新車選びするなら検討の価値あり! クルマの便利装備5選<2018年版>
今日のコラムは、そろそろ新車を買おうと考えている人にぜひ読んで欲しい内容でまとめてみました。ひとことで言うと「いま新車を買うなら、ぜひ欲しい装備」です。
多くの人にとって新車購入は「久しぶり」だと思います。だいたい、短くて3年、長ければ5年とかそれ以上でしょう。3年とか5年が経つとクルマはけっこう進化していて、新たなる装備がどんどん登場します。そのなかから今回は、「これはあったほうがいい」というものを集めてみました。
そうそう、「ひと昔前はなかったけれど今は常識」のナンバーワン装備といえば衝突被害軽減ブレーキ、いわゆる「自動ブレーキ」。ですがここではあえてピックアップしていません。今や“ついているのが当たり前”ですからね。
いちど使うともう手放せなくなる、非接触式キー
最近は軽自動車やコンパクトカーでも標準装備のクルマが増えてきたのが、非接触式キー。キーを携帯してさえいれば、キーをポケットやカバンに入れたままでドアのアンロックやエンジン始動がおこなえる仕掛けです。
たとえばクルマに乗り込む際に、一般的なリモコンキーであればキーをバッグやポケットから出してドアロックを解除します。しかし非接触式キーであればキーをバッグやポケットに入れたままドアロック解除もエンジン始動もおこなえるので本当に便利。もちろんクルマを離れる時もドアノブに触れるだけでロックがかかるほか、なかにはクルマから離れるだけで自動的にドアロックされるように設定できるクルマもあるんですよ。
非接触式キーとは一般的な呼び名で、装備名としてはトヨタなら「スマートキー」、日産は「インテリジェントキー」、ホンダは「Hondaスマートキー」、マツダは「アドバンストキー」などメーカーによって呼び名が異なります。
車両感覚を補ってくれる、全方位モニター
バックする際に車両後方の様子を画面に映す「バックカメラ」はかなり普及したので、実際に使ったことがある人も多いでしょう。最近は、後方だけでなくクルマの周囲360度を映す仕掛けが普及しはじめています。最大のメリットは、死角(直接見えない部分)を見えるようにしてくれること。
たとえばクルマの前方はドライバーから見えないので、バンパーの先端がどこにあって障害物までの距離がどのくらいなのかは“見当”でしかわかりませんよね。普通は。
しかしクルマの全周囲が映し出されるモニターがあれば、車体と周囲の障害物との位置関係や距離が一目瞭然。駐車枠と車両の状況も手に取るようにわかるので、車庫入れも簡単にできるようになります。そして死角がなくなるということは、安全性も高まるということです。
仕掛けはクルマの前後左右に備えたカメラ。4つのカメラ画像を合成して、真上から見下ろすような映像にするのです。
足で開くテールゲートで、両手がふさがっていても問題なし
想像してみてください。たとえば買い物の後、両手いっぱいに買い物袋を持っていたらクルマの荷室に荷物を積み込むのに苦労しますよね。手がふさがっているから、トランクリッドやテールゲートを開けることができません。
でも……足で開ければ大丈夫!
実は最近の上級車にはそんな機能が増えています。バンパーの下に足を入れて動かすことで、それに反応してトランクリッドやテールゲートが電動で開くのです。逆に荷物を出した後で両手がふさがっている時も、足の動きでトランクリッドやテールゲートを閉められるから安心ですよ。
高速道路で、アクセルやブレーキ操作がいらない!?
「クルーズコントロール」と呼ばれる装備をご存知でしょうか? 高速道路でアクセルやブレーキを操作しなくても速度を一定に保ってくれる仕掛けです。とても便利ですが、難点は混雑した高速道路では使えないこと。前に遅い車がいても、ドライバーが操作しないと速度を合わせてくれないからです。
その欠点を解消してさらに便利にしたのが追従型クルーズコントロール、いわゆる「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」です。レーダーなどを使って前方の状況を把握し、前方にクルマがいる場合はそのクルマ(親カルガモ)に速度を自動的に合わせて子カルガモのように追従走行(カルガモ走行)します。ドライバーが操作しなくても自動的に速度を調整してくれるから、交通量の多い道でも使えるし、便利で安全にも貢献する装備といえますね。
より先進的なタイプは渋滞時には完全停止までも自動でおこない、止まった後はパーキングブレーキを作動させて停止状態をキープします。使えば、渋滞での疲れを大きく軽減してくれますよ。
信号待ちではブレーキペダルから足を離してもOKな機能
近頃、電動パーキングブレーキの採用が急速に広まっています。電動パーキングブレーキとは、スイッチ操作でパーキングブレーキを作動/解除できる仕掛け。モーターの作動でブレーキを締めるので、力の弱い人でもきちんと作動させられることや、車種によっては作動自体を自動化してドライバーのパーキングブレーキ操作を不要としているのも特徴です。
そんな電動パーキングブレーキ搭載車の一部に組み込まれているのが、「ブレーキホールド」などと呼ばれるフットブレーキの保持機能。停止時にブレーキペダルから足を離しても、ブレーキを保持したままの状態となる仕組みです。たとえば信号待ちなどで、あらかじめ動作スイッチをONにしておけば、ブレーキペダルから足を離してもクルマは止まったまま。発進時はアクセルを踏むとブレーキが自動解除となります。
「そんなことまでクルマにしてもらわなくてもいいよ」と思うかもしれませんが、使ってみると信じられないほど便利なんですよ。
便利で安全な装備がますます増えている
クルマは競争の激しい商品なので、メーカー同士が切磋琢磨して進化させています。だから運転機能も快適装備も新しいものが次々と登場するのです。
ここで紹介した装備のなかには、今はまだ上級車にしか搭載されていないものもあります。しかし、ある程度普及すれば比較的安価なクルマにも展開されることだってあるから期待しておきましょう。新車選びの際は、カタログとにらめっこしながら「オプションだけどこんな装備は欲しい」と仕様を選んでみるのも楽しいですよね。
(文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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