【初心者向け】クルマ好きならチャレンジしたい! サーキットのススメ
モータースポーツに興味があるなら、一刻も早くサーキットデビューを果たすべきでしょう。レースを見るだけでなく、実際に自分の運転で、サーキットを走るのです。どんなスポーツもそうですが、プロ同士による高度なプレイの応酬を見るのも楽しいものですが、自分もちょっとでもプレイしたことがあれば、観戦の楽しみはさらにアップします。
また、どんなスポーツであっても、フィールドは重要です。野球をするなら野球場、サッカーからサッカー場というように、やはり専用のフィールドでプレイするのが一番です。モータースポーツであれば、当然、サーキットが専用フィールド。峠や高速道路を使って、めいっぱい飛ばすのは違法行為ですし、なんといっても危険そのもの。モータースポーツをするのに、いちいち命がけというのもおかしな話です。ちゃんとサーキットという安全対策の用意された場所で、モータースポーツというスポーツを楽しみましょう。
■まずは何をすればいいの?
では、サーキットでモータースポーツを楽しもうと考えた場合、何をすればよいのでしょうか? まずは、何に参加するのかを決める必要があります。モータースポーツには、さまざまな種類があるからです。サーキットに行くならば、他車と競うレースと、それぞれが自由に走ってタイムを競うタイムアタック、そして練習のために自由に走る練習会があります。レースは、JAFのライセンスが必要になるので上級者向け。初心者は、練習会に参加した後に、タイムアタックという順番が良いでしょう。また、サーキットではなく広い駐車場のような開けた場所にパイロンでコースを作って、そこを走るジムカーナもあります。ジムカーナは、速度域が低く、1台ずつ走ります。クルマを壊す危険性が低いので、これも初心者におすすめです。
イベントは、ネットで検索すると、たくさんのショップや団体が主催しています。また、サーキットが主催者になったイベントも存在します。できれば、自分のクルマと似たような性能のクルマの集まるイベントに参加するといいでしょう。
■どんなクルマでもOK?
次にサーキットを走るクルマです。ミニバンやSUVなど、背の高いクルマはNGです。もちろんスポーツカーであることが最善ですが、背が低ければセダンでもハッチバックでも、意外とOK。オープンカーは転倒の危険があるので、イベントによってOKが出たり、条件としてロールバーの装着が義務づけられるなど、ケースバイケースです。イベントの主催者に問い合わせをしてみましょう。
ちなみに、クルマを改造してなくても走行は可能です。フルノーマルの場合、長時間走行になると、ブレーキや冷却系などに問題が発生しますが、短時間であれば大丈夫だったりします。様子を見ながら、無理をしないように走りましょう。それでも、エンジンオイルは新しく交換しておくのは忘れずに。ただし、ブレーキやタイヤ、サスペンションなどを、サーキットにも対応できるスポーツタイプに交換してあるほうが良いのは当然。余裕があれば、事前に交換しておきましょう。
■どんな格好で行けばいい?
人間側の装備は、ヘルメットとグローブです。できれば、顔を全部カバーするフルフェイスのヘルメットを用意しましょう。グローブもサーキット用のものを。レーシングスーツはあるにこしたことはありませんが、イベントによっては、長袖長ズボンでOKということもあります。これも主催者に聞いておきましょう。
■安全第一! サーキットのルール
続いて、サーキットでのルールとマナーです。まず、サーキットのコース内で他車と接触したり、コースアウトなどでクルマが壊れたときは、「自分のクルマは、自分の金で直す」というのが絶対のルールです。人に迷惑をかけたり、かけられたりすることもありますが、そのどちらでも、相手のクルマの修理費は払いません。ですから、他の人のクルマにぶつけたりするのは厳禁です。また、高額で高性能で速いクルマに乗っている人が偉いわけではありません。コース上は誰もが平等です。サーキットを走るということで、興奮して、つい乱暴な運転や言動をしてしまう人は、実際に存在します。そうはならないように気を付けてください。サーキット走行に参加するような人は、ほとんどの場合は成人した大人のはず。大人としての良識ある言動を心がけましょう。
また、みなさんがサーキットを走るのは、あくまでも「スポーツを楽しむ」というのが主眼のはず。「誰かよりも速く走る」「誰かに勝つ」というのはプロの仕事です。ですから、アマチュアドライバーは速さよりも安全が優先します。無理をして、クルマを壊したり、ケガをしてしまえば、「モータースポーツを楽しむ」という目的が果たせなくなります。とにかく安全優先であることを、お忘れなく。
■多少面倒でも、価値ある体験ができる!
正直、サーキット走行は、デビューまで、いろいろと面倒くさいハードルがあります。しかし、その苦労を超えるだけの価値があるのです。タイヤの限界、エンジンの限界、自分の限界などを体験することで、あなたのドライビングに関する考えは大きく変化することでしょう。「タイヤの限界の性能って、こんなにすごいんだ!」、「コーナリングの横Gで、クルマはこのように動くんだ」と。そうした経験や実感は、普段のドライビングに影響を与えるはずです。サーキットを走るほどに、公道では飛ばさなくなるでしょう。なぜなら、サーキットほど安全で、めいっぱい飛ばせる道は、公道のどこにもないからです。
(文:鈴木ケンイチ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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