ミニバンだけが3列じゃない。【3列シートSUV】のススメ
みなさんもご存知のように、日本は世界的にも珍しいミニバンが大好きな国。トヨタ・シエンタやホンダ・フリードのような小さなタイプからトヨタ・アルファード/ヴェルファイアのような大型モデルまでたくさんのラインナップがあり、2017年の新車販売台数の上位20台のうち、なんと8台がミニバンでした。この記事を読んでいる人のなかでも、ミニバンを愛車にしている人は多いでしょう。
たしかに便利ですよね、ミニバン。シートが3列あるからたくさんの人が乗れるし、多くのミニバンはスライドドアで乗り降りだってしやすい。3列目のシートを畳めば(大型ミニバンは3列目のシートを畳まなくても)セダンやハッチバックはもちろん、ステーションワゴンと比べてもたくさんの荷物を積むことができます。ミニバンはとても実用的なクルマなのです。
しかし、「3列目シートが必要だから」という理由だけでミニバンを選んではいないでしょうか?
乗用車の中には、ミニバンでなくても3列シートを備えるクルマも存在します。その代表がSUV。SUVの多くは2列シートですが、中には3列シートのモデルもあるんですよ。そんな3列シートのSUVを選ぶ最大のメリットは、「車種選択の幅が広がる」こと。ミニバンにも魅力的なモデルがたくさんありますが、SUVを選択肢に加えることで選べる車種が増え、よりクルマ選びが楽しくなるのです。今回は、そんな3列シートSUVの代表的なモデルを紹介しましょう。
ディーゼルも選べるトヨタ・ランドクルーザープラド
2017年9月にマイナーチェンジを受けて進化したトヨタのSUV、「ランドクルーザープラド」も3列シートが選べるSUVの1台。上級グレードには3列目シートを電動で床下格納/展開する仕掛けも備わっています。ランドクルーザーファミリーだけに、高い悪路走破性も頼もしいですね。エンジンは2.8Lディーゼルと2.7Lガソリンです。
オフロードの王者トヨタ・ランドクルーザー
オフロードでの走行性や耐久性の高さが評価され、砂漠や険しい山中など世界中の過酷な場所で愛用されている「ランドクルーザー」にも3列シートモデルがあります。世界最高峰のオフロード性能を備えていると聞くだけで、なんだかワクワクしてきますよね。日本仕様は4.6LのV8ガソリンエンジンを積んでいます。
プレミアムブランドの3列のSUV、レクサスLX
国産車のSUVの中で唯一、車両価格が1000万円を超えるモデルが「レクサスLX」。トヨタ・ランドクルーザーをベースに内外装をよりラグジュアリーに仕立てたハイエンドSUVで、エンジンは、日本仕様のランドクルーザーよりもひとまわり大型の5.7L V8ガソリンを搭載した力強いモデルです。2列シートの5人乗りと、3列シート8人乗りが選べます。
充実した運転支援機能も魅力のエクストレイル
「単一車線自動運転」を謳う先進運転支援機能を搭載したSUVの日産「エクストレイル」にも、3列シートモデルが用意されています。3列シートモデルは262万1160円から選べ、日本で販売されている3列シートSUVの中では手の届きやすい価格帯も魅力ですね。エクストレイルにはハイブリッドモデルもありますが、3列シートが選べるのは2.0Lエンジンを積むガソリン車のみです。
三菱アウトランダーは全車が3列シート7人乗り
PHEV(プラグインハイブリッド)とガソリン車が選択できる三菱「アウトランダー」のうち、ガソリンモデルには3列シートモデルが用意されています。というか、ガソリン車は全車が3列シート。国産車としては異例のバリエーション展開ですね。エンジンは2.0Lの2WDと、2.4Lの4WDがラインナップされます。
デビュー間近のマツダ・CX-8
2017年度内に3列シートミニバンの販売を終了する予定のマツダですが、3列シート車をやめるわけではありません。すでに発表されており年内に発売する予定のSUV「CX-8」は、全車が3列シートです。なんと2列目のシート形状は3タイプもあり、上級仕様は左右が独立したセパレートシートになっているのが珍しいですね。エンジンは全車2.2Lディーゼルです。
歴代初の3列シートを備える新型CR-V
東京モーターショーにも出展されていたホンダ「CR-V」の新型は、歴代モデルの中で初めて3列シートが組み込まれます。発売は来年夏ごろの予定で、ハイブリッド車とガソリン車が選べますが、3列シートが選べるのは後者だけになる見込み。写真は北米仕様です。
三菱パジェロの3列目は取り外し可能
三菱を代表するSUVで高い悪路走破性が自慢の「パジェロ」も、ロングボディには3列目シートを標準装備しています。特徴的なのは、3列目シートは床下に格納できるだけでなく、取り外しが可能なこと。少しでも多くの荷物を積みたいときはシートを取り外して荷室を拡大することで、必要に応じてスペースを使い分けられるというわけです。エンジンは3.0Lガソリンと3.2Lディーゼルで、センターデフを組み込んだフルタイム4WDながら、直結にもできる凝った4WDシステムを持つことも特徴です。
3列シートSUVのウィークポイントと魅力
「3列目が狭い」、「床が高くて3列目に乗り降りしにくい」など、3列シートのSUVはミニバンに比べると使い勝手で劣る部分があるのはたしかです。日常的に3列目を使うユーザーなら、ミニバンを選んだほうが便利でしょう。しかし、年に数回しか3列目を使わないのであれば、3列目の実用性は割り切って3列シートのSUVという選択も、大いに魅力的ではないでしょうか? 「人がたくさん乗れる3列車はミニバンだけ」という固定概念を忘れるだけで、クルマ選びは選択肢が増えてもっと楽しくなるのですから。
(文:工藤貴宏 編集:木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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