住所がなくても案内OK! ピンポイントで目的地を設定できるマップコードとは?

ドライブ中、カーナビで目的地設定をする時、何を入力するでしょう。住所? 電話番号? でも、住所がはっきりしない場所にたどり着くにはどうしますか?

そんな時はマップコードという日本全国の緯度経度を数値化した番号を使えば、住所がわからない場所でも道案内が可能です。マップコードとはどんなシステムで、どのように使われているかなどをご紹介します。

網目状に日本全国を分割し最小で約3m四方の場所まで特定

マップコードとは、日本全国を網目状に分割して緯度経度を6~12桁の数値にしたもの。全国を1,162個に分割したゾーンをさらにブロック、ユニット、Sコアと細かく分割し、それぞれに割り当てた番号を順番に並べたものとなります。Sコアは約3m四方単位まで分割されますので、より精度の高い位置情報を取得することができます。

マップコード公式ウェブサイトより
マップコード公式ウェブサイトより

例えばショッピングモールなど広範囲にわたる施設に行く時、特定の入口の場所を調べておくことでスムーズに目的地に到着することもできるのです。カーナビで利用する際は、目的地設定で数値を入力します。また現在、国内のナビメーカー、カーメーカーのカーナビの80%以上がマップコードに対応しています。

アプリで取得可能 オリジナルな使い方も

マップコードはスマホ向けアプリ「Drive! NIPPON」で取得することができます。

https://itunes.apple.com/jp/app/drive-nippon/id1155429307?mt=8
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.denso.drivenippon&hl=ja

左:住所か地図上の位置を指示する 右:札幌市時計台のマップコード
左:住所か地図上の位置を指示する 右:札幌市時計台のマップコード

このアプリを使ってマップコードを調べることで、住所や電話番号がない場所でも目的地として目指すことができます。独自に見つけた景勝地や、釣りの穴場、写真撮影のポイントなどをその場で調べておけば、次回は目的地にその数値を入力して迷わずたどり着くことが可能になるのです。

海外からのドライバーにもわかりやすく

また、海外からの観光客ドライバーのためにもマップコードが利用されています。多言語版の観光マップに、マップコードが掲載されることが増えているのです。コードは数値だけで構成されているので、カーナビに入力する際の間違いが少なくなる、という配慮からだそうです。

マップコードの使い方とともに各地の数値が掲載されている
マップコードの使い方とともに各地の数値が掲載されている

目的地にピンポイントでたどり着けるマップコード。上手に利用することで、迷わないドライブが実現できそうです。


(取材・文:わたなべひろみ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]

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