コロナ マークⅡにデリカ……今年50周年を迎えるクルマたち(その1)

毎年新型車が登場し続ける自動車ですが、その一方で長い歴史を誇る車種も存在します。残念ながら現在は途絶えてしまった車名から今でも続いている車名までさまざまですが、今回は50年前の1968年にデビューした車種を振り返ります。

トヨタ(トヨペット)・コロナ マークII

1968年9月に登場したコロナ マークIIは、自動車への需要の高まりに応えるべく誕生したトヨタ初のアッパーミドルクラスの車両です。名前からも分かるようにコロナの発展型として、コロナ以上、クラウン未満のサイズで登場しました。

ボディタイプも4ドアセダンのほか、2ドアハードトップと5ドアワゴン、そしてピックアップトラックも用意。エンジンもコロナは1500ccが中心だったのに対し、1600ccと1900ccと大きめのものが搭載されています。

その後、コロナ マークIIは1984年に登場した5代目でマークIIへと改名し、2004年にはマークXへとバトンタッチ。現在は2代目のマークXが販売中となっています。車名こそ変わっていますが、アッパーミドルクラスのセダンというポジションは今も変わらず守り続けています。

三菱・デリカ

現在も三菱のSUVとミニバンの融合として名前が残るデリカも1968年のデビューでした。当初は650kg積の商用トラックとして登場しました(写真は1971年に登場した750kg積のデリカ75)。1.1リッターエンジンを搭載した小型トラックながら、同クラスでは唯一の3人乗りトラックだったのです。

デビュー翌年の1969年には、トラックをベースとして作られたワンボックスバン並びに9人乗りのコーチ(ワゴン)が登場。今見ると現在のワイルドなルックスとは正反対の可愛らしいルックスでした。

初代モデルには存在しませんでしたが、2代目からはデリカのアイコンでもある4WDが登場。それ以降は悪路も走れるミニバンとして唯一無二の存在感を放ち続けています。

2007年に登場した現行モデルはデリカD:5という名前になりましたが、これは1968年の初代から数えて5代目になることと、デリカシリーズの車格を表しており、これよりも小さなデリカD:2やデリカD:3も存在しています。

今回は若干の変更はありましたが、現在でも受け継がれている名前を持つクルマたちをご紹介しました。できることならこれからもずっと名前が残るとうれしいですね。

(文:小鮒康一 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]