自分で作る! レース気分満点のショルダーストラップ

クルマに乗っていないときでも、グッズやアイテムでクルマを感じていたい……。そんなクルマ好きもいるのでは? そこで、筆者が考案したレース用シートベルトをショルダーバッグのストラップにカスタマイズする方法をお教えしましょう。今回は、レーシングマシンのコクピットで誰もが一度は目にする真紅のシートベルト「Sabelt(サベルト)」を例にしてみました。

ベルトはオークションで格安購入!

レーシングカー用のシートベルトを新品で購入すると数万円しますが、オークションサイトで検索すれば「Sabelt」でも1,000円以下のものを見つけることができます。レースで実際に使用されてきたものは傷や汚れがある場合も多いのですが、それも百戦錬磨の味わいです。「Sabelt」のほかにも「WILLANS (ウィランズ)」や「SPARCO(スパルコ)」、国産派には「タカタ」という選択肢もありますがそこはお好みで。

オークションで購入したベルト。多少の傷や汚れは気にせずに
オークションで購入したベルト。多少の傷や汚れは気にせずに

購入時はベルトの幅に注意。レーシングカー用のシートベルトは大別して4点式と5点式があり、それぞれ幅2インチ(約5cm)と3インチ(7.5cm)があります。幅が広すぎるとストラップとして使いづらいので、ベルト幅は2インチのタイプがオススメです。

まずは縫い目を解いてバラバラに

レースなどで使われてきた中古品とはいえ、そこは一流品。縫製はしっかりしています。まずは、カッターナイフなどを使って、ベルト本体を傷つけないようにゆっくり縫い目を解きバラバラに分解します。

縫い目を解いてバラバラに分解したところ
縫い目を解いてバラバラに分解したところ

ベルトのバックル部分はそのまま使うかもしれないので、そこは最後にしましょう。また切れ端はライターなどで炙って溶かし、ほつれ防止を施しておきます。

短く切った箇所はライターなどで炙って“ほつれ”を防止する
短く切った箇所はライターなどで炙って“ほつれ”を防止する

仕上がりをイメージしてつなぎ合わせをシミュレーション

ストラップを装着したいバッグを用意し、現在のストラップを外して自分が使いやすい長さを想定します。バラバラになったベルトは意外と短いので、どうつなぎ合わせるかを検討します。

追加するパーツは「ナスカン」と「スライダー」のみ

ベルトの両端は、もともと付いている「キャッチャー」を利用することもできますが、これでは重い上に回転せず、ストラップとしては使いにくくなってしまいます。そこで、便利なのが「ナスカン」と呼ばれるパーツです。これによって“よじれ“を防ぎつつ、簡単に取り外すことができるようになります。

シートベルトにつくキャッチャーを使うこともできるが、固定されてしまうので使いにくい
シートベルトにつくキャッチャーを使うこともできるが、固定されてしまうので使いにくい
購入するパーツは「ナスカン」と「スライダー」
購入するパーツは「ナスカン」と「スライダー」

ナスカンは、大きめの手芸品店なら在庫していますが、筆者はネット通販で購入しています。ナスカンの代表的なブランドとしては「Nifco(ニフコ)」や「YKK」があり、5センチの幅に合わせたものをチョイスします。ナスカンと同時に「スライダー」という長さ調整器具も用意するといいでしょう。

長さの足りないベルト同士やナスカンなどを固定する方法として「縫い付ける」、「カシメる」などの方法がありますが、もっとも簡単なのは、折り返したベルトをスライダーの摩擦力で固定していく方法です。もともとシートベルトに付属するバックルを利用すると、より自動車感も出てかっこよくなりますが、重くなってしまうのでそこはお好みで。

お好みのバッグに合わせよう!

こちらが完成した、ショルダーストラップ。筆者の場合は「ラゲッジレーベル」のショルダーバッグに合わせていますが、ほかにも「ポーター」や「ブリーフィング」などの洗練されたヘビーデューティーなブランドにも似合うと思います。クルマ好きの方でバッグにも個性を……という方は、ぜひお試しください!

(文・写真:テッド・オオタニ 編集:木谷宗義+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road