150台のヒストリックカーが「東洋のモナコ」を走る!「熱海HISTORICA G.P.2018」
10月13日(土)~14日(日)の2日間にわたり、伊豆長浜海浜公園(静岡県熱海市)を中心にヒストリックカーが集合するイベント「熱海HISTORICA G.P.2018(以下:熱海ヒストリカ)」が開催されました。
初日は長浜公園での展示を中心、特設会場にてパイロンスラローム(タイムアタック)といったイベントや“東洋のモナコ”とも名高い熱海市内を駆け抜けるドライブランが。2日目には「G.P.」の名が示す通り、参加車両によるヒルクライムが行われました。
1995年までに製造されたクルマが150台!
熱海ヒストリカは、今年で8回目を迎える年一回のイベント。参加資格は「1995年までに製造されたクルマ」で、オリジナルコンディションを維持したものからレース仕様やラリー仕様にカスタマーレビューされたクルマまで、ドイツ、イギリス、イタリア、フランスといった欧州勢を中心に、洋の東西を問わずさまざまなクルマが長浜公園を彩りました。見学者の数を含めますますの盛り上がりを見せており、今年のエントリーは150台。以前は、180台以上の参加車を数えましたが、公園内施設の関係でこの台数に絞り込んでいるそうです。今回は、初日の様子を中心にご紹介します。
ちなみに、このイベントを開催している熱海HISTORICA G.P.実行委員会では、ほかのイベントではあまり聞かない少しばかりおもしろい事前行事を行っています。それは天候祈願。東京都杉並区の氷川神社にある、日本で唯一の「気象神社」にお参りをするのだそうです。ギリギリまで雨予報が出ていたにも関わらず雨に降られることがなかったのは、天候祈願のおかげかもしれません。
- アメ車、欧州車、日本車を問わず続々と長浜公園にやってくるクルマたち
ヒストリックカーが走る姿は美しい
初日の午前中に行われたパイロンスラロームは、公園駐車場の奥に設置された緑のパイロンを縫って走るジムカーナのようなもの。もっとも、そこまでは激しいものではありませんが、各車積極的にその走りを披露していきます。
しかし、いざ走り始めると、想定外の事態が多々起きました。それは、ミスコースです。コース自体は難しいものでなくても、最初のパイロンを右から抜けるか左から抜けるかで、その瞬間にミスコースが決まってしまっていたんですね。
午後になると、徐々に暖気を始めるクルマが増え始め、いよいよ参加者にとってのメインイベントともいえる「熱海G.P. RUN」がスタートします。公道を走るこのプログラムは、もちろん速さを競うものではなく、パレードランのような雰囲気のもの。“東洋のモナコ”ともいわれる海岸沿いを走るその車列は、ドライブする側はもちろん、沿道で見送る人たちにとっても楽しい時間だったことでしょう。
小さなオープンカーからスーパーカー、リムジンまで
最後に、バリエーション豊かな熱海ヒストリカの参加車両をいくつかご紹介しましょう。ヒストリックカーの定番とも言えるようなクルマから少々変わったクルマまで、実にいろいろなクルマが来られていました。
- ヒストリックBMWの定番ともいえる“マルニー”こと2002と2002 turbo
- スーパーカーの王道、ランボルギーニ・カウンタックの姿もあった
- こちらは英国のモーリス・マイナー。木枠でできた窓周辺は自作カスタムだそう
- メッキバンパーも眩しいオールドメルセデスたち。うしろにはアウディ・クワトロも見える
- フェラーリ308GTS。1980年ごろのクルマだがまったく年月を感じないコンディション
- 『マッハGOGOGO』のマッハ号のようなこのクルマは、ユーノス・ロードスターをベースとしたオリジナル
- 今回の参加車で“最長”を誇った、ロールスロイスのリムジン
- 反対に、もっとも小さな参加車両がこちら。フィアット500をベースに作られたアウトビアンキ・ビアンキ―ナ
- ニューヨーク市警のフォード・クラウンビクトリアと、静岡県警のトヨタ・クラウン
熱海ヒストリカは静岡県警ともタイアップを行い、交通法規をお子さんにも学んでもらおうという取り組みもしており、パトカーや白バイ(もちろん実車)が展示されていました。パトカーや白バイは子供たちに大人気。しかし、当の本職のおまわりさんたちは、写真左のパトカーに釘付け。これは、ニューヨーク市警で実際に活躍していた本物のパトカーなのです。「コレ、本物?」と尋ねる人の姿も見られました。
伊豆熱海という絶好のロケーションの中で行われた熱海ヒストリカ2018。今年もさまざまなヒストリックカーが、その優雅な姿を存分に見せてくれました。海辺の公園に佇む姿は、見る者の目を引き付けてやみません。国道134号線には、明日に向かうヒストリックカーたちのエキゾーストノートが響き渡っていました。
(取材・文・写真:きもだこよし 編集:木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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