【まとめ】TOYOTA GAZOO Racingが参戦するレースカテゴリー(参加型レース編)
これまで「国内レース/ラリー編」「国際レース/ラリー編」「アメリカ編」と3回にわたって紹介してきた「TOYOTA GAZOO Racingが参戦するレースカテゴリー」も、今回で最終回。今までは「観る」レースカテゴリーを取り上げてきましたが、今回は比較的簡単に参加できる「参加型」のカテゴリーを紹介していきます。
86/BRZ Race:プロからアマチュアまで人気高いガチンコワンメイクレース!
■どんなレース?
「トヨタ・86/スバル・BRZ」のナンバー付車両(公道走行可)によって行われるワンメイクレースです。2013年から開始したこのシリーズは、SUPER GTで活躍するプロドライバーなどが参戦するハイレベルな「プロフェッショナルシリーズ」とアマチュアドライバーのみで構成される「クラブマンシリーズ」にわかれて開催。プロフェッショナルシリーズには、プロドライバーだけではなくアマチュアドライバーも参加できるので、プロとアマのガチンコレースが見られます。
■どんなマシンが走っている?
参加できるのはトヨタ・86、もしくはスバル・BRZのワンメイクレース用グレード「86Racing」「RA Racing」のみ。レース用の装備(ブレーキダクト、オイルクーラー、牽引フック、4点シートベルト、ロールケージ)を搭載している点が、通常グレードと大きく異なります。
基本的にイコールコンディションで行われますが、ブレーキパッドやタイヤは認定された製品の中から選択可能。その組み合わせとドライビングスタイルのマッチングが、速さにつながります。なお、参加するためには、JAFが発行する国内Aライセンスの取得が必要です。
■86/BRZ Raceの見どころは?
レースは10~15周ほどのスプリントレースであるためピットストップなどはなく、最初から最後までアクセル全開の激しいレースが繰り広げられます。また、ナンバー付き車両で行われるレースであることから、中には自走でサーキットまでやってくるマシンもあり、クルマを壊さないようにテクニックを総動員して上位入賞を目指していく緊張感も見どころです。
腕の良し悪しが明確に現れるのは、同じ車両で戦われるワンメイクレースならでは。ドライバーにとっては闘争心を掻き立てられるレースでもあります。
Netz Cup Vitz Race:ナンバー付きレースの先駆け
■どんなレース?
その名の通り、トヨタのコンパクトカー「ヴィッツ」で行われるワンメイクレースです。日本初のJAF公認ナンバー付きレースとして2000年からスタートしています。低価格(税込で200万強)で本格的なモータースポーツにチャレンジできるとあって、家族ぐるみや仲間同士で参加するチームもあり、エントリー台数が70台を超えることも。今では北海道、東北、関東、関西、西日本と5つのシリーズにわかれて日本全国のサーキットで開催され、12月には富士スピードウェイで日本一決定戦「GRAND FINAL」が行われます。
■どんなマシンが走っている?
エントリーできるヴィッツは、このカテゴリー専用に設定されたグレード「RS Racing」のみ。ロールケージ、4点式シートベルト、専用サスペンション、前後牽引フックと必要最低限のレース装備が装着されるグレードです。居住性を極力犠牲にしていないので日常生活の使用にも十分対応でき、実際に普段の足として使っているドライバーもいます。
■Netz Cup Vitz Raceの見どころは?
1レースでの出場台数の多さが特徴です。そのため、予選結果が非常に重要。スタート直後の1コーナーの競り合いでは、我先にと小さなボディを活かした大胆なライン取りで少しでも前に出ようしている様子が見られます。
エンジンパワーが少ないので、いかに無駄なく走れるかも勝負の鍵。それだけに、一度ミスをしてしまうとリカバリーが難しく、見ている以上にテクニックが要求されるレースでもあります。
ラリーチャレンジ:モータースポーツビギナーや女性も大歓迎!
■どんなレース?
国内Bライセンス取得ドライバーであれば経験の有無を問わずに参加できる、TGR主催のビギナー向け1Dayラリーです。もともとは2002年にワンメイクラリー「TRDヴィッツチャレンジ」としてスタートしたカテゴリーで、現在はアクアや86も参戦しています。
参加車両は多く、2016年シーズンは568台がエントリーしました。今シーズンは全12戦で構成され、そのすべてが日曜日のみで行われるため、気軽に参加しやすいのが特徴です。12戦中7戦は、全日本ラリーもしくは地区戦と併催となっています。
■どんなマシンが走っている?
走行しているのはヴィッツ、アクア、86の3車種で、競技・車両・保安規則に適合した改造が施されたもの。ロールバー、消火器、4点シートベルト、バケットシート、ラリー用サスペンションは、TRD製などの市販品を装着します。
TGRでは、参加しやすいラリーにするため、改造をサポートするショップを案内しており、誰でも安心して自分だけのラリーカーを作れることができるようになっているのも特徴。また一部ショップでは、ラリーカーのレンタルも行っており、本格的にチャレンジする前にレンタル車両でどういったカテゴリーなのかを実際に参戦して体験することもでき、ドライバーにやさしいカテゴリーだといえます。
■ラリーチャレンジの見どころは?
見どころというよりも、参加してこそおもしろさがわかるカテゴリーだといえるでしょう。ラリーファンが参加すれば、ラリーがどのように進行していくのかがわかり、よりラリー好きになって、本格的に挑戦するキッカケになるかもしれません。
アクアが参加しているという点でわかるように、AT限定の運転免許でも参加できるので、モータースポーツ入門にピッタリなカテゴリーです。
TOYOTA GAZOO Racingが参加・サポートしているモータースポーツカテゴリーのまとめ、最終回である今回は、参加型レースをピックアップしてみました。モータースポーツは観戦するのも非常に楽しいものですが、もし参加できるのであれば、よりあなたにとって楽しく、そして素晴らしいものになるでしょう!
(クリハラジュン+ノオト)
[ガズー編集部]
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