懐かしのスタウトに寒冷地仕様EV…「北海道ならでは」が満載! 札幌モーターショー2018
2018年1月19日~21日の3日間、札幌市豊平区の札幌ドームで行われた「札幌モーターショー2018」。今回で4回目の開催となる北海道でのクルマの祭典に行ってきました。
国内外のブランドに加え、北海道の一般出展で12台が展示
- 札幌ドームへ向かう地下鉄東豊線の車内。札幌モーターショー一色の車両が
今回は、昨年秋に開催された東京モーターショーに出展されたクルマを中心に、国内外27社38ブランドの自動車、二輪車189台を展示。また、北海道・中小企業基盤整備機構北海道本部などの一般展示ブースでは12台が登場し、合計201台のクルマが勢揃いしました。
初日19日10時の開場時間から、多くのクルマ好きが押し寄せ、朝イチとは思えない盛況ぶり。モーターショーに初めて訪れた筆者の予想を裏切り、女性同士の来場者も多く、年齢層も幅広かったです。まわりを見渡すと、あちらこちらで熱心なクルマ談義が起きています。クルマを撮影するためにしっかりとした一番レフカメラをお持ちの方も多かったです。
- 札幌と言えば初音ミクの生まれ故郷。初音ミクコラボのクルマはやはり人気。
地元のチカラを結集した 寒冷地仕様 超小型EV
北海道の自動車産業技術の紹介ブースが並ぶ「北海道自動車産業ゾーン」で、ひと際注目されていたのが「北海道発次世代EV研究開発・利活用プロジェクト」から生まれた寒冷地仕様の超小型EVの「ネイクル」です。
こちらは、北海道内の中小企業10社の技術を融合して制作されました。北海道の寒さや雪にも対応する超小型EVは環境を知り尽くした地元企業ならではのもの。今後の活用に期待です。
- キタキツネの姿をしたクルマの後方には尻尾もついていました
- こちらは「ネイクル・タイプ3」。コンテナ付きの2人乗りになっている
北海道の学生も参加! 北海道らしいエコカー
「北海道自動車産業ゾーン」では、学生参加のプロジェクト「ハンドメイドエコカーコンテスト」も開催。
「近い未来、大人になったら自分たちが乗りたい『北海道らしいエコカー』」を制作テーマに、道内の工業系学校5校がエントリー。それぞれ独自の観点で作り出したエコカーを展示し、一般投票が行われていました。
また、北海道職業能力開発大学校とTeam NEVSが産学連携で開発を進める「雪国のための自動走行システム開発プロジェクト」では、寒冷地対応型自動走行ロボットカーテストコースを設け、ロボットカーのテスト走行を公開していました。
センサーカメラやAIなどを駆使して、積雪・降雪などで路面状況が変わっていく冬の北海道でも、自動走行を可能にするシステムの開発を目指しています。学生による、実際のロボットカーとPCモニターを使用しての説明に、聞き入る人も多かったです。
黄緑色の昭和46年製のトヨタ・スタウトに大興奮!
数ある学生のプロジェクトで大変注目されていたのが、北海道旭川工業高等学校自動車科の「旭工スタウト再生プロジェクト~昭和46年式実習車「トヨタ スタウト」のレストア~」でした。
- レトロカー好き&走っていた当時を知る方々の熱気で盛り上がっていました
昭和46年(1971年)から30年間実習車として使われ、その後15年あまり倉庫の隅で物置と化していたトヨタ・スタウトを見つけた自動車科の高校生。彼らの「エンジンを動かすことができるだろうか」という好奇心から始まったのがこのプロジェクトです。有志5人で2年かけて、クルマを再生させました。
- 「懐かしいなあ」という声があちこちからあがります
自分も乗っていたという方や板金塗装に詳しい方などが、入れ代わり立ち代わり、エンジンルームから足回りまで熱心にのぞき込み、高校生たちを質問責めにしていました。
札幌モーターショーならではのお楽しみ 札幌モーターショー限定スイーツ!
札幌モーターショーでは限定スイーツの販売もお楽しみのひとつです。
スイーツ王国さっぽろ推進協議会による「さっぽろスイーツカフェin札幌モーターショー2018」では札幌の洋菓子店が大集合し、3日間会場でしか味わえない限定スイーツがお目見えします。各店それぞれに趣向を凝らしたクルマモチーフのスイーツの数々が並んでいました。
カフェ会場では開場直後から長蛇の列ができ、1日目は14:03には完売という大盛況ぶりでした。
- 札幌モーターショーガール 池田彩夏さん(左)山田かおりさん(右)
半世紀ほど前のクルマから未来のクルマまで、様々な車両が一堂に会した会場は、北海道のクルマ好きにとっては夢のような場所だったことでしょう。筆者にとっては、クルマ本体はもちろんのこと、それを支えるひとつひとつの技術の素晴らしさが印象的でした。
(取材・文・写真:わたなべひろみ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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