マツダ・アクセラの次期型も。ロサンゼルスモーターショー2018で初公開された注目モデルたち

出かけてきました、約9時間の飛行機移動を経てアメリカ西海岸のロサンゼルスへ。目的は、そこで開催された「ロサンゼルスモーターショー」。アメリカ西海岸は日本車も多く見かける地域だから、モーターショーでもいろんな日本車が展示されていたのが印象的ですね。今日は、そんなロサンゼルスモーターショーで世界初公開された“気になるモデル”を紹介しましょう。

日本車勢で最大のトピックが、マツダ・アクセラの次期モデル。海外では「マツダ3」と呼ばれています。なにがすごいかって、まずは斬新なデザイン。低くて長いボンネットをはじめ、ハッチバックは小さく見えるキャビンや独特のリヤスタイルでとにかく美しく、セダンは伸びやかなフォルムが特徴でした。これはカッコいいですね。
メカニズム的にもエンジンには「圧縮着火」という量産車世界初の、これまでガソリンエンジンで不可能と言われていた革新的な方式を採用。トルクが厚い、燃費がいい、高回転まで気持ちよく回るなどの特徴があるのだとか。乗るのが楽しみな1台。日本で発売するのは2019年の夏前くらいか？

ロサンゼルスモーターショーにおけるスポーツカーファンにおける最大の注目は、ポルシェ911の新型が発表されたこと。開発コードにちなみ「992型」と呼ばれる新型は、パッと見たところは先代とあまりかわならいスタイルですが、よーく見ると全長が少し伸びて一段とスタイリッシュに。詳細は発表されませんでしたが、走行性能も着実に高くなっていることでしょう。

新型をデビューさせつつ、従来型の「すごいやつ」も登場させるのがポルシェ流。「911 GT2 RS Clubsport」は従来モデルのポルシェ911をベースにしたサーキット走行用スペシャルで、言うなれば「911でいちばん速いやつ」。エンジンの最高出力はなんと700ps！　乗ってみたい！

今回のショーで1番人気だったんじゃないかと思うくらい注目され、大絶賛されていた「ジープ・グラディエーター」。ひとことで言ってしまえば「ラングラーをベースにしたトラック」で、自由な発想が爽快すぎます。日本でも欲しい……けれど、長さが5.5ｍもあるから日本で乗るには大きすぎる車体を持て余しそう。最小回転半径は7ｍ近いだろうから、Uターンだって大変なはず。でも、そんな苦労を超えるよろこびが詰まっているに違いない！

アメリカの新車市場はピックアップトラックが幅を利かせると同時に、大型SUVが大人気。そこでBMWが開発したのが、「X7」という同社でもっとも大きな車体サイズのSUV。室内を覗いたら、クリスタルのシフトレバーやフカフカのまくらも備わっていて、なんとも豪華絢爛でした。

ずいぶん大々的にアピールしているけれど、見慣れた「XV（現地名：クロストレック）」だよね……と思ったら、メカニズムが凄いことになっていました。なんとプラグインハイブリッドシステムを組み込んでいるのです。そんな仕様は日本では売っていません。エンジニアに話を聞いてみたら、スバルのエンジンにトヨタのハイブリッドシステム（プリウスPHV用）をドッキングしているとのこと。どんな運転感覚なのか楽しみですが、残念ながらアメリカ専用で日本で売る予定はないそうです。

日本では販売予定のないアメリカ専用車としてお披露目された「パスポート」。アメリカではCR-Vサイズは小型に分類されるので、その上のファミリーユーザーにアピールする新型車です。左右の駆動力をコントロールする仕掛けを組み込んだ4WDシステムを搭載し、エンジンは3.5LのV6と大きめ。

ロサンゼルスモーターショーだけに限った話ではありませんが、日本人として海外のモーターショーでおもしろいのは“日本で売っていない日本車”に出会えること。写真の日産「ムラーノ」と「マキシマ」も日本未発売のアメリカ専用車ですね。

（文：工藤貴宏　編集：ミノシマタカコ＋ノオト）

[ガズー編集部]