今年、メモリアルイヤーを迎える国産名車たち~20周年編(2)
アラフォー世代の筆者からしてみれば、1998年というのはつい先日のような感覚になってしまいます。でも冷静に考えれば今から20年も前のこと。この年に生まれた子どもが立派な成人になる年と思えば間違いなくつい先日ではありませんね(笑)。
ということで、前回に続き1998年にデビューし、2018年の今年に20周年を迎える国産車たちをご紹介します。
スズキ・ジムニー
先日、新型が発売され大人気となっているジムニー。一説には1年以上の納期がかかるとも言われているほどです。
そんなジムニーですが、つい先ほどまで販売されていた先代モデルのデビューがなんと98年。つまり、先代ジムニーは20年もの間販売が続けられていたモデルだったのです。
3世代目となる先代のジムニーは98年10月の軽自動車規格が改定されたタイミングで登場しました。従来よりも軽自動車枠のボディサイズが拡大されたことで、先代に比べて丸みを帯びたデザインとなって登場しました。2代目に存在していたバン仕様や幌タイプはなくなり、3ドアハッチバック1種類となっています。
もちろん、新型にも採用されたラダーフレームや3リンク式リジッドサスペンション、パートタイム式4WDは採用されており、20年間販売し続けられるだけの完成度を誇っていたのです。果たして新型もロングセラーとなるのでしょうか?
ダイハツ・ストーリア/トヨタ・デュエット
- 写真はフェイスリフト後の後期型
ダイハツの普通車のボトムラインを担っていたシャレードがクラスアップしたため、空白となってしまったリッターカーのポジションを埋めるために1998年2月に登場したのがダイハツ・ストーリアです。初期型は宇宙人を思わせる個性的なフロントマスクを持っており、ストーリア星人のCMを覚えている方も多いのではないでしょうか。同年9月には、やはりリッターカーを持たなかったトヨタにもデュエットの名前でOEM供給がスタートしています。
当初は3気筒の1リッターエンジンのみでスタートしたストーリア/デュエットですが、2000年のマイナーチェンジでは4気筒の1.3リッターを追加。1.3リッターエンジンの中でもハイオク仕様のグレードは隠れたホットハッチとしてひそかな人気車種となっています。
基本的には兄弟車の関係にあったストーリア/デュエットですが、ストーリアにのみモータースポーツベース車として「X4」というグレードが用意されていました。1000cc以下クラスのラリー参戦を目的として開発されたもので、レギュレーションに合致するように713ccのターボエンジンを搭載し、ノーマル状態で120psを絞り出すリトルモンスターだったのです。
ホンダ・HR-V
ワゴンでもクロスカントリー車でもない、「アーバンクール」というコンセプトで98年に登場したのがホンダ・HR-Vでした。当時のコンパクトカー、ロゴのプラットホームを流用しているものの、最低地上高を上げ、大径ホイールを装着した姿は今流行りのクロスオーバーSUVそのものでした。
デビュー当初は3ドアモデルのみで、5ドアモデルが追加されたのは登場から約1年後のこと。それでも、ホンダのクロスオーバーSUVはHR-Vしかなかったことや、廉価グレードでは130万円を切り、上級グレードでも200万円しない手ごろな価格と相まって2006年まで販売が続けられていた密かな長寿モデルとなっていたのです。
- 輸出仕様(タイ)のHR-V
なお、HR-Vの名前が冠された車両は1代限りとなっていますが、ヴェゼルの輸出名がHR-Vとなっている国もあることから、実質的な後継車種と言えるでしょう。
このようについ先日のようなつもりでいた1998年にデビューしたクルマを振り返ってみると、現在のトレンドのきっかけとなったような車種もあって時代の流れを感じざるを得ませんね。今年登場した新型車も、20年後に振り返るとターニングポイントとなる車種もあるかもしれません。
(文:小鮒康一 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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