新旧フォルクスワーゲンと楽しむ! VW Day 2017レポ

最近ではすっかりポピュラーな存在になった輸入車。その最右翼とも言える、フォルクスワーゲンを間近で見て触れることのできるカスタマーイベント「Volkswagen Day(フォルクスワーゲンデイ)2017」が、5月27日(土)・28日(日)、東京お台場の臨海副都心イベントスペース青海NOPR地区で開かれました。

大きく改良された新型ゴルフ。一般へのお披露目は事実上この日が初めてだった

まさに「フォルクスワーゲンだらけ」のこのイベント。ちょうど発表になったばかりの新型ゴルフや、「up!」などをはじめ、フォルクスワーゲンのニューモデルを紹介するコーナーや、現行のフォルクスワーゲンラインナップの展示。さらに様々なアトラクションも展開されました。その様子を振り返りましょう。

現行のフォルクスワーゲンは試乗会エリア以外にも多数展示。身近に触れることができる機会となった

今回のイベントは、「フォルクスワーゲンデイ」という名前で開催されるようになって、今回で2回目。大きく2エリアに分かれて実施されました。

アトラクション豊富! メインステージや懐かしい歴代ゴルフが楽しめるエリア

メインステージなどがあるエリアでは、様々なアトラクションが設けられていました。どこを見ても「フォルクスワーゲンに触れてみて!」というアピールを感じます。「自動車の中でこんなにアイコニックなブランドはあっただろうか」という気にさせられるほど、みんながつい足を止めてしまう普遍的な愛嬌、スマイルがあるクルマ。それがフォルクスワーゲンなのだ、ということを気づかされました。
またビートルの形をした子どもたち向けの遊具が用意されていたり、名車・タイプⅡ、いわゆるワーゲンバスのケータリングカーがいたり。機能としてのクルマとしてのアピールを超えて、すでにキャラクターか何かを見ているような親しみを覚えました。

フォルクスワーゲングループジャパンのティルシェア社長と、この日MCを務めた人気DJのピストン西沢氏

歴代のゴルフが集められた「歴代Golf PARK」では今となっては懐かしいゴルフが勢ぞろい。世代を超えて親しまれてきた歴史を多くの来場者が振り返っていました。

最近ではなかなか見る機会も少なくなった歴代ゴルフも集められた。このクルマの前で思い出を語る人も見かけられた

また子ども向けのアトラクションも充実。中でも、フォルクスワーゲンのオリジナルユニフォームを着て、憧れの整備士の仕事を体験できるプログラム「キッズマイスター」に注目が集まっていました。本物のフォルクスワーゲンを前にみんな真剣に取り組み、終了後には達成感に満ちた笑顔で記念撮影をしていました。

キッズマイスターを体験した後は記念撮影。笑顔とともにあるクルマ。そんな風に表現することもできるのかもしれない。フォルクスワーゲンが昔から持つアイコンのひとつは、こうして今も子どもたちに受け継がれている

また、ドイツのフォルクスワーゲン本社で年間300万食以上も食べられているという名物料理カリーヴルスト特製レシピを販売する、ワーゲンバスのケータリングカーも登場。フォルクスワーゲンファンには見逃せないメニューといっていいでしょう。

キッチンカーもフォルクスワーゲン。昼時には購入する人たちの列もできていたが、待つ間もクルマを眺めながら。食べる前から美味しいフォルクスワーゲンだ

船の科学館寄りエリアでは試乗コースも!

もうひと区画、船の科学館寄りのエリアの広大なスペースにはパイロンが置かれ、全長2kmを超す試乗コースが設けられていました。通常ディーラーなどで試乗する街中のコースではなかなかわからない、フォルクスワーゲンの真価に迫る試乗ができる機会として大変盛り上がり、エントリーが開始されるとすぐに希望者でいっぱいになってしまうほどの大人気プログラムでした。ここまでしっかりと走り込める試乗プログラムは、なかなかないかもしれません。

一見和やかな風貌ながら、ひとたび走れば、かなりのパフォーマンスを持つことがたちまちわかるに違いない。そんな爪を隠した賢い鷹のようなフォルクスワーゲンの真価に迫る機会

もちろん、購入を検討しているものの、なかなか現実的なところまで話が進まないと言った人に対し、背中を押す意味合いもあるのでしょう。しかし、「一度触れてくれたらフォルクスワーゲンの良さはわかってもらえるはず」という、ある種メーカーの自身の気持ちをこのイベントから感じました。
そのうえで、「もっと多くの自動車ユーザーとのコミュニケーションを取りたい」「いいクルマを作ったからと言って胡坐をかいていてクルマが売れる時代ではない。そのことをわかっているだけではなく、行動に移したメーカーが、ユーザーに受け入れられるのかもしれない。最初から最後までフォルクスワーゲンとともに、楽しく、どこかのんびり過ごすことのイベントながら、そんなことを考えさせられました。

昨年も実施したTry! Try! Try! Volkswagen Caravanの出発式もイベントの中で行われた。特別カラー「ハレキン仕様」のフォルクスワーゲンが全国を巡り、フォルクスワーゲンの魅力を伝えるキャンペーンだ。実はこの特別カラーはType1時代から作られてきた伝統的なフォルクスワーゲンのキャンペーンカーだ。ハレキンとはドイツ語で道化師の意味
子どもたちの発想をそのままフォルクスワーゲンのボディに。初日は「どうぶつ」がテーマ。思い思いに好きな動物をザ・ビートルの車体に描いていた
GTIベビーカーはゴルフGTIのモチーフを盛り込んだベビーカー。サスペンションを設けていたりするなど、機能も優れものだが、シート地がGTIのシートと同じチェック柄になっているなど、GTIオーナーのみならず、フォルクスワーゲンファンにはたまらない仕様に仕上がっている
移動式のメインステージを会場までけん引してきたのはスカニア製トラック。スカニアもフォルクスワーゲングループのトラックメーカーだ。この運転席も公開され、高いところから会場内を見渡すことができるようになっていた。働くクルマはやはり根強い人気だ
フォルクスワーゲンについての少し深い話が聞けるのもこうしたイベントのいいところ。丈夫で、広く取られたキャビン。そんなゴルフの進化ぶりに多くの来場者が聞き入っていた
会場で展示されていたテント。Type2、いわゆるワーゲンバスのほぼ原寸大テント。中が二部屋に分かれていて、なかなか芸が細かい。まだ試作品の段階で、キャンプで使えるようなテントではないとのことだが、多くの人が興味深そうに見入っていた。口々に「欲しい!」との声。筆者も同感である

(中込健太郎+ノオト)

[ガズー編集部]

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