新しいカーライフの楽しみ方! マイカー賃貸「カルモ」に込められた思いとは?
レンタカーやカーシェアリングなど、クルマを所有しないカーライフの楽しみ方が増える中で、マイカー賃貸「カルモ」とは、いったいどんなサービスなのでしょうか。IT企業がクルマ業界に参入することになったきっかけは、社長と家族との時間にあったそうです。 運営するナイル株式会社の代表取締役社長 高橋飛翔さんにお話を伺いました。
マイカー賃貸 「カルモ」ってどんなサービス?
「カルモ」のサービスを一言で表すと、ネット販売専門のマイカーリース。賃貸マンションと同じように、月々支払うことで所有するようにクルマが利用できるサービスです。実際に店舗を持たず、相談や申し込み、購入まですべてオンライン上で完結できるのがイマドキですよね。クルマを購入するときは、ディーラーに出向いて相談や試乗をするのが一般的ですが、「カルモ」では正規ディーラーと同じように、ネット上で新車が購入可能。国産車は全メーカー・全車種取り扱っているんだそう。
高橋代表に、最近のクルマの買い方として代表的な残価設定型ローンとの違いを聞いてみると「残価設定ローンはクルマの購入なので、毎月の支払い額は少なくても税金や車検で大きな支払いが発生します。カルモは、月々定額制なので家計管理がしやすいのが特徴です。法人や個人事業主の場合、全額経費にできるのも魅力だと思います」とのこと。
月々の支払いについては、1〜9年の間で希望の利用期間に応じて支払い金額が決まります。月額料金には、重量税や自賠責保険などの法定費用や、自動車取得税、お客さまサポート料が含まれているので、難しいクルマの知識や手続きが必要ないのもうれしいポイントです。
サービスを始めたきっかけは「ある家族がネットでクルマを買っていたこと」
ナイル株式会社は、SEOやWEBサイトの設計、オウンドメディアの提供をしているIT企業。まったく異業種のクルマ業界に参入するきっかけを聞いたところ、「以前よりクルマ業界に強い関心を持っていた」という高橋代表。「ベンチャー企業が成功をおさめるうえで重要なのは、急成長市場であること、もしくは抜本的なゲームチェンジが起こる市場であること」だと話します。クルマ業界はその後者にあたり「関連企業を含めると、日本の就業人口の9%をしめる産業はほかになく、インターネットを強みとした我々がその大きな市場の中でできることを考えるとわくわくした」とのこと。
たしかに、カーシェアリングサービスにおいても、インターネットでの予約やスマホでの利用開始などでITがなくてはならないものになっています。「カルモ」のビジネスモデルとなったのは、ある家族がインターネットでクルマを購入している光景を見て、衝撃を受けたことがきっかけ。「クルマはディーラーで試乗してから買うものという考えこそが、実は思い込みなのではないか」と思ったことが、カルモのサービスのはじまりだったというのです。まさに、当たり前に対する気づきや、逆転の発想にビジネスのヒントが隠れているということに気づかされるエピソードでした。
クルマの所有のカタチそのものが変化していく
高橋代表に、今後の展望について伺うと「クルマ産業において、シェアリング事業に革命を起こすような新しいサービスが登場するにはまだ時間がかかると思っています。これだけカーシェアリングが流行していても、まだまだクルマを所有する人が圧倒的多数を占めています。現在は企業が個人に提供するサービスが多くを占めていますが、今後は所有や共有という枠組みを超えて、そのあり方自体の多様化が起きていくと思います」と話してくれました。
たしかに、民泊サービスを利用して誰もが自分の部屋の貸し出しができるように、クルマにもそのような時代が来てもおかしくはないのかもしれません。「今は、オンライン完結型の格安マイカーリースという位置付けでサービスを提供していますが、私は『カルモ』をひとつのブランドとしてとらえています。自動車産業においてまだ存在しない新たなサービスを開発し、新たな人とクルマの関わり方を作っていきたいと思います」とのこと。「カルモ」だけでなく、クルマ業界とITの新しい展開に、期待感が高まります。
(取材・文:橋本結花 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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