2年に1度の祭典! 東京モーターショーの楽しみ方【初心者向け】

2年に一度の、日本の自動車業界最大のイベントである東京モーターショーの開催が迫ってきました。今回の開催は、2017年10月27日から11月5日にかけて。メディア向けのプレスデーが10月25日と26日に用意されているので、報道などは25日から行われることでしょう。

では、モーターショーとは、いったいどのようなものなのでしょうか? これまでに行ったことがないという人に、今回は説明したいと思います。

モーターショーは簡単に言ってしまえば、自動車メーカーによる展示会です。現在販売されているクルマから、未来のクルマのアイデアなどが展示されます。並べられたクルマを見ることで、その自動車メーカーが「どういう製品を売っているのか」「どのような特長があるのか」「何を考えているのか」などを感じ取ることができるのです。実際には自動車メーカーだけでなく、部品を自動車メーカーに納めるサプライヤーと言われる会社など、自動車業界に属する幅広い企業や団体が、それぞれの製品や技術、サービスなどを展示します。

■モーターショーに行くメリットとは?

モーターショーに一般の人が行くメリットには、どんなものがあるのでしょうか。

・たくさんのクルマを比較できる
まず、クルマが好きな人であれば、一度にこれだけたくさんの種類のクルマを見る機会はそうそうないはず。ぜひとも行くべきでしょう。また、「クルマが欲しいな」と考えている人ならば、モーターショーに行けば、さまざまなメーカーのクルマをまとめて見ることができるので、購入のヒントになることでしょう。ライバル車を比較して見ることもできますし、トレンドも把握することができます。モータージャーナリストが会場を案内するガイドツアー(要予約)を利用すれば、さらに詳しい話を聞くこともできます。

・社会問題に興味がある人にも
社会問題に興味のある人にもおすすめです。地球の気象変動という環境問題や日本の高齢化問題などの社会的な問題に対する自動車メーカーの対応もモーターショーでうかがうことができます。交通安全に対する考えや対策には、どのようなものがあるのかも知ることができるでしょう。

・最新技術にも触れられる
また、インターネットやスマートフォンといった通信機器の進化にもクルマは関係しています。クルマと通信を使った、未来のライフスタイルの提案も見どころのひとつ。同じように、自動運転技術も私たちの未来の生活を変える技術。その開発の進捗状況もモーターショーで感じ取ることができます。最近の東京モーターショーは、実際に販売されているクルマというよりも、未来のクルマや未来をつくる技術やサービスといった内容に力が注がれています。未来を知りたいという方にもモーターショーはおすすめなのです。

・実は就活生にもオススメ
さらに就職先を探す学生さんにもモーターショーは行く価値があります。日本の基幹産業である自動車業界の主力企業が一堂に会する場がモーターショー。どんな会社があって、どのような活動をしているのかを学ぶのにうってつけというわけです。

・遊びに行くだけでも楽しい!
暇なので遊びに行きたいという人も楽しい場所です。最近は、未来の超小型モビリティの体験コーナーや、自動運転技術の体験、プロドライバーの運転するスポーツカーの同乗走行といったイベントも数多く用意されています。また、ミニカーメーカーであるトミカのブースは子供に大人気。お祭りを見に行く気分で楽しむことができるでしょう。

過去の会場内の様子
過去の会場内の様子

■混んでいることを覚悟してほしい

東京モーターショー全体のブースをひとつひとつ丹念に見ていくと、とても1日では足りません。逆に大急ぎで駆けるようにしても2~3時間はかかります。歩きやすい恰好で臨みましょう。開場の周囲を無料で巡るシャトルバスもありますので積極的に活用しましょう。

また、週末の午後の早い時間帯は非常に混み合います。特に問題となるのが駐車場とレストランです。非常に混み合うことが予想されますので、その時間帯はできれば避けるのがおすすめです。また、離れた場所の駐車場やレストランを利用するという選択肢もあります。

今年の東京モーターショーは、メイン会場の東京ビッグサイトだけでなく、隣の駅にあるメガウェブでもイベントが開催されています。メガウェブの周辺には、商業施設が数多くあるので、そうしたところとセットで遊びに行くのも楽しいでしょう。クルマの楽しさを、改めて知ることができる。それがモーターショーの最大の魅力です。

(写真・文:鈴木ケンイチ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]

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