新作ミニカーやプラモデルが続々登場した「宮沢模型展示会 2018秋」をレポート

11月14日（水）、東京都立産業貿易センター台東館で、「ミヤザワ 秋の商売繁盛応援セール」が行われました。

通称「宮沢模型展示会」と呼ばれるこのイベントは、模型やフィギュア、ラジコンといったおもちゃの見本市。年末年始商戦に向けた業者向けの催しとして毎年、春と秋に開催されており、新製品も数多く発表されます。メインはキャラクター商品ですが、クルマ関連商品も多数。そこで、年末・年始にかけての注目製品をいくつか紹介いたします。

国産車のミニカーを多数取り扱う「フリースタイル」では、ミニカーの壊れやすい部分を克服した製品を参考出品していました。

同メーカーの担当者は、「ミニカーユーザーさんから、サイドミラーが壊れやすくて困るというご意見をよくいただきます。そこで、このホンダ・シビック タイプRは、サイドミラーをマグネットにして、取り外し可能にしました」と話します。マグネットの強さなどは現在調整中とのことですが、これでサイドミラーパーツが折れて、接着剤を使って不格好になることがなくなりますね。

クルマのプラモデルに力を入れている「青島文化教材社（アオシマ）」では、多数の新製品が公開されていました。

目玉は「1/32 ザ・スナップキットシリーズ」の「トヨタ・2000GT」。このシリーズは、普段プラモデルを作らない接着剤が不要のビギナー向けスナップキット。ボディ色をプラスチック材料の着色で再現する事により、塗装をしなくても、実車の色を再現できるのも魅力的なシリーズです。

これまでは「スズキ・ハスラー」や「「トヨタ・86」など、比較的新しいクルマをキット化していましたが、今回初めて過去の名車をキット化。担当者さんに反響を聞くと「歴史的な車種ということもあり、非常に好評です。このキットで、普段プラモデルを作らない方やお子さんにも興味を持ってもらえればと思っています」という答えが。

ほかにはリバティーウォーク監修の「1/24 LB★ワークス R35 GT-R type 2」がありました。リバティーウォークとのコラボはこれで12回目になるそうで、「海外からの注目も高い製品ですね。やはりリバティーウォークさんのデザイン性は日本独自のものなので」と海外人気の高さもこのシリーズの魅力だとか。

京商では、「ミニッツレーサーシリーズ」という小型のラジコンカーをアピールしていました。特に10月に発売されたばかりの“手のひらサイズ”のシリーズ「FIRST MINI-Z(ファーストミニッツ）」には注目です。

値段は5000円以下、動力も単三電池2本というお手軽さですが、走りは本格的なラジコンそのもの。『頭文字D』とコラボした「スプリンタートレノ AE86」には、あの“藤原とうふ店”のロゴがしっかりあしらわれています。

ハイエンドなダイキャストモデルを扱っている「オートアート」では、1/18スケールの「デロリアン DMC-12」が！

かつてデロリアンを製造した「デロリアン・モーター・カンパニー」は、現存しないメーカーです。製品の監修などをどうするのかと担当者に聞いてみると「実はデロリアンが復活したというか、権利を持っている会社があり、そこにお願いしています」とのことでした。

ほかにはタミヤが「1/24 日産 フェアレディZ Heritage edition」を出品していました。12月発売予定で、Heritage editionは他社に先駆けてのモデル化となるようです。また、今年のル・マン24時間耐久レースを制したTOYOTA GAZOO Racingの「TS050 HYBRID」の製品が、各メーカーから発表されていたのが印象的でした。

マニアックな車種のミニカーで有名な「トミーテック」では、かつての御料車だった「日産・プリンスロイヤル」のミニカーがありましたが、まだ開発段階ということで残念ながら撮影はNG。しかし、本格的に監修のついたプリンスロイヤルのミニカーは初めてだそうで、注目の製品となりそうです。

年末年始商戦に向けて続々と発表される魅力的な新製品。実際に手に取ることができるようになる日を楽しみにしておきたいですね！

（取材・文：写真：斎藤雅道　編集：木谷宗義＋ノオト）

[ガズー編集部]