【バンコクモーターショー2018】現地取材で感じた“バンコクショーあるある”10選
サワディカー!
タイのバンコクで開催される「バンコクモーターショー」に出かけてきました。
この国の日系車(現地生産も含めた日本メーカーのクルマ)率はなんと9割弱。街では日本車が本当にたくさん走っていて驚きます。そして、さらに驚くのはバンコクに住んでいる人のクルマへの関心の高さ。まだまだクルマは生活の道具というよりもあこがれの対象で、だからこそクルマに興味があるのです。バンコクモーターショーの来場者数はここ数年160万人以上と、東京モーターショーの倍以上でパリショーやデトロイトショーなど世界の主要モーターショーよりも多いのも驚きですよね。
今日は、そんなタイのモーターショーで感じた10個の“バンコクモーターショーあるある”をお伝えしましょう。
1:初日は優良顧客を招待するVIPデーがある
世界中ほとんどのモーターショーでは、開催初日は報道陣に公開する「プレスデー」。その後に一般公開となります。しかしバンコクモーターショーの初日は、優良顧客が招待されてゆったりとクルマを見ることができるVIPデー。翌日がプレスデーで、その後一般公開となります。
こんなところにもお金持ちが優遇されるお国柄が反映されていることに驚きますよね。
2:東京モーターショーでは見かけない高級ブランドも
ロールスロイス、ベントレー、アストンマーティン、マセラティ、ジャガー、ランドローバー。どれも2017年の東京モーターショーでは見かけなかったブランドですが、バンコクモーターショーにはブースを出展。この国のプレミアムカー市場には拡大が見込まれるということなのでしょうね。お金持ちが多いんです、バンコクには。そしてモーターショー会場でこういうクルマが見られるのはうらやましい!
3:ピックアップトラックがたくさん展示される
乗用車に比べて税金が安いこともあり、タイでは「国民車」といえるほどマーケットが大きなピックアップトラック。バンコクなど都会ではかつてより見かける比率が下がったような印象を受けますが、それでも主力ジャンルであることにはかわりません。だからモーターショーでもズラリと並び、その数には驚くばかり。世界中のモーターショーを見回しても、ここまでピックアップトラック比率の高い会場はないと思います。トヨタ・ハイラックスのほか、日産ナバラや三菱トライトン、いすゞD-MAXなど日系メーカーも商品を用意しています。
4:見たことのない日本車がある
今やクルマは現地に合わせた車種を用意するのが常識。だから世界にはたくさんの「日本で売っていない日本車」があるのですが、北米や欧州向けモデルに比べても東南アジア向け車種は日本のメディアで紹介されることが少ないので、バンコクショーでは会場で「見たことのない日本車」に遭遇することが多いのです。写真はアジア向けのトヨタ・ヤリス。
5:日本にはないバリエーションがある
日本で売っている車種だけど、日本には存在しないボディタイプ。バンコクショーではそんなモデルも見かけます。たとえばマツダ2(日本名「デミオ」)や三菱ミラージュはハッチバックに加えてセダンもあるんですよ。
6:日本車の価格の高さに驚く
現地生産している日系車の価格は日本と同じくらいか少し高い程度(それでも日本の1/3といわれる物価を考えるとかなり高価)ですが、驚くのは日本から輸入している車両。高額な関税に贅沢税(かつて「物品税」として日本にもあった贅沢な商品にかかる税金)の影響もあってとにかく高いんです。たとえばバンコクで頻繁に見かけるアルファード/ヴェルファイアの正規輸入モデルは最もリーズナブルな仕様が374万7000バーツで最上級仕様は538万2000バーツ。日本円にして約1280万円から1900万円ですよ。それでも買う人がたくさんいるんだからすごい!
7:ハイエンドブランドのクルマの高価さに驚く
スポーツカーや超高級車はさらに割高感が“増し増し”です。たとえば今回のバンコクモーターショー会場で見かけた一番高いクルマはロールスロイス・ファントムの新型で日本では5460万円からですが、タイでの価格はなんと5950万バーツ(約2億300万円)。関税と贅沢税の高さが大きな理由ですが、それにしても……。ちなみに日本では1230万840円から1396万9800円(NISMOを除く)で販売されている日産GT-Rは、なんと約4600万円(1350万バーツ)。日本人でよかった!?
8:バイクの多さに酔いそうになる
東南アジアの移動手段といえば、やっぱりバイク。バンコクも同じで、当然モーターショーでもバイクのブースが大人気です。それにしても展示されているバイクの多いこと多いこと(写真は会場のごく一角)。よく「人込みで人に酔う」という人がいますが、バンコクショーでは圧倒的な数のバイクに酔ってしまいそう!?
9:ブースを彩る女性の数がやたらと多い
これもある意味、アジアらしいですね。クルマの横に立ってブースを彩る女性の多さは、世界一ではないかと思えるほどです。事務局によるとその数は合計「400名以上」。今度、「モーターショーに華を添えるモデルの数の多さ」としてギネス世界記録に申請するとかしないとか。
10:モデルさんがステージの上で踊らされる
そして、なぜか専門のダンサーではなくモデルさんがステージで踊ることが多いのです。どうして? 現地の人に聞いたら「それが普通だから」だそうです。
番外編:ミニスカートでバイクに乗る
2輪のブースに行くとモデルさんがミニスカートでバイクに座っているのです。「スカートじゃなくてもいいのでは?」と思うのは余計なお世話ですね、きっと。ごく稀に、短いスカートでバイクにまたがっているモデルさんもいるからビックリですよ。
文化などが違うので当然なのですが、海外のモーターショーにいくといろんな驚きがあります。クルマ好きなら、観光旅行のついでに海外のモーターショーを見物してみるのも楽しいものですよ。
(文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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