これが紙製!? 細部までリアルなペーパークラフト「アップリフトモデルズ」
大人から子供まで手軽に楽しむことができるペーパークラフト。そんなペーパークラフトの中でも、プラモデルかミニカーと思うほど細部まで精巧にできている1/12サイズモデルをリリースしている「アップリフトモデルズ」をご存知でしょうか? 今回はそんなアップリフトモデルズを展開する株式会社アップリフトの代表取締役、谷口尚央(たかお)さんにお話を伺ってきました!
- 自らもステアリングを握り、サーキットランを楽しむほどのクルマ好きでもある谷口さん
もともと紙クラフト制作に特化していたアップリフト社。ペーパークラフトはもちろんのこと、2つ折りのカードを開くと様々なモチーフが飛び出すポップアップカードや、平面状の絵柄を組み合わせて立体的に見せるペーパーレリーフなど、多岐に渡る紙クラフトを手掛けているのですが、会社創立10周年を期に“自社の企画力をアピールできる商品を世に出そう”と企画されたのがこの精巧な自動車のペーパークラフトだったそうです。なお、モデル化された車種が旧車なのは神の持つ風合いが旧車のデザインにマッチしたからだとか。確かに優しい風合いが出ていますよね。
- 「アップリフトモデルズ」シリーズで一番目にリリースされたスバル・360
そして誕生したのが、このスバル・360のペーパークラフトというわけです。といっても、実際に発売にたどり着くまでには多くの苦労があり、企画スタートから発売までおよそ3年もかかってしまったそう。というのも、企画当初は記念事業という意味合いが強く、メインの業務が忙しくなると後回しにされてしまったからなんだとか。
- WRCで大活躍を見せ、今でも高い人気を誇るランチア・デルタ エボII
精巧さが目を引くアップリフトモデルズですが、全てのモデルで各自動車メーカーの許諾を受けているというのも見逃せないポイント。メーカー側も実車に似ていないものではOKは出せないため、幾度となくやり取りをして細かい修正を受けるそうです。中でも苦労したのが写真のランチア・デルタ エボII。イタリア本国の担当者から何度も事細かに修正依頼が来るので「なんでそんなに細かいんだ?」と尋ねたところ、「オレはこのクルマのファンなんだ!」という返答があったそうです(笑)
その甲斐あってか、その完成度は誰もが認めるレベルになり、現在では一部のディーラーでも販売されるようになっています。
▼アップリフトモデルズ 取扱店舗
http://www.uplift.jp/products/uplift-models/shop.php
そんなアップリフトモデルズは、自分でじっくり作りたい人はもちろんのこと、プレゼントやお土産として海外からの観光客が買って帰ることもあるそうです。完成には平均で1カ月前後かかるほどのボリュームですが、じっくり作れば必ず完成させることができるこのペーパークラフト。梅雨時期にじっくり作るのもいいかもしれませんね。
- ジャッキやウマ、工具などがセットになったガレージセットも発売予定(写真は試作品です)
- 一部の車種を除き、内装はもちろん、エンジンルームも再現されている
(小鮒康一+ノオト)
[ガズー編集部]
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