1000台以上のミニカーが集結!「ワクワク超精密ミニカーフェスティバル in 富山」
「ミニカー」と言われると、「トミカ」や「チョロQ」といった、小さくデフォルメされたものを思い浮かべると思います。そして「子供だけ」の趣味と思う人もいるかもしれません。
しかし、ミニカーの世界は本物のクルマと同じぐらい広く奥深いものなのです。プラモデルと違い、基本的には完成された状態で販売されています。そのどれもが精巧に造られており、数千円から100万円級の本物のクルマが買えてしまうぐらいのミニカーまであります。
しかしどんなに精巧でも「動かないクルマの模型を見て何が楽しいのか?」と思う人がいるでしょう。そういった方々にミニカーの面白さを伝えるために、ミニカー好きの筆者が、北陸・富山のミニカーフェスに行ってきました。
コレクター自慢のミニカーがズラリ!
夏真っ盛りの8月、富山市にある百貨店「大和」の1フロアにて「ワクワク超精密ミニカーフェスティバル in 富山」という、ミニカー収集家である鉄田貴則さんのミニカーコレクションの展示イベントが行われました。
イベントスペースには、ミニカーとしてはやや大きめの「1/18」スケールのミニカーがテーマ別に並べられていました。「日本の名車」「海外の名車」から、「世界の働く車」や「世界のラリーカー」など。
- コレクターの鉄田貴則さん
鉄田さんは、ミニカーメーカーにも知れ渡る日本有数のコレクターです。
小さい頃に手に入れたミニカーからスタートし、まだインターネット黎明期だった頃にミニカー情報を投稿するBBS(掲示板)を立ち上げ、国内外でコミュニティを作り、それらを牽引してきました。
「1/18スケール」ミニカーである理由
- 手前は歴代のル・マン24時間レースマシンが集結しているジオラマ
ただ「1/18」のミニカーを集めているのではなく、それらを使った写真作品やジオラマも作っています。このスケールであれば実車のような写真が撮影できたり、迫力あるジオラマが作ったりできるのです。来場者に自分のカメラやスマートフォンのカメラ機能でいろんな写真を撮って楽しんでもらいたいという狙いがあります。
- 映画「ワイルド・スピード」シリーズをイメージしたジオラマ。フィギュアは海外で未塗装品として販売されている
- この昭和シェル石油のジオラマは、鉄田さんの近所にあるスタンドを取材し、ジオラマ制作のプロにオーダーしたもの。店員の声が聞こえそうだ
- 展示ケースの中に、クルマにあった壁紙や観葉植物の模型を置くだけでも十分にディーラーの雰囲気が出る
実車ではなかなか撮れないアングルで撮ってみたり、ミニカーの大きさに合わせたローアングルで撮影してみたり楽しみ方は多彩で奥深いものでした。
- 「ランチア・ストラトス」がラリーステージを豪快に駆け抜けている様子をローアングルで撮影
- 「湾岸ミッドナイト」(上)、「頭文字D」(下)をイメージしたジオラマ。撮影後に画像編集ソフトで夜っぽく暗くし雰囲気を出してみた。
鉄田さんは、将来的には首都圏など様々なところで展示会ができたらと語ります。またこういったミニカーの楽しみ方を国内だけではなく、アジアや海外に発信していきたいとのことでした。聞くところによると海外のミニカーコレクター達はあまりこういった楽しみ方を知らないそう。
箱の中で眠っているミニカーがあるのなら一度取り出して、スマホで写真を撮ってみるのもよいかもしれません。あの頃は感じられなかったミニカーの魅力に気づくかもしれません。
(写真・文:クリハラジュン 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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