エアベッドにルーフネット……「車中泊好き」がお勧めする快適グッズはこれだ!
クルマの中で寝泊まりする「車中泊」の愛好者が増え、長距離ドライブの際には道の駅やサービスエリアで仮眠を取る人も増えた。ゴールデンウィークに、そうした車中泊を組み入れた旅行を計画している人もいることだろう。
筆者は車中泊好きで、ミニバンで家族と出かけるところからスタート、今ではキャンピングカーで日本中を走り回って取材をしている。そんな筆者から、車中泊のときにあると便利なグッズを10種類、使い方の工夫と合わせてお伝えしたい。
快適に眠るための基本は、平らなスペースを確保すること
「車中泊」というからには、何よりも大切なのは車内で睡眠を取る環境。筆者の経験から言って、車中泊での疲れの取れ方は、「いかに平らな場所で眠れるか?」にかかっている。その点ではベッドが備えられたキャンピングカーに勝るものはないが、一般的な乗用車でも、工夫することで平らなスペースを確保すれば問題ない。もっともお勧めなのは「エアベッド」だ。
- マツダ・デミオで、ダブルサイズ(1400mm×2000mm)を使用
特にミニバンやステーションワゴンで車中泊するなら、マストアイテムと言っていいだろう。車中泊用エアベッドを選ぶ際は、できるだけ、「車内の幅いっぱいに広がるもの」を探すといいだろう。車内にはタイヤハウスなどの出っ張りがあるが、幅が一番広いところを参考にサイズを決めるといい。実際にふくらます際に、左右の出っ張りに合わせて空気で調整すればいいからだ。
コンパクトカーなどで前後方向の広さを確保できないような場合は、ビーズクッションをいくつか用意しておくことをお勧めする。一見平坦なリアシートも、寝転がってみると部分によって固さが違い、凹凸があるものだ。こうした突起物を覆ったり、凹んだ部分をクッションで埋めたりすることで平らなスペースを確保でき、睡眠中の負担を減らすことができる。
安眠の敵、周囲の視線と虫への対策も忘れずに
安眠のために欠かせないものとして、「日よけ」と「虫避けグッズ」も備えておきたい。「日よけ」は可能であれば、すべての窓を覆うことができるよう、数枚用意しておこう。外から寝顔を見られずに済むので落ち着いて眠れるという効果もあるが、暖かい季節には車内の温度上昇を抑え、寒い季節には車内の温度が下がるのを抑えてくれるという室温調整の意味合いもある。
もし手先が器用であれば、アルミが貼られたキャンプ用のクッションシートを、窓の形にカットして貼り付けるといい。これは車中泊常連の間では定番の目隠しで、暑さ寒さの両方に大きな効果を発揮する。
虫避けグッズは、電気に頼らずに済む物を用意しよう。筆者のお気に入りは、定番の蚊取り線香。最近はいろいろな香りのものが出ていて、選ぶ楽しみもある。もちろん、スプレータイプの虫避けやパッチタイプなど、好みのものがあれば、それを持参するといいだろう。ドアに挟み込むタイプの網戸などもカー用品店で売られているので、窓を開けて休憩したい季節にはそういうグッズも活用したい。
虫対策としてもうひとつ忘れてはならないのが、「かゆみ止め」の薬。どれほど対策をしても、蚊に刺されるときは刺される。かといって、かゆみ止めを買うだけのために一度、高速道路を降りる気にはならないだろう。残りの距離をかゆみと闘いながら運転したくなければ、かゆみ止めの備えを忘れずに。
アイドリングは御法度! 駐車中に使う装備はモバイルバッテリーで動かそう
スマートフォンユーザーにはおなじみの「モバイルバッテリー」。これも、車中泊では役に立つアイテムのひとつだ。ただし、通勤に使う程度の容量のものでは心許ない。クルマで使うことを前提にすれば、持ち運びの煩わしさを考慮する必要はないため、大容量で安価なものを用意することをお勧めする。
ちなみに筆者が使っているのは30000mAhで、スマートフォンやタブレットを楽々と高速充電するタイプ。そんな大容量のモバイルバッテリーでも、ブランドによっては数千円で手に入る。これを走行中に充電しておけば、停車中にアイドリングすることなく電気を使えるというわけだ。
モバイルバッテリーを使う前提で、車内で使う電気製品はすべてUSB電源で使えるものに統一しておくといい。筆者が愛用しているUSBグッズの一例を挙げると、扇風機やLEDランプがある。USBの膝掛けなども、寒い時期に布団に忍ばせると保温の手助けになるだろう。車中泊時は、周囲に騒音を撒き散らすアイドリングはご法度。モバイルバッテリーを用意して、エンジンOFFを厳守したい。
車中泊時の荷物整理は、頭上スペースの活用がポイント
車中泊時に意外と見落としがちなのが、荷物の置き場。「ステーションワゴンだからリアシートを倒してエアベッドを広げればゆったり眠れるはず……」と思っていても、荷物が邪魔で期待したほどのスペースを得られない場合も多い。そんなときに役立つ収納グッズの筆頭は、「ルーフネット」だ。
カー用品店でいくつもの種類を見つけることができるので、自分のクルマに合うサイズのものを選ぼう。「大は小を兼ねる」とは言うが、大きすぎるとその分、垂れ下がってきて空間を圧迫するので、できるだけぴったり合うものがいい。ペットを連れて旅をする場合は、ルーフネットは特に欠かせない。寝ている間や車内にペットを留守番させている間に、お土産の食品を食い荒らされないようルーフネットを活用するのだ。人間向けの食品はペットの体によくないので、ペットを守るためだと思って届かない高さで保管しよう。
収納を助ける小物として、「洗濯ばさみ」と「S字フック」も持って行くといいだろう。ちょっとした荷物をグリップやシートにかけておくのに便利なのだ。S字フックは先に紹介した蚊取り線香をぶら下げるのにも役立つし、コンビニ袋を吊り下げれば、ゴミ袋代わりにも使える。いずれも100円ショップなどで手軽に手に入り、邪魔になるサイズでもないので、車中泊に出かけるならぜひ車内に備えておきたい。
(文・重森大 編集:木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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