アニメに登場するクルマを真面目に調べてみた

アニメを見て「あ、あのクルマは!?」と、劇中に登場したクルマが気になってしまったことはありませんか? 最近のアニメは、作画も凝っていて、クルマも実在する車種が描かれていることも多いですよね。クルマオタクかつアニメオタクの筆者は、気になって仕方がありません。そこで、アニメに登場したクルマのモデル車種を真面目に調べてみました。

『サマーウォーズ』(アニメ映画)

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<あらすじ>
物語の中心は、コミュニケーションやゲームといった娯楽だけではなく、納税や行政手続きなど生活基盤に密接なネットワーク上の仮想世界「OZ」。そのOZが、謎のAI「ラブマシーン」に乗っ取られ、現実世界は大混乱。OZの保守点検バイトをしている主人公「小磯健二」と健二が想いを寄せるヒロイン「篠原夏希」、そしてその親戚一同で暴走したAIを止めるため、仮想世界でAIに自身のアカウントを賭けた花札での勝負をしていく……。

『サマーウォーズ』は、2009年に公開されたアニメ映画です。当時は、実際に仮想世界を使ったサービスが浸透し始めていた時期だったこともあり、10~20代の若者を中心にヒットしました。

<作品内に登場するクルマ>
マツダRX-7(FD3Sの6型・最終モデル スピリットR タイプB 4シーターMT)

実在する街(長野県上田市)をモデルにしたこともあってか、描写されるクルマも実車に忠実。クルマ以外にも、カー用品店の「イエローハット」やガソリンスタンドの「宇佐美」など、実在する店舗が登場しています。「マツダ・RX-7」は、ヒロイン「篠原夏希」の親族で警察官「陣内翔太」の愛車として登場。最終型の特徴である白メーターも、映像内でも確認できます。

『ヨルムンガンド』 『ヨルムンガンドPERFECT ORDER』

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<あらすじ>
世界を股にかける武器運送会社「HCLI社」の御令嬢である「ココ・ヘクマティアル」と、彼女を擁護する傭兵部隊の一員となった少年兵「ヨナ」の2人が、「武器」という商売道具とともに世界中を旅する物語。その裏で、武器商人のココ・ヘクマティアルが望む「理想の世界」を確立する計画が進んでいき、ヨナはその旅でさまざまな人物と出会い、戦い成長していく。『ヨルムンガンドPERFECT ORDER』は、『ヨルムンガンド』の続編。

『ヨルムンガンド』の2作品では、今回検証した作品の中で、実車登場数がもっとも多く、31車種が確認できました。その一部を紹介します。

<作品内に登場するクルマ>
スカニアトレーラー・Rシリーズ

レクサスLS

ルノー・コレオス

これだけでも、車種の幅広さがわかっていただけるのではないでしょうか。このアニメの原作漫画(作者:高橋慶太郎)では、さらに緻密にクルマが描写されています。ガンアクションやミニタリー系の漫画は、主役が「武器」というメカニカルなものなので、自然とクルマの描写も細かく傾向があるのです。

『爆走兄弟レッツ&ゴーWGP』

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<あらすじ>
とある街に住んでいるミニ四駆レーサー「星馬烈」「星馬豪」の星馬兄弟が、ミニ四駆の研究者、土屋博士から譲り受けた「セイバー」というマシンを育て上げ、さまざまなミニ四駆レーサーたちと競い、成長。舞台は世界に移り、星馬兄弟とその仲間たちが結成した日本代表チーム「TRFビクトリーズ」が、世界各国の代表チームと激戦を繰り広げていく物語。

今20~30代の人の多くが、小学校時代にこのアニメを視聴していたはず。『爆走兄弟レッツ&ゴー』は三部作にわかれていて、今回取り上げた『爆走兄弟レッツ&ゴーWGP』はふたつ目の作品になります。実はアニメ本編では実車は登場していないのですが、最終話のエンドロールで物語に登場した各国チームの紹介の中で2車種が確認できました。

<作品内に登場するクルマ>
フォードF-150 NASCARレースカー

プジョー205T16 エボリューション2

「フォードF-150 NASCARレースカー」は、劇中でアメリカ代表の監督がチームのトレーニング用として乗っていたもの。1980年代のWRC(世界ラリー選手権)を席巻した「グループB」の代表的なマシン「プジョー205T16 エボリューション2」は、北欧代表(おそらくフィンランド)チームの監督が豪快にドリフトを決めているシーンがあります。なんと監督のモデルは、当時のプジョーのトップドライバーだった「アリ・バタネン」なのです。

『とある魔術の禁書目録(インデックス)』『とある科学の超電磁砲(レールガン)』

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<あらすじ>
東京西部の多摩地域を取り囲むように作られた最先端科学都市「学園都市」。その中で生活をしている230万人のうち8割が学生で、学校のカリキュラムとして「超能力開発」に日夜励んでいる。「上条当麻」と「御坂美琴」の2人の学生それぞれが、「魔術」と「科学」の視点からさまざまな出来事に巻き込まれていく物語。『とある科学の超電磁砲(レールガン)』は、『とある魔術の禁書目録(インデックス)』のスピンオフ作品。

もともとライトノベルからスタートした作品で、現在(2018年7月)でも原作の連載は続き、人気を集めています。アニメの舞台が実在する街(立川市・多摩センター周辺)をモチーフしていることもあって、街中に登場するクルマの数々も、実車をモチーフしたものになっていました。

<『とある魔術の禁書目録』に登場するクルマ>
ホンダ・トゥデイ(初代前期モデル)

レクサスLF-A(プロトタイプ)

<『とある科学の超電磁砲』に登場したクルマ>
ランボルギーニ・ガヤルド

スバル・レガシィツーリングワゴン(ブリッツェン)

いかがだったでしょうか? たとえクルマがテーマの作品でなかったとしても、劇中に出てくるクルマがリアルに描かれていると、ストーリーや風景にリアリティが出てくるもの。お気に入りのアニメがあったら、どんなクルマが出てくるかに注目してもう一度見直してみると、新たな発見があるかもしれませんよ!

(取材・文:クリハラジュン 編集:木谷宗義+ノオト)

[ガズー編集部]

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