長距離の快適性は? インプレッサのアイサイトで一気に2000kmを走ってみた

安全運転支援システムの普及を促したスバルのアイサイト(EyeSight)。8月7日に発売されたレヴォーグでは、全車速(0km/h~約120km/h)でアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作をサポートする「アイサイト・ツーリングアシスト」を新搭載し、ますますその機能を進化させています。

運転支援システムというと衝突被害を回避・低減する機能に注目が集まりがちですが、ドライバーの疲労低減にも役立つもの。そこで、アイサイトVer.3を搭載するスバル・インプレッサで、2000kmの取材の旅に出かけ、その快適性を体験してみました。

クルマはインプレッサスポーツ2.0i-L EyeSight

今回、旅のお供となったのは、スバル・インプレッサスポーツ 2.0i-L EyeSight。スバルの得意技、2.0L水平対向エンジンとAWD(常時全輪駆動)、そしてアイサイトVer.3を搭載するハッチバックです。

2016年にフルモデルチェンジしたインプレッサスポーツ

アイサイトVer.3は、アイサイト・ツーリングアシストこそ付かないものの、全車速追従機能付クルーズコントロール、プリクラッシュブレーキ、アクティブレーンキープなどが搭載されます。ちなみに筆者はアイサイトVer.2を搭載するスバル・レガシィに乗っており、そのVer.違いも気になるとこでした。

アイサイトの操作はすべてステアリングの操作で行う

東京から高知、徳島、和歌山、そしてまた東京へ

今回の旅の行程は東京・恵比寿のスバル本社をスタートして、高知、徳島、和歌山をめぐり、東京へ戻ってくるというルート。往復およそ2000kmもの距離を1泊2日で走行という、ちょっとした強行軍でした。とはいえ1人ではなく、同行者が2人いる3人でのツアーです。23時ごろに東京を出発して、いざ四国を目指します!

23時、東京・恵比寿のスバル本社前をスタート
できるだけ全車速追従機能付クルーズコントロールを使って走行した

途中で何度かドライバーチェンジをして、明け方前に名神高速「吹田SA」で給油をしました。ここから先、大阪や神戸の都市部では給油ができず、次の給油ポイントが明石海峡大橋を超えるタイミングになってしまうことから、残燃料に余裕はありましたが給油としました。

名神高速「吹田SA」で最初の給油を行なった

ちなみに、香川県・津田の「松浦SA」では、うどん県らしくサービスエリア内にセルフのうどん店があるのですが、到着時間が早すぎてうどんを食すことは叶いませんでした。次回があればリベンジしてみたいです。そして朝9時ごろ、高知インターに到着! この時点で東京から約800kmを走行していますが、全車速追従付クルーズコントロールと、車線中央維持機能や車線逸脱抑制機能を持つアクティブレーンキープのおかげで、ドライバーは疲れ知らず。

高知インターに到着。いい天気だ!
高知市内での取材を終えて、浦戸城跡地で記念撮影

徳島から大阪をぐるっと回って和歌山へ

続けて徳島市内での取材を終えたころには、日が傾き始めていました。早朝に通過した明石海峡大橋をふたたび通過して今度は和歌山へ。なぜ和歌山かというと、翌日に那智勝浦での取材が控えており、「行ける範囲はどこか?」と探した結果が和歌山だったのです。徳島から和歌山へ行くフェリーもあるそうですが、取材で時間が前後することなどを考慮して高速道路を使い、大阪湾をぐるっと回るルートを選択。

朝通過した明石海峡大橋を再び通過する

和歌山に着いたのは21時ごろで、走行距離は1200kmを超えていました。翌日、那智勝浦での取材を終えたあと、近所にある「くじらの町」として有名な太地町の博物館や捕鯨船などを外から見学して帰路につきます。時間があったらゆっくり見ていきたいところでしたが…。

巨大な捕鯨船とともに記念撮影

紀伊半島をぐるっと回り、伊勢からふたたび高速道路に乗ります。帰り道で同行者の1人が浜松で下車するため、一旦浜松で高速を降りて給油。この時点で走行距離は約1700kmです。

浜松で最後の給油をするインプレッサスポーツ

浜松まで帰ってくればあとは見知った高速道路。一気に東京・恵比寿を目指します。そして出発地であるスバル本社前に着いたのが、24時過ぎ。トータル約2000kmを走破しました!

東京・恵比寿のスバル本社前に到着。明るく見えるけれど深夜だ

2000kmも走ったのに、翌朝すぐに撮影に行けた

アイサイトVer.3の追従機能の正確性やアクティブレーンキープのキープ率はとても高く、高速道路ではほとんどアクセルやブレーキを操作せずに走行できました。これは体の負担を確実に減少させていて、1泊2日で2000kmという強行軍だったにも関わらず、翌日はまったく支障なく朝から別の撮影に行けたほどです。これが自分のクルマのVer.2だとしたら、ステアリング操作や追従の性能の違いにより、もっと運転の疲れを感じていたことでしょう。

グリーンの表示がクルーズコントロールやレーンキープが作動していることを示す

ちなみに2000kmを走っての給油回数は4回。給油量は150L。満タン法で換算すると、燃費は13.3km/Lでした。クルーズコントロールをなるべく使い、無駄な加減速をなくし、ムラのない走りをした結果です。暑かったり雨が降ったりとエアコンをフル稼働させていたこと、大人3人の1泊2日の荷物と撮影機材を積んでいたことなど、いい条件ばかりではないことを考えると、概ね良好だったのではと思えます。

夏休みも残り少なくなってまいりましたが、これから長距離のドライブに行くなら、アイサイトのような先進技術を搭載したレンタカーを借りてみるのもオススメです。きっと体の負担や疲労の軽減を感じられますよ! もちろんアイサイトを始め、現在のクルマに搭載されているシステムは「自動運転」ではなく「運転支援機能」ですので、運転中はしっかり前を見てステアリングを握ってくださいね。

(雪岡直樹+ノオト)

[ガズー編集部]

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