インフルエンザや花粉症対策に! クルマ用空気清浄機はこんなに進化していた
家庭用空気清浄機は、今や「一家に一台」と言ってもいいほど、身近なものとなりました。その流れはクルマにも。車載用空気清浄機もさまざまな製品が発売され、普及が進んでいます。では、最新の車載用空気清浄機は、どんな特徴を備えているのでしょうか? 東京都板橋区のカー用品販売店「カレッツァ板橋店」の店長、新関敦さんにお話を聞きました。
花粉症対策などで車内の空気が注目されるように
車載用空気清浄機が盛り上がりを見せ始めたのは、今から10年ほど前からとのこと。その理由は、インフルエンザや花粉対策への関心の高まりだと言います。
「以前は、消臭剤や除菌効果を持つ製品など、『カーケア用品』が中心でしたが、花粉症の人が多くなるとともに車載用空気清浄機に注目が集まり、機器の種類も増えました。始めはシガーソケット部分に差し込むタイプの簡単な製品が中心でしたが、今はドリンクホルダーに設置するタイプなど、本格的な空気清浄機も多くなりました」(新関さん)
「プラズマクラスター」の登場で商品展開が活発に
この分野で画期的な製品を出したのが、シャープ。「プラズマクラスター」です。家庭用エアコンなどにも同名の製品がありますが、車載用については現在、デンソーが販売をしています。
「プラズマクラスターはシャープの開発した技術で、プラズマクラスターイオンを発生させることで花粉やウイルスに吸着し、除去や分解をする仕組みです。ドリンクホルダーに設置できる円筒型の車載用空気清浄機が登場したことで、一気に普及が進みました」(新関さん)
同じような方法で花粉やウイルスを抑制する製品として、パナソニックの「ナノイー」シリーズも車載用空気清浄機としてよく知られるようになっています。
「ナノイーは、微粒子イオンでウイルスや花粉を抑制する方式。脱臭効果や美肌効果にも注目している製品です」(新関さん)
イオン発生型のほかにも、一般的にイメージされる空気清浄機のようにフィルターで空気をキレイにするものも、もちろんあります。
「マクセルのLUMINEO(ルミネオ)はチタンメッシュのフィルターに空気を通したあと、さらに残った菌や臭い元を光触媒を利用して抑制します」(新関さん)
本格的なものから簡易的なものまで現在は車内の空気清浄機の種類が豊富!
中~大型の車載用空気清浄機は、前述のデンソー、シャープ、マクセルの3社が積極的に製品を開発しており、人気もこの3社が高いとのこと。カーグッズメーカーにまで目を向けると、さらに種類が豊富で、昔ながらのシガーソケットなどに差し込むタイプ、エアコンの送風口に取り付けるもの、ヘッドレストに引っ掛けるリア用のものまで販売されています。
ここ数年はウイルス除去のみに注目した「空気除菌剤」というものも登場しており、「イオン発生型の空気清浄機と近い働きをもつ製品になりますね」と新関さん。最近の製品では、シガーソケット給電タイプのほかに、USBポートつきのクルマが増えたことからUSB給電タイプもあるそうです。車内でも家のような快適な生活が送れるようにと、空気清浄機もさまざまな形に進化しているようですね。
▼カレッツァ板橋店
住所:東京都板橋区舟渡1-1-5
電話:03-3960-9605
URL:https://www.carezza.jp/itabashi/index.html
(取材・文:写真:斎藤雅道 編集:木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
あわせて読みたい!カーグッズに関する記事
最新ニュース
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
-
-
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
2024.11.21
-
-
-
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
2024.11.21
-
-
-
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
2024.11.21
-
-
-
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
2024.11.21
-
-
-
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
2024.11.21
-
-
-
楽しく学べる「防災ファミリーフェス」を茨城県の全トヨタディーラーが運営する「茨城ワクドキクラブ」が開催
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
-
-
軍用ジープが最新モデルで蘇る…ドアなし&オリーブドラブが渋い「ラングラー ウィリス'41」発表
2024.11.21
-
-
-
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
2024.11.21
-
-
-
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
2024.11.21
-
-
-
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
2024.11.21
-
-
-
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
2024.11.21
-