実は頼りになる! 取扱説明書のススメ

新型車が登場するたびに新しい機能が追加されるように、最近のクルマは、さまざまな機能を備えています。そのため、新型モデルや普段接していないクルマに乗るときは、クルマ専門の媒体で働くライターの私たちでも、「使い方がわからない」となるときが頻繁にあります。

そんなときに頼りにするのが、グローブボックスなどに入っている「取扱説明書」。「オーナーズマニュアル」と呼ぶときもありますが、どちらも同じものです。最近は、クルマ用の他に、オーディオ&カーナビ用が別冊で用意されることがほとんどです。

■取扱説明書には何が書かれている?

取扱説明書に記載されているのは、メーターが表示してあるものの説明に始まり、スイッチやレバーなどの説明、シートや荷室の使い方など多岐にわたります。また、ハイブリッド車であれば、その仕組みの説明もあります。
さらに、ヘッドライトやウインカー、シフトの使い方のような運転の基本の操作から、最新の運転支援システムが、どんな状況でどう働くのかといった細かな説明も。特に、最新の運転支援システムは、車両によって働き方が違うので、オーナーであれば、ぜひとも確認しておく必要があるでしょう。

■メンテナンスのために必要な情報も

また取扱説明書には、運転だけでなく、メンテナンスに必要な情報も掲載されています。ウォッシャー液やワイパーブレードといった消耗品の交換の方法や、タイヤのメンテナンス方法も確認できます。さらに掃除の方法まで細かく載っていることも。そして、最後の方にはオイルやブレーキ、ヒューズなどのためのメンテナンスデータが記載されています。ちなみに、ほとんどの取扱説明書は、最後に索引がありますので、必要なページを探すときに活用するとよいでしょう。

■まずは「クイックガイド」をチェック

クルマの取り扱い方法を、細かなところまでフォローしているのが取扱説明書です。そのため、ほとんどの場合、何百ページにもなる分厚い本になっています。

「そんなの、面倒くさくて読めないよ」という人もいるでしょう。

ごもっともです。そうした場合のために「クイックガイド」として、短くまとめた章が用意されていることがあるので、その場合は、そちらをチェックしてください。そうではない場合は、「安全なドライブ」という章があるはず。最悪、そこだけは目を通してください。そして、あとは必要に応じて、ページをめくるようにすればいいでしょう。

■メーカーの情報が一番正確と心得て

ちなみに最近、トヨタなどの日系メーカーでは、取り扱い説明書をPDFデータとしてダウンロードすることが可能なケースも。「インターネットで誰かに聞けば何でもわかる」と思っている方もいるかもしれませんが、ことクルマの細かな操作方法や仕様は、メーカーの取り扱い説明書が最も正確です。ぜひともメーカーの正規の取り扱い説明書を利用してください。

トヨタの取り扱い説明書検索
http://toyota.jp/ownersmanual/

(文:鈴木ケンイチ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]