子ども連れにうれしい車種も! 大阪キャンピングカーフェア2017
近年、車中泊を楽しむ人たちが増えています。一般社団法人日本RV協会によると、2016年の日本国内におけるキャンピングカーの総保有台数は10万400台と見積もれるとのこと。2005年と比較すると、実に倍以上の数字にあたります。
キャンピングカーと一口にいっても、種類は実にさまざま。根強い人気を誇るキャブコンとともに、バンコンや軽キャンピングカーなど、比較的コンパクトなサイズの車種も売上を伸ばしています。
遊びざかりの小学生が2人いるわが家も、以前からキャンピングカーに興味津々。そこで、2017年9月16日~17日にインテックス大阪で開催された大阪キャンピングカーフェア2017へ、家族で出かけてみました。
■豪華な内装に注目! ハイエースベースのキャンピングカー
家族4人がゆったり寝られるスペースは必要、でも日常使いに困らない大きさがいい……そんなことを考えながら会場入り。
まず目に入ったのは、ハイエースをベースにしたケイワークスのオーロラスタークルーズSLです。前向き3列シートの7人乗りで、3世代でのお出かけにもうれしいサイズ。190Ahのサブバッテリーや1500Wインバーター、ポータブル冷蔵庫、断熱加工、遮光カーテン、FFヒーターも標準装備のラクジュアリーな仕様で、見ているだけで夢がふくらみます。
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- 2段ベッドを標準装備。就寝定員は3~5人
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- サードシートをスライドさせれば、バンコンとは思えないくつろぎ空間が出現
同じケイワークスからは、趣味を楽しむ家族や大人にピッタリなキャンピングカーも。車内はアメリカンテイストで統一されていて、まさに遊びのためのクルマとも言うべき1台です。
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- 乗車定員は6人(前向き乗車定員5人、横掛け1人)
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- アウトドアを思いきり楽しめるよう、耐久性に優れた家具や床材を使用
■子どもたちも釘付け! 広々ポップアップルーフ
わが家の子どもたちの心をつかんで離さなかったのが、西尾張三菱自動車販売のデリカD:POP。運転席と助手席を回転シートにすれば、車内をより有効に活用できます。
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- 展示車はソーラーパネルつき
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- この日は特別にポップアップ用のハシゴを装備。子どもたちが順番待ちするほどの人気ぶり
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- 秘密基地のようなワクワク感のあるスペース
■日常使いにも便利! 人気のミニバンがキャンピングカー仕様に
ホワイトハウスは、子どもがいるファミリーに人気のVOXY、STEP WGN、FREED+をベースにした3車種をラインナップ。パッと見ただけではキャンピングカー仕様と気づかないタイプも人気なのだとか。
まずは、VOXYがベースとなったVOXY DAYS。
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- ルーフ内は大人2人がゆったり寝られる広さ
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- セカンドシートは便利なセパレートタイプ
続いて、STEP WGNがベースのFREE DECK one POP JOY。
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- サイドオーニングを装備すれば、日射しが強い日も安心
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- ガスコンロやシンクはスライド式のコンパクト設計
STEP WGNよりひと回り小さいFREE.STYLE FREED+は、コンパクトながら必要な機能がギュッと詰まっていて、まさに“ちょうどいい”サイズ感。
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- フルフラットにすれば、縦1,880mmのひろびろ空間が誕生
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- 回転式のフロントシートなら、室内空間を最大限に活用可能
■小さいながらも実力派! お手頃な軽キャンピングカー
コストをぐっとおさえられる軽キャンピングカーも、近年人気が高まっている種類のひとつ。軽キャンパー専門店のオートワンは、ペット連れの旅行に特化したその名も「愛犬くん」や、ソーラーパネルを標準装備した「給電くん」など、ターゲットを絞ったラインナップで来場者の関心を集めていました。
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- 給電くん。ポップアップルーフをつければ、就寝定員は4人に
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- 意外なほど広い車内。ベッドスペースは1,980✕1,260mmと余裕のサイズ
■イベントデビュー車! ゆとりの居住空間を可能にした新型キャブコン
今回のイベントでデビューしたのが、AtoZの新型アンソニー。ベースはトヨタのカムロードです。広々としたバンクベッドやフロアベッドに加え、常設の2段ベッドで7人が就寝できます。ゆったりとしたダイニングスペースも確保されていて、長旅にもってこいの本格派。
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- トイレルームとしても使える大型のマルチルームつき
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- 広いカウンターキッチン。給排水(各20L)のタンクも装備
もし購入するなら、日常使いにも便利なバンコン一択かなと思いつつ出かけたイベント。いざ会場でいろんなキャンピングカーを目にすると、車種だけでなくサイドオーニングや回転式のフロントシートなどなど、気になる装備が満載で目移りしてしまいました。
とくに子どもたちが夢中になったのが、ポップアップルーフ。非日常的な空間がたまらなく楽しかったとのことで、大満足の一日になりました。
高まり続けるニーズに対し、ユーザーの目的に合わせた工夫を凝らして応えるキャンピングカー業界。今後の動向から、ますます目が離せなくなりそうです。
(取材・文・写真:藤田幸恵 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]