、トークショーで話していた「今、自動運転が推し進められている中で、”クルマを楽しむということはどういうことか”を体験することって、すごく大事だなと。その中で、我々が作ったVRシミュレーターで、実際のクルマに興味を持ってくれると嬉しいなと思っています」というコメントが印象的でした。

近年は、交通機関の発達や経済的な問題など、さまざまな要因によって、趣味としてクルマに触れる機会が減りつつあります。またそれを伝えていく、キッカケ作りになるイベントもそう頻繁に行われているわけでもありません。そんな中で、渋谷のゲームセンターにT3R VRが進出したことには、大きな意味があると思いました。ぜひみなさんも、VR PARK TOKYOに遊びに行ってT3R VRを楽しんでみてくださいね!

VR PARK TOKYO
営業時間 10:00~23:25 (土曜日10:00~23:45)
東京都渋谷区宇田川町13-11 KN渋谷1ビル4F
公式サイト:http://www.adores.jp/vrpark/

(クリハラジュン+ノオト)

[ガズー編集部]