タイヤメーカー「横浜ゴム」がカフェを期間限定オープンした理由とは?

タイヤはクルマにとって欠かせない重要な部品ですが、クルマを持っているみなさんは日常的にどのくらい意識していますか?
もしかしたら、「あまり意識したことがない。溝が残っていれば大丈夫でしょう?」くらいの感覚の人が多いかもしれませんね。横浜ゴムといえば日本を代表するタイヤメーカーのひとつですが、そんな横浜ゴムがカフェを期間限定でオープンしていたので出かけてきました。

※現在は終了しています。

クルマを持っていない人にもタイヤを身近に感じてほしい

場所は東京の代官山。東京でもオシャレなスポットですね。そのちょっと路地裏にあって、正直なところクルマでは行きづらい場所です。タイヤといえばクルマなのだからクルマで行ける場所にあったほうがいいのでは? と思ったのですが、クルマを所有していない人にも身近に感じてほしいということでこの場所に決めたのだそうです。

カフェの名前は「DRIVE MUSIC CAFÉ Presented by YOKOHAMA TIRES & WGT」。通常は「WEEKEND GARAGE TOKYO」として営業しているカフェで、10月4日までの期間限定で横浜ゴムとのコラボし、クルマやタイヤ、そしてドライブをモチーフとした演出が施されているのでした。DJによるプレイやライブなども企画されていました。

とはいえ、店内にはあくまで空間デザインとしてタイヤをモチーフにしているだけで、タイヤそのものの説明などはありません。具体的な商品を訴求するのではなく、クルマに関心のない人まで含めて「タイヤを身近に感じてもらう」ということなのでしょうね。

テーマが「ドライブ×音楽」になっている理由

ところで、テーマは「ドライブ×音楽」。タイヤなのでドライブはわかりますが、どうして音楽なのでしょうか? 気になるところですよね。横浜ゴム経営企画部企画グループの土岐尚子さんに尋ねてみました。
「タイヤを身近に感じて頂くとともに、弊社のプレミアムタイヤ『アドバンdB(デシベル)』の快適性や静粛性を、お客様に伝えたいと思っています。」(土岐さん)

実は横浜ゴムの新製品のひとつに『ADVAN dB V552』というタイヤがあります。これは乗り心地に優れたプレミアムタイヤなのですが、静粛性に優れていてドライブ中の車内が静かになって快適。そして静かな車内はドライブ中に音楽を聴くのにも最適、という繋がりなのです。
「快適な乗り心地に加えて、静かなタイヤだからこそ車内で音楽を楽しむのには最適な環境。そんな楽しい体験の雰囲気を味わってほしい」と土岐さんは教えてくれました。なるほど、だから「ドライブ×音楽」なのですね。

店内はガレージっぽい雰囲気

このカフェは、店名を日本語にすると「週末のガレージカフェ」というだけあってなんだかガレージっぽい雰囲気があります。実は、オーナーさんがクルマ好きでガレージ感を狙ってデザインされているのだとか。

コラボカフェとして営業中はオリジナルメニューも提供されていましたが、ボクがもっとも気に入ったのは「ストロベリーチョコラータ」。ビターチョコのシロップとミルクで作った温かいチョコラータなのですが、そのラテアートならぬ「ラータアート」が面白いのです。知る人ぞ知る、ヨコハマタイヤの懐かしいロゴキャラクターなのですから。見ているだけで楽しくなってきました。

タイヤ×カフェ×音楽。
タイヤ×カフェ×音楽。

今回は2018年10月4日(木)までと期間限定だったため、次の機会も期待したいところ。

「クルマ離れ」と声高に叫ばれる時代だからこそ、こういうコラボイベントはますます増えていくのかもしれませんね。

(文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]

あわせて読みたいタイヤの記事

  • 高速のパーキングエリアにあるカー用品店「オートバックスPasar三芳(上り)店」がおもしろい
    高速のパーキングエリアにあるカー用品店「オートバックスPasar三芳(上り)店」がおもしろい
  • タイヤの直径4m! 最新技術が詰め込まれている「重ダンプトラック」の秘密
    タイヤの直径4m! 最新技術が詰め込まれている「重ダンプトラック」の秘密
  • 生まれは1898年!ムッシュ・ビバンダムこと「ミシュランマン」の誕生と歴史
    生まれは1898年!ムッシュ・ビバンダムこと「ミシュランマン」の誕生と歴史

コラムトップ