今年、メモリアルイヤーを迎える国産名車たち~40周年編(1)
日本で自動車が大衆化した1960年代からおよそ50年が経過した現在、毎年多くの名車が生み出され続けています。中には惜しまれつつ車名が消滅してしまったモデルから、現在でも現行モデルがリリースされているモデルまでさまざまですが、今回は2018年にメモリアルイヤーを迎える国産車を一挙にご紹介いたしましょう。
三菱・ミラージュ
三菱のコンパクトカーとして今でも現行モデルとしてラインナップされているミラージュ。初代モデルの登場は1978年2月のことで、三菱初の前輪駆動モデルでもありました。当初は3ドアハッチバックのみのラインナップでしたが、半年後にはホイールベースを延長した5ドアハッチバックが追加されています。さらに82年には4ドアセダン(ランサー・フィオーレの兄弟車)や1400ccのターボエンジンを搭載したグレードも追加。ワイドバリエーション化を果たしています。ちなみに、このマイナーチェンジの時に、正式名称を「ミラージュII」に変更しました。
83年には2代目へとフルモデルチェンジを行い、85年からはミラージュのワンメイクレース「ミラージュカップ」もスタート。長きに渡って三菱のコンパクトスポーツモデルとしても人気の車種となっていました。しかし、2000年にミラージュは一旦生産を終了。後継車種のコルトに後を託す形となりました。ちなみにこのコルトという車名はミラージュの輸出名でも使用されており、名前こそ違えど紛れもないミラージュの後継と言えるでしょう。
そして5代目の生産終了から12年後の2012年には、再びミラージュの名前を冠したコンパクトカーが復活。残念ながらスポーツグレードは存在していませんが、マジメなエントリーモデルとして現在でも普通車ラインナップのボトムラインを担っています。
マツダ・サバンナRX-7
いまだにマツダのイメージリーダーであるロータリーエンジンを搭載した車両の中で代表格とも言えるRX-7も1978年のデビューであり、今年で40周年を迎える車種となります。元々サバンナという車種にロータリーエンジンが搭載されており、その輸出仕様がRX-3という名前だったことから、初代モデルにはサバンナRX-7という正式名称が与えられていました。
RX-7のアイコンでもあるリトラクタブルヘッドライトは、国産車としてトヨタ・2000GTに次ぐ2例目となるもので、最終型となる3代目モデルまで継続採用されています。そのスポーツカー然としたスタイルや、性能からすれば低価格となる(123万円~169万円)プライスタグが付けられていたため、あっという間に人気車種となりました。
デビュー当初は12A型水冷2ローターエンジンの自然吸気仕様のみのラインナップでしたが、83年のマイナーチェンジのときにルーチェ/コスモに先行搭載されていたロータリーターボエンジンを追加。すでにスポーツカーとしては高い評価を受けていた同車の評価をさらに上げることとなり、一部で「プアマンズポルシェ」と揶揄されていましたが、性能面でも匹敵するハイパフォーマンスモデルとなっていました。
そんなRX-7ですが、2002年に排出ガス規制をクリアできずに生産を終了。後継車種として登場したRX-8も2012年に終了しており、現在のマツダにはロータリーエンジンを搭載したモデルは存在しない状態が続いています。しかし、復活を望む声は未だに途切れることがありません。
次回は、まだまだある40周年を迎えるクルマたちをご紹介します。
(文・小鮒康一 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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