祝・プリウス誕生20周年! ハイブリッド技術の変遷を知る【オートモビルカウンシル】

8月4日(金)~6日(日)まで、千葉県の幕張メッセを会場に開催されたオートモビルカウンシル。トヨタのブースでは今年誕生20周年を迎えたプリウスを中心にハイブリッド技術20年の変遷を紹介されていました。

2つの動力源を持つクルマ、という意味のハイブリッドカー。トヨタが開発に着手したのは1969年のことで、当時は軽量コンパクトかつ、ローエミッションという特性を持つガスタービンエンジンに、モーターを組み合わせるハイブリッドシステムでした。1975年にはセンチュリーのノーズを延長してガスタービンハイブリッドシステムを搭載したモデルを東京モーターショーでデビューさせ、1977年には写真のトヨタ・スポーツ800をベースにしたものを同じく東京モーターショーに出展していました。

結局、前述のガスタービンハイブリッドの開発は1983年をもって終了となり、新たなハイブリッドシステムの開発が結実したのが、皆さんご存知の初代プリウスとなります。1995年の東京モーターショーにプロトタイプが出展されると、その2年後の10月に市販車版が登場。現在では多くのハイブリッドカーがトヨタ以外のメーカーからもリリースされていますが、当時は「世界初の量産型ハイブリッドカー」でした。

ハイブリッドカーと聞くと燃費優先で退屈なクルマ、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はレースの世界でも大活躍しているのです。写真のTS050 Hybridは、FIA 世界耐久選手権 (WEC)に参戦するために開発されたマシン。昨年のル・マン24時間レースでの悲劇的な結末を覚えている方も多いのではないでしょうか。こちらのハイブリッドシステムもプリウスなどに搭載されているものがベースとなっており、レースでのデータが市販車にフィードバックされているというワケなのです。

ちなみに歴代プリウスがいないのが残念だなーと思っていたら、メインモニターの後ろ側にいましたよ! といってもこちらは1/5サイズのミニチュアモデル。2代目、3代目は内装まできっちり再現されていて、実車と見まちがうクオリティ。とはいえ、やっぱり実車も見たいので、いつか全世代のプリウスがズラリと並ぶ機会を期待したいですね!

(小鮒康一+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road