世界最大のゲーム見本市「E3」で注目のレースゲーム5選

6月13日(火)~15日(木)の3日間、アメリカ・ロサンゼルスの「ロサンゼルス・コンベンションセンター」にて、毎年行われている世界最大のゲーム見本市「Electronic Entertainment Expo(通称E3)」が行われました。ここでは、これから発売予定のゲーム機やソフトなどが展示されます。今年は、クルマ好きも驚くほどのレーシングゲームが数多くお披露目されましたので、その中から5つをご紹介します。

「グランツーリスモSPORT」PlayStation 4(今年秋発売予定)

クルマ好きなら、「グランツーリスモ」の名を一度は聞いたことがあるでしょう。その最新作が、今年秋に発売予定であることが発表されました。最新作の「グランツーリスモSPORT」は、いよいよポルシェが初登場し、最新のスポーツカーやレーシングカーが今までにない再現度で登場します。

また、WRCやF1などを統括するFIAが認める、世界初のゲームのモータースポーツ「FIA Online Championship」が始まります。この選手権は国対抗とメーカー対抗の2種類があり、年間チャンピオンになると、FIAの表彰式でF1のチャンピオンと同じようにトロフィーが送られます。ただ勝つだけではなく、レース中のマナーも評価点になるとか。

「グランツーリスモSPORT」には、レース以外の特徴として自分のクルマを世界各地の名所に配置して写真撮影ができる「Scape」というモードが実装されています。日本では秋葉原や首都圏外郭放水路などが登場するそうです。

「Forza Motorsport 7」Xbox One/Windows 10(10月3日発売予定)

マイクロソフト社のゲーム機「Xbox One」専用で発表されたのが「Forza Motorsport 7」です。「Forza」は「グランツーリスモ」のライバルとして欧米で人気のゲームシリーズで、「ル・マン24時間耐久レース」のオフィシャルゲームでもあります。

7作目になる今回は、世界新旧のさまざまなクルマが700車種以上も登場します。そのすべてのクルマを鑑賞モードの「ForzaVista」で、好きな角度にしたりドアやボンネットを開閉したりして、眺めることも可能。まだ発売していないポルシェの最新モデル「911GT2 RS」がイメージカーとして、このゲームの発表と同時にワールドプレミアされ話題になりました。

「Project Cars 2」PlayStation 4/Xbox One/Windows(9月22日発売、日本発売は2017年予定)

モータースポーツの聖地イギリスにある「Slightly Mad Studios」というゲームスタジオが開発した今作は、実際のプロレーサーたちが開発に積極的に参加しています。登場するクルマは170車種以上で、ホンダ・NSXや新型フォード・GTといった最新スポーツカーに加え、GT、ラリークロス、佐藤琢磨選手が活躍しているインディカー・シリーズといったレーシングマシンも登場。モータースポーツファンも納得のラインナップで登場します。サーキットも世界中のメジャーサーキットが数多く収録されているようです。

日本のサーキットでは、富士スピードウェイが収録されています。どのコースも、天候変化に雨や泥、タイヤカスなどの汚れなど、路面状況の変化が再現される拘りようです。時間変化もリアルタイムで、ル・マンやニュルブルクリンクなどの24時間レースも再現可能だとか。

「Need for Speed Payback」PlayStation 4/Xbox One/Windows(11月10日発売予定)

アメリカのエレクトロニック・アーツ社が制作する「Need for Speed」シリーズは、初期から公道レースをテーマにしたレースゲームとして人気を集めています。今作は、架空の都市「フォーチュンバレー」で3人の主人公をプレイヤーが操作し、公道レースを通じて巨大な組織に立ち向かうストーリーが描かれたもの。レースに勝つことで資金、もしくはクルマを勝ち取りチューニングをしていきます。

チューニングは、ただ速くするだけではなく、ドレスアップができるのも特徴。ボディにバイナルやネオンを装着して派手なクルマを作ることも可能です。また、街には棄てられたクルマが放置されており、それを回収してとびっきりのスーパーマシンに仕上げることもできます。公道レースである以上、パトカーに追われることもあり、サーキットレースとは違う予想不可能な出来事がプレイヤーを待ち構えています。

「WRC 7」:PlayStation 4/Xbox One/Windows(今年秋海外発売)

最後に紹介するのは、WRC(世界ラリー選手権)の公式ゲームです。7作目になる今作は、車両規定が大きく変わった2017年シーズンを完全再現。つまり、今年から劇的な復活でチャンピオン争いをしているトヨタ・ヤリスWRCが収録されています。WRカーだけではなく、R5や小排気量のR2クラスも収録。

マシンのダメージについても細かく再現され、ナビゲーターの声が聞こえなくなることもあるようです。コースは、13ヶ国の特徴を捉えたものとなっています。メインモードでは、プレイヤーはルーキードライバーとしてWRCキャリアをスタートし、最終的にはトヨタが参戦しているトップカテゴリーチームでタイトルを取っていくストーリーです。

いかがだったでしょうか? 最近のレーシングゲームは、本当に緻密に作られていてプロドライバーも驚くほどのクオリティになってきています。ゲームからクルマに触れて実際にクルマを購入する人も中にはいるそうです。ぜひとも遊んでみてくださいね!

(クリハラジュン+ノオト)

[ガズー編集部]